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中二病黙示録  作者: 原初
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怪物 3 上

時間があまりないので上、中、下に分けて書くつもりです。ご了承ください。


怪物 3 上

 縦幅100億㎞、横幅300億㎞、高さ100億㎞という現実離れしすぎた建物「厨病教本部」。その最上階(何階あるのか建てた本人も知らない)の一番奥の会議室(何号室まであるのか197382521号室からは数えていない)にて二人の少年がソファに相対するように、足を組んで座っている。そのうちの一人は、座標移動/瞬間移動によって本部に戻ってきたクライシスハイザーだ。持ち帰った黒いローブを被った人間(?)は本部にいた見た目魔女の奴に渡したので現在は、絶賛孤立中のような状態になっている。

 そして、クライシスハイザーの目の前には相対する形で座っている少年がいる。少年は黒の長ズボンと白い穴の開いた縦に並んだ三個のひし形、それに白い一本の爪痕が左右にプリントされた黒のシャツ、黒の指ぬきグローブに右目用の黒眼帯という中二病感満載の服装だ。髪型は右半分はサバサバしているが、左半分は七個の束に収束され滑らかにとんがらしていた。

 ここまで突っ込みどころがあるというのに、クライシスハイザーは関心すら持たずドアの方を向いている。一方、少年の方は長い前髪をつまんで遊んでいる。こころなしか黒い眼には光が一線も宿っていない。圧倒的空虚感と圧倒的破壊感の間を支配しているのは沈黙のみ。

 「・・・・・・・・・・」

 「・・・・・・・・・・」

 沈黙が支配している。

 「・・・・・・・・・・・・」

 「・・・・・・・・・・・・」

 沈黙の支配が続く。

 「・・・・・・・・・・・・・・・」

 「・・・・・・・・・・・・・・・」

 沈黙が続く。

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 沈黙がつづ、

 「入るよ!」

 沈黙は、無作法にドアを開けた時に入り込んできた可憐な声と軽いステップに、一時的に終焉に葬り去られた。入ってきたのは二人の影だ。最初に入ってきたのは金と銀の色の髪をかかとギリギリまで伸ばした、見た目魔女の少女だ。黒いローブを羽織りとげのある黒靴に頭より大きい魔女の帽子を被っていて、

顔はわからないが輝く黄金の瞳を持っている。

 そのあとに入ってきたのは、クライシスハイザーより少し背の低い白いローブを着た少女だ。純白の肌に、異様な光が纏う白い髪、混沌じみた何色かわからない瞳、しかし、笑顔が似合う可愛い顔をしている。不思議にクライシスハイザーの方を見ている。

 ソンな瞳でオレ様を見るなァ、とクライシスハイザーは思う。

 ふと、そんな光景を見ていた少年は何かを思い出したかのように椅子から立ち上がった。瞬間、周りの視点が少年に移る。少年は右手で顔を覆う。口と鼻が隠れ、両目が見える状態で。見えない口を開く。

 「如何やら黙示録の一端を読み解き、世界の理を組みなおす面子が揃ったようだ。新顔もいることだしここでまた、我が名を刻むのもいい・・・・・・。オレは厨病教感情大司教『我』担当、レイゼロ・レイオンだ。」

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