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中二病黙示録  作者: 原初
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怪物 1

 第2話 怪物 1

 中二病的最高峰の世界「中二病黙示録」。その世界で治安を守るのが、転生、転移した中二病が揃った「厨病教」だ。この組織の役割は、この中二病黙示録を変えようとする組織の排除、次に、説明不能の異常現象を塞ぐことだ。そして、この「厨病教」本部の地下、相手を自由に選択し、その相手と戦うことができる対敵対勢力模擬戦場にて、一人の少年がたっていた。

 その少年は見た目、15歳くらいであり、白く長い髪をしている。前髪は赤いヘアピンで止めているが、長すぎるため、目が隠れている。その少年はまるで、この世に絶望したかのように、重く、鋭く、禍々しく言う。

 「始めるぞォ。」

 その声に反応したかのように模擬戦場の景色が大きく歪み、白き魔影「白鯨」が姿を現す。それはまさに悪夢と呼べる白きクジラの容姿をしている。それに比例するかのような、地球100個余裕で呑み込めるくらいの巨大な顎、ひれの代わりにその巨躯を軽く覆うくらいの白い悪魔の翼。黄色い目。この白鯨は、「ドルマロン」と呼ばれる異世界の対宇宙兵器合成生物兵器で、プラズマを利用した電磁砲にすら傷一つつかなかったと言われ、約5000兆年の時を宇宙で過ごしていた化物だ。その化物が今まさに立体ホログラムとなって現れたのだ。あまりの巨躯に、人間が原子に見えそうだ。だが、その眼光がとらえているのは少年だ。今にも、目の前の餌呑もうと巨大な口を開く。食べられたとしても、この戦場のスキルで死ぬ瞬間に死ぬ前の状態にすることが可能だが、普通の人間ならこう思うだろう。

 いやいやいやいや、まずこんなバケモンと戦うのがおかしいだろ!

 当の少年は、身震いもしなければ、悲鳴も出さない。ただただ、馬鹿でかい白い物体を見据えている。

 満は持した。

 先に動いたのは白鯨。曲の割には素早い動きで体をうならせる。そして、その少年にかぶりつきーーーーーーー、

 「操縦、、、、、、、」

 刹那、白鯨が1㎤の大きさの肉片に切り刻まれた。その少年は口以外どこも動かしていないにも関わらず、白鯨は、少年の目の前から消え去ったのだ。白鯨が消え去ると同時に歪みが戻り、元の模擬戦場になる。

 少年は何事もなかったかのように、模擬戦場の扉から、出ていこうとする。すると、爽快な破壊音とともに扉が砕け落ちる。少年は興味なさそうに破壊された扉の奥を見る。だが、一瞬なにか、自分より大きな気配を悟り後ろに跳躍する。扉からの気配は無くなり、沈黙が支配する。5秒以上の静寂、その空気を破ったのは、もう一人の少年の声だった。

 「お~い。」

 白鯨を消し去った少年の肩を叩き振り返った顔に、用意していた人差し指で額をつつく。つつき終わると、少年は「はぁ~~」とためいきを吐き、目の前の少年に問う。

 「さて、茶番はここまでと行こうか。我が竜刻の魂は、黙示録は導いた!世界のオラクリオ(神託)がだされた!白き悪夢に邪眼を隠す者よ。汝はクライシスハイザーであるか?ここに示したまえ。」

 白鯨を消し去った少年、クライシスハイザーは少し頷く。それを見て、少年は満足げに頷き返し、ここに君臨した目的を話す。

 「我が目的は一つ、この世界に認められた存在。クライシスハイザーよ。上からの命により汝に我の依頼のすべてを与える。異言は聞かぬぞ。依頼の全てはこのメモリーチップに入っている。受け取りたまえ!依頼の全てを達したら昇格あるかもな。あと、そのメモリーチップ大切にしろよ。魔女帝王神主天閣から貰ったやつだからな。じゃ、精々励みたまえ。第4位『操縦者』クライシスハイザー君。」

 言い終わり、少年はクライシスハイザーのズボンのポッケにメモリーチップを入れ、瞬時に消える。取り残されたクライシスハイザーは、一瞬の出来事にこう呟いた。

 「マジかよォ」

 

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