怪物 3 下
この部分で怪物を終了します。
怪物 3 下
「自己紹介ってのに、自分の名前を知らねェなんてよォ・・・・・なァンの笑い話だァ?」
どこか突き放した発言でクライシスハイザーは凍り付いた空気を葬り去った。レイゼロは「くくっ」と笑い、少女に聞く。
「汝よ、中々混沌じみている発言をしたが本当に記憶にないのかい?」
クライシスハイザーはレイゼロの問いを聞き、考えるそぶりをした後、こう発言をする。
「忘れたンならよォ、付け直せばいいンだ。忘れるくらいの名前だったンだろ?そうだなァ、・・・カオスなんてのはどうだァ?」
「それは女の子に着けちゃダメでしょ!!」
珍しくどこか丸みを帯びた声色にレイズの否定的な突っ込みが入る。クライシスハイザーは「チィッ」と舌打ちし残念そうに眼を閉じる。そんな光景を見ていたレイゼロは、
「カオスか・・・・確かに女子の名前にしては違和感この上ないな。・・・・いやでも、我が盟友にハルマゲドンという美女がいるぞ。」
と賛同の意見を述べるも、レイズからの鋭い目線に押し黙った。そこでレイズからの提案が出る。
「やっぱり女子なんだからもっと可愛らしい名前の方がいいよ!!例えば、アルテミスとかスピカとか・・・・」
どんどん名前の意見が出る中、肝心の少女はレイズの声を遮るように言った。
「私は・・・私だったら・・・・カオスが一番もらって嬉しい名前かな。」
小さい声だが、何処か嬉しそうで顔を紅色に染めている。声は反響し、室内全員に聞こえる。
「ええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!???」
レイズは叫びを3次元にしたような顔で無理解に絶叫し、
「・・・・まさか絶対的ナンセンスの名前が選ばれた・・・だと・・・・こ、これは組織の陰謀か!?」
ありもしない組織のせいにし、現実逃避の世界からさらに現実逃避をしようとするレイゼロ。
「あァ?・・・・・テメェ正気の沙汰じゃねェぞ。相当感覚器官がぶっ壊れねェ限りはオレ様がつけた名前なんて気に入らねェだろォが・・・・・・・・・・。」
意見した当の本人は元の殺人鬼のような声で自分を否定していく。
皆それぞれのコメントだが、クライシスハイザー以外は賛同のようだ。レイゼロは、話の話題を元に戻す。
「さて、カオスよ。記憶の方は名前以外は問題ないのか確認を取るぞ。」
「うん・・・・ちゃんと覚えているけど・・・・・あまり言いたくない・・・。」
回答をしたカオスの声は嫌なものを見た時のような震えた声だ。
「ああ、分かった。いやなことは言わなくていい。要点だけまとめて言ってくれないか。」
「うん・・・・・・分かった。」
少しだけ顔が晴れたカオスは、応答する。
カオスの話が始まる。
怪物 完
カオスの話は行間にでも書いとこうかと思ってます。最近彼女にプロポーズしてるひとがよく使う「愛してます」だけど、「愛」ってそもそも何なのでしょうか。




