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第26話〜 スライム迷宮、クリアは目前! 〜

  《空間収納》に入れてから分かった事だが、さっき倒した緑のビッグスライムはやはり酸で攻撃してくるアシッドスライムだった。






  因みに、ちっさいスライムがミニスライム。

  中くらいのが普通のスライム。

  合体とかして大きくなったスライムがビッグスライムらしい。







  なんか、王冠を頭に乗せてるキングスライムとかいそう……。
























  早く王都に行こうと思い、落ちてきた穴を探すが見当たらず、地上に戻ることは出来なかった。

 




  しょうがないので、それから僕とメアはちょっと狭い道を進み、色々な種類のスライムを倒しながら出口を探していった。

























  倒したスライムの種類は結構沢山いた。


  ネバネバしたボンドみたいなのを吐いて攻撃してくる白い、スティッキースライム。


  紫の見た目でいかにも毒を吐くポイズンスライム。


  それから、火・氷・水・風・雷・岩・草に関連する攻撃をしてくるスライム。

  名前はファイアスライムやアイススライムなどそのまま英語にしただけだった。








  スライムばかり倒したが、数が尋常じゃなかった。





  なので、当然レベルも上がるわけで……なんと今のレベルはっ!! ――



  ――やっぱり、ここから出てからのお楽しみにしとこ。





  メアもレベルを上げるために短いナイフで何体も倒していた。

  短いナイフは、常備するのが普通らしい。



  異世界の常識、恐ろしや……。

























  メタルスライムとかいう、ただただ固くて何も攻撃してこずに、コロコロ転がるだけのスライムがいたので《空間収納》の実験に使わせてもらった。




  生きたま亜空間に入るとどうなるのか。出す時には死んでいるのか……。




  結果は――生きたまま出てきた。




  という事で、アイススライムの吐いた氷を《空間収納》で亜空間に送ってしばらく待って取り出してみた。

  すると、溶けていなかった。






  検証結果から分かることをまとめよう。




  1、生き物も収納出来る。


  2、亜空間内は時間の経過がない。




  以上!





  因みに、メタルスライムは火を少し当てただけで動かなくなった。


  金属だから、熱に弱いのかな? それにしても、スライムって弱点にトコトン弱い気がするが……。





































「ねぇメア……。このダンジョン? スライム多くない……?」




  検証が終わって、僕らは再びスライムを倒しながら長い通路を進んでいた。



  右手の剣でスライムを倒し、左手で倒したスライムと魔石を漏れなく《空間収納》で亜空間に吸収しながら。




「そうだねー。ここはスライムが主のダンジョンなのかもー」


  あ、やっぱりダンジョンなのか。隠しダンジョンとかだったらレアアイテムとかボス倒した後に宝箱から貰えそうだけど……。このスライムのダンジョンじゃ無いよな……。








  僕は気を落としながらも、メアに話しかける。


「メア、疲れてない? 1回休憩しよっか?」


「あ、ノアー? またそうやって子供扱いするー!」



  あっ?! しまった。いつもの癖でつい……。



「その……ほらっ! メアも女の子だしさ……疲れてないかなーって思って!」


  僕は誤魔化すための言い訳を言葉にする。


「そっかー。でも大丈夫だよー! お腹は空いたけど早くここから出たいもん!」




  そうだよね。僕もここから早く出たいや。それにお腹空いた……。















  スライムはとてもじゃないが食べれそうにない。



  水はウォータースライムが出してくれるので《空間収納》で亜空間に仕舞って、僕の手から出して飲んでいる。

  手から出してっていうと変な聞こえ方になるが、正しくは亜空間と繋がる黒い陰だ。









  セル村を襲った狼のような魔物をファイアスライムの火で焼いて食べたいのだが、何にしろスライムの数が多すぎて出来やしない。









  という訳で、出口を探して外に出るかボスを倒してボス部屋から出るかの2択。



(ボスを倒したら、ボス部屋からダンジョンの外に出られる通路が出来るらしい。一定時間で消えるそうだけど)








「はぁ……。早く外に出たいなぁー……」


  愚痴を零しながら足元に視線を落として歩いていたその時。




「の、ノアっ! もうすぐ出れるかも……」


  メアの口から告げられたのは、希望の言葉だった。





  え! やった! 出口?!







  期待に胸を膨らませて勢いよく顔を上げるとそこには――――巨大な扉があった。










「……ふえっ?!」



 





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