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《不幸体質》のせいで7回死んだ僕は、神様にチート能力を7個貰ったので、人見知り&コミュ障を治そうとしたら問題だらけで難しすぎた~7回目の転生では劣等人の忌み子として嫌われる~   作者: 絶対人生負け組
第一章 7つのチート能力も使えなければ意味が無い

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第14話〜 セル村の真実・メアとの約束 〜

  まず、聞かされたのはこのセル村が何故『6大迷宮』が1つ『迷いの森』のこんな近くに存在するのか。



  それは、昔の先祖達が凶悪犯罪者だったかららしい。

  ポーラさんや、メアの先祖など、沢山の凶悪犯罪者は国外追放。王都『マーティン』から追放されて辿り着いたのがこのセル村が位置する場所。




  ここは、自然の作物が育っており生活するには十分な場所だったそうだ。





  そして、協力し合い生き延びて子供を残し――現在のセル村が出来るまでに至る。



  僕は、話聞いて疑問に思ったことを聞いてみる。


「ポーラさん達は犯罪犯してないのに王都に行けないんですか……?」


「……そうさねぇ。別に行っても問題ないと言われているさ。だがねぇ……どんな扱いを受けるか分かったもんじゃないよ」


「っ?!」


  僕はそれを聞いて、無性に腹が立った。


  ただ、犯罪者の末裔(まつえい)に生まれたからと言ってそんなに(さげす)まれなきゃいけないのか?

  ポーラさんや、メアは何もしてないじゃないか。

  むしろ、滅茶苦茶優しいのに!


  僕は、怒りを抑えるために血が出るかと思うくらい拳を強く握りしめた。



  僕は、最初話を聞く前にある程度覚悟していたつもりだった。

  ポーラさんやメアなど、村の人達全員犯罪者なのかなと思っていた。

  それで、メアが僕が態度を変えないか心配していたのかと勘違いしていた。


  だが、逆の意味で裏切られた。


  ポーラさんやメアは、何も悪くない。態度を変える事なんてするわけが無いじゃないか。

  悪いのは全部先祖だろ……?













  その日、僕の部屋にメアが訪れた。



「ノアー? さっきの話聞いても態度変えないー?」


  メアは心配そうな目で見つめてきた。


「大丈夫。変えないよ」


  僕はそう言ってメアの頭を優しく撫でた。


「ねぇ……メア」

「んー? なにー?」

「王都に行ってみたいって思わない?」

「……行ってみたいけど」


「そっか……」


  行ってみたいけど、酷い扱いをされる事が分かっていて行きたいわけないか……。


「じゃあさ。僕がもっと強くなったら一緒に行ってみない……?」

「で、でも……」

「大丈夫! 僕が絶対守るから!」


  僕がそう言うと、メアは今まで暗かった表情がいつもの様に年相応な表情に戻っていた。


「約束だよー? ノアー!」

「うん……約束」


  メアと僕は約束を交わした――僕が強くなって、人を守れるぐらいに強くなったら一緒に王都に行くと。


「ノアー! 早く強くなってわたしを王都に連れてってねー!」


  メアはビシッと僕に指をさし、無邪気な笑顔を浮かべて鼻歌を歌いながら部屋を出ていった。



  はやく強くならないとな……。人を守れるように……。約束を、守るために。

  メア、待っててね。絶対王都に連れて行ってあげるから!



  僕は、メアと約束を交わしたことで新たに強くなる事を決意した。


























  僕は寝て、村の皆も寝ている。そんな静かな真夜中に、1人の悲鳴が聞こえてきた。





「――――……うわぁぁぁぁぁっ?!!!!」


  断末魔(だんまつま)の様な叫びを聞き、僕は目を覚ます。


  村の人達で時間交代で村の見回りをしているが、その人に何かが起きたらしい。




  僕はまだ眠い(まぶた)を無理やり開けて、窓の外を見る。













 ――そこには、大量の魔物の群れが村を襲っている光景が広がっていた。













「きゃぁぁぁぁぁっ?!」

「く、来るなぁっ……!」

「助けてぇー!!」










  魔物の群れは家を破壊し、次々と村の人達を殺して行った。

  中には、魔物に食べられる人もいた。





























  ……は? なんだよ、これ……。何がどうなってるんだ?

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