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第1話プロローグ~ 転移そして死。転生そして死 ~

異世界物を書いてみたくて書きました!

これは、人見知り&コミュ障の学生が異世界ではそれを治すぞ! と頑張って生きていく物語です。

  今日、僕は“死んだ”

  それも、異世界に転移して、1時間も経たないうちに……。





  ほんとに、驚くほどすぐ死んだよ。

  異世界に転移する前は、真っ白で何もない空間で神様から能力(スキル)を授かるわけだけど……。僕の能力は、『転生』、『不幸体質』……。

  最初見た時は思ったよ。これ完全に僕を転生させたいだけだよね。そんなに僕を殺したいの?! しかも、能力が『転生』、『不幸体質』だけって!

  神様に文句を言ってやろうと思ったよ……。思ったけど人見知り&コミュ障の僕にそんな事出来るわけないじゃないか。

  あれ、この場合は人見知りじゃなくて神見知りになるのかな?

  いや、今はどうでもいいや。

  もっとなんか、『身体能力向上』とか『魔力無限』とか『超鑑定』とかとか……いわゆるチート能力を授かってみたかったんだけど?!






  授かった後は、異世界に転移させられてそこで待って居たのは案の定。国王陛下と国王の娘の時期王女。

  辺りを見渡すと、アニメとかでよく見る中世ヨーロッパ風な景色が広がっていたわけだけど……。




  それから体力テスト的なものをやらされて、役立たずな事がバレた。

  元の世界では運動全然してなくて、体力ないからね。しかも、能力はおかしいし。




  役立たずの僕は大きな罪を犯した極悪人達が送られる迷宮に転移させられた。

  うん。何、この世界の時期王女様は転移魔法とか使えるんだ。召喚する意味は……?

  というか、勝手に召喚しといてこの処遇はないでしょ……。

  なんか、「今回はハズレだったわね。まぁ、また1人召喚すればいいだけの話しよね……ねっ?お父様!」

  って言ってたけど。そんなに何回も召喚できるなら、クラス転移みたいなのすればよくない? そしたら、こんな僕みたいなハズレを引き当てたとしても他に優秀な人材たくさんいるわけだしさ。






  そんなくだらない事を考えているうちに、僕はなんかよく分からない巨大な化物(モンスター)に殺されたんだ。

  そりゃ、もう痛かったよ……。強烈な痛みを感じたけど、それも一瞬のこと……。一瞬でも痛かった。もうホントに、骨折した時の何倍も痛かったよ!






  まぁ、んで……どうして死んだはずなのに回想してるのかって?

  そりゃ、『転生』能力を持ってるからだよ……。

  それで、転移する前の神様がいる真っ白な空間に戻ってきたわけなんだけど。

  転移する前には何も無かったのに、何故か座布団と丸いちゃぶ台が置いてあった。しかも煎餅とお茶も。

  なに、この雰囲気……。僕はどうすればいいの?

「む? ほう……もう戻ってきたのか……予想してたより随分とはやかったのぅ……」

  おじさんは、そう言うとズズズッとお茶をすすった。

  白い髭と髭……いやもう境目がわからないけど、転移する時に僕に能力を授けてくれた神様だ。

  え、なに。これホントに僕どうすればいいの?

「あぁ、ほれ座れ。ちょいと話をしよう。何故『転生』という能力を授けたのか疑問に思っておるんじゃろ?」

  あ、やっぱり神様って心読めるんだね。これなら人見知り(神見知り)&コミュ障の僕でも大丈夫そうだ。

  あれ? 僕の能力ってたしか、『転生』と『不幸体質』じゃなかったっけ? でも神様は今『転生』の方しか言わなかった……どういう事だ?

「いや、お主はその能力を元から持っておったんじゃよ。『転生』の能力を授けたのは、その『不幸体質』という呪いがあったからじゃ」

  えぇ、でも日本にいるときは全然不幸な目に会ってないけどな……。

「それは、その『不幸体質』は発動条件が成人してからだったからじゃよ」

  へー。そうなんだ……。僕はまだ中3だから発動しなかったのか……え? じゃあ僕が転移させられた理由はなんなの?!




  その後も色々と理由を聞かされたわけだけど、要点をまとめるとこうなる。



  1、たまたま僕が転移者に選ばれた。(転移者は魔物の増加を防ぐために必要とさせるらしい)

  2、呪いの『不幸体質』があったから『転生』能力を授けた。

  3、地球から、異世界に送る人は最低でも1年は死なせてはいけないという規則がある。

  4、転移または、転生1回につき1つしかスキルを与えられない。

  5、だから、僕が死なないように何個も能力を与えるために『転生』を授けた。


  まぁ、こんな感じ……。いやまぁ、こんなにしなくてもチート能力が1個あれば十分な気もするけど神様の話によると、僕の『不幸体質』はかなりヤバい呪いだそう。1個だけなら1日とかで死んでしまうらしい。

  『転生』の能力は、神様が回数を自由に決められるようなので生きられるようになるまで転生をし直すとの事だ。

  つまり、僕に「何回も死んで、1年以上生きろ」と。1年経たずに何回も死んでるのは大丈夫なのかと思ったら、神様は「魂が完全に死ななければいいんじゃよ」と笑いながら言ってきた。

  神様怖い!!





  神様は僕がやっとの事で納得したタイミングを見計らって2個目の能力を、(呪いを合わせたら3個目なわけだけど)選んでくれた。

  2個目の能力『体術S』を授かった僕は、またまた異世界に飛ばされた。




  目が覚めると、真っ暗だった。

  何処だろうとさ迷っていると、地面を踏み外した。落とし穴だった。

  そして、上も下も分からずにヒューと風の切る音を聞きながら落下していき“死んだ”。

  怖かったし痛かった……。





  そして、また神様がいる真っ白な部屋に戻ってきた。

「まさか、迷宮(ダンジョン)の中に飛ぶとは……。これはかなり強い呪いじゃのぅ……」

  どうやら、2回目は迷宮の落とし穴に落ちて死んだらしい。

  『不幸体質』さえなければ、こんなに死ななくていいのに……。






  そして、僕はそれから5回ほど“死んで”『転生』を繰り返し能力を貰った。

  ほんと、合計7回死ぬとか僕しか経験した事ないでしょ……。

  しかも、毎回目の前に魔物(モンスター)みたいなのいるし。

  貰った能力で倒そうとしても、『不幸体質』が発動して転んだり、仲間を呼ばれたり、落とし穴とか毒針が飛んでくるトラップとかで死ぬ。

  次でもう7回目の転生だ。ラッキーセブンとも言うし、次の世界では生きられますように!!――




  ――そうして、僕は7回目の転生でやっと目の前の魔物を倒す事が出来た。


  計7個(プラス呪い)のチートスキル――『転生』『体術S』『剣術S』『自然回復S』『限界突破』『獲得経験値10倍』『必要経験値10分の1』

  このスキルを使い、僕は異世界を生きていくことになった。








「あ、『幸運』スキルあげるの忘れとったわい……まぁ生きていけるなら大丈夫かのぅ……」


 







 



 






 

チート能力は持ってるんですが、普通のチートとはちょっと違う部分が後々出てくるので読んでいただけると嬉しいです。

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