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《不幸体質》のせいで7回死んだ僕は、神様にチート能力を7個貰ったので、人見知り&コミュ障を治そうとしたら問題だらけで難しすぎた~7回目の転生では劣等人の忌み子として嫌われる~   作者: 絶対人生負け組
第三章 2人の不憫な少女と《不幸体質》の僕

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第53話〜 マーティン硬貨 〜

「おー、この魔石の大きさ。こりゃかなり強いモンスター何じゃないか? 早速鑑定してみよう」

「やっぱり大きいですよね!」


  何かやり取りをしているようだが、このギルドの喧騒の中、僕の耳には途切れ途切れでしか聞こえない。

  それにより不安が大きくなる中、ふとある事に気が付いた。


  それが間違いでない事を振り返って確認しようとした瞬間「お待たせしました」と鑑定を終えたお姉さんが戻ってきた。


  今確認しないでも後で確認できるからいいかと思い、鑑定の結果を不安でドキドキしながら待つ。


  何故か少し神妙な面持ちの、お姉さん。それに感化されて僕もゴクリと唾を飲み込む。



「……鑑定の結果、ただの兎の魔石でした」


  うん……タメないで。分かってたから。ただの兎の魔石って事は。

  やっぱり売れないって事ですか!?


「ですが、こんなに大きな兎の魔石はかなり珍しいのでかなりの値段になると思います」


  なんで思います……?


「珍しい魔石をコレクションする方も多いですから、オークションに出品してみませんか?」


「………………」


  えぇぇっ?! まさかの珍しいものだった! レアモンスターを倒してたってこと? やっぱりラッキーセブン!? オークションって……えぇ?


「直ぐにお金と交換って出来ないですかね……?」


「出来るは出来ますが、損しますよ……?」


  損する……珍しい物をまた手に入れる事は出来ないかもしれない……。

  どうしようかと考えるが、解決策は簡単だ。今お金と交換出来ないならば他の魔石を売ればいい。スライムとか、狼とかの。

  そして兎の魔石はオークションに出品して、後でお金を貰う。




  そうと決まれば、早速取り出さねば。


「じゃあその魔石はオークションに出すので、これなら今すぐ出来ますか?」


  さっきと同じ要領でポケットから狼の魔石を一応、2つ取り出してみる。


「分かりました。鑑定してきますね!」









  鑑定結果は…………銀貨2枚と大銅貨5枚。つまり、2500マインだった。

  門を通る通行料と仮証明書が僕とメア2人合わせて1200マインだった。つまりそれよりは多く貰ったって事だ。





  お金のことについてもよく知らなかったので質問した所こんな感じだった。





【マーティン硬貨(マイン)



 銅貨1枚=10マイン=10円


 白金貨1枚=10万マイン=10万円




  銅貨(10円玉) 10マイン



  大銅貨(100円玉) 100マイン



  銀貨(1000円札) 1000マイン



  金貨(1万円札) 1万マイン



  白金貨(10万円札) 10万マイン




  まぁ、こんな感じで円の呼び方がマインという所ぐらいしか違わないので大丈夫そうだった。

  1円玉と500円玉が無い代わりに10万円札的な物がある様だ。

  まぁ、この世界では札ではなくて硬貨だけども。



  と、言うことで狼の魔石2個は2500マインとなった訳です。

  普通だったら狼の魔石はもうちょっと値段は低いらしいが、魔石に入ってる魔力が濃いという理由でこの値段になったらしい。



  宿の料金2500マインで足りるのか分からないけども……。足りなかったら、もう1回換金しに来ればいいか。

  てか、狼の魔石2個2500円で売れるってどゆことー。僕、もしかしなくてもお金持ちになれるのでは……?


  妄想はこれくらいにしてと。


  オークションは色々手続きとか面倒くさくてギルドがしてくれるとの事。その代わり入札された金額の何割かをギルドが貰う。凄いしっかりとした経済の回し方で驚く事が多い。

  地球でもこんなもんだろうと思い、契約書的な物にサインを書いて、ギルドに任せることにした。










  そんなこんなでギルドに登録もでき、換金も出来た。後は帰るだけ。



「ありがとうございました。また質問などがあればいつでもお答えしますので気軽にどうぞ!」


  首を少し傾げてニコリと営業スマイルを魅せる受付のお姉さん。

  僕はぺこりとお辞儀をして振り向く。

  すると、目の前にはまた大きな筋肉の壁が……。オーマイガー。


  僕は目線を合わせないで見ない振りをし、ぎこちなく手足を動かし出口に向かう。


  その人物は横を通り過ぎると同時に目で追ってくる。



  た、頼むから声かけないでくれ……。このまま去りたいのじゃ! もう精神的にヘトヘトなんだけど……。


「おい」


  僕の願いとは裏腹にその人物は声をかけてきた。さっきよりも静かで、落ち着いた声。本当にさっきの人と同一人物なのかと疑問を持つくらいの落ち着きよう。



  うん、多分僕に声をかけたんじゃなくて受付の人に声をかけたんだよね。うん、きっとそうだよね。


  無理やり自分にそう思い込ませ、そのまま出口を目指す。


「おい、お前……」






「……お前に言ってんだよ」


  少し苛立った声と共に、僕の肩に手が置かれる。


「は、はい……何でしょうか…………?」


  おうまいがー。無理だった。


  ケニーさんに肩を掴まれ、停止せざるを得なくなった。


  …………初めてだから優しくしてね……っ!


  こうなったからにはもう痛い目に遭わない様に祈る事しか出来なかった。

  出来るだけ穏便に済んだらいいけど。


更新、本当に遅くなってしまってすみません。

色々と忙しい日が多くて、書けなかったです。あと、ちょっと新たに始めた事とかもあって書けてませんでした。いや書いてませんでした。

次回はちゃんと来週に更新出来ると思います!!

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