vs光の勇者Ⅲ
vs光の勇者Ⅲ
瘴気男は狂った世界と一体化し、さらに狂ったことになっている。
ココの異世界人はあまりの現実感のなさに失神している。
ギィとクライシスハイザーはあまりに余裕すぎて「お茶を飲もう」とか言いながら、空中でどんな方法で勝つか想像している。
「くくかくかけけけけこここかこあけきききき!!今やこの世界に存在するすべてはオレの思いのまま!!素晴らしい!!今まで試したことがないから分からなかったが世界とはこんな感覚だったのか!!しかし住人のほとんどが異形とくると少し悲しいな。不死の軍団としてはありがたいが死臭がすごいな。まあいい。そこの男2人!!お前たちの能力は素晴らしいいいいいいいいいいい!!是非とも我が戦力に欲しい材料だ。天然の能力者はここまで強いとくるとお前たちの世界の異世界人はもっと強いのだろう。そうしたらまずは身体の全てを解剖して能力に関するヒントを得る。お前らの材料は有効利用して働かせるし、異世界全てを支配できる。しかもオレの昇格は間違いなし!!どうだ。良い条件だろ。さあきたまえ材料諸君。」
瘴気世界は自分がどれほど不利な状況かわかっていないようである。
「なァ。あの瘴気野郎ォ、直接人語を言う異形を操ッてナンカ言ッてやがるがァどォする。弱みを見せたらカンタンに『冥土の土産にオレの世界の秘密を教えてやろう』とか言いそうだぞオイ。」
ギィから貰ったコーヒーを飲みながら聞く。
「無駄だね。命乞いをしようとあの変態は、オレらを材料としか見ていない。そもそもカオスちゃんに関係することらしいけど、異世界を征服?とか?できるの?」
「カオスに聞いたがァ記憶の欠如で分からんの一点張りだなァ。」
2人はコミュニケーション不足なせいで会話が捻じれていってしまう。
「この前アヴォスと合同演習したんだが、アヴォスの能力は正気を疑うね。敵がアヴォスの背後から奇襲したのに攻撃全てがアヴォスの目の前でとまるんだ。アヴォスは全く動いていないのに不思議な。でもって、アヴォスが深呼吸をすると敵の基地が瞬く間に消し飛んだんだ。恐るべき破壊の力。」
「あァ~、そういやァサブスキルとかだッたか。ネロが言ッてたなァ。アヴォスは防御系統のスキルが絶無な代わりに物理攻撃が強い。ネロはその逆ッて。」
「オレも普段は能力しか使ってないからな。」
ギィは自身のステータスプレートを広げると、
「サブスキルに『次元分断(カット・D)』、『次元創造(クリエイト・D)』、『異世界理念無視』、『不死』、『水操作(コントロー・W)』、『超亜生命体操作(コントロー・T)』、『機械操作(コントロー・M)』、『魔力吸収(バキューム・M)』。」
クライシスハイザーも自身のプレートを広げる。正直、クライシスハイザーは自身の能力以外使ったどころか見てすらいない。スキルにサブスキル。アイテムなんて彼にとってどうでもいい範疇だった。
「スキルはァ、『能力合成』、『悪の美学』、『悪党の威圧』、『悪鬼の威圧』、『怪物の威圧』、『害神の・・・
いや、なんでもねェ。サブスキルは・・・・・・・はァ、ウソだろオイ。碌なスキルがねェじゃねェか。」
カオスはお姫様抱っこされながらギィとプレートを見る。
『殺戮神』、『残虐皇』、『白い悪魔』、『黒き太陽』、『月の破壊神』、『非道鬼道外道の真能』、『闇の統括者』、『冷酷SSS』、『黒き蜜を吸う者』、『心理掌握』、『禁断・未解放状態』
「なんとなく、・・・・・・かっこいい・・・・・・気がする。」
カオスがほめる。
「スキル名に触れると詳細が見えるようだ。オレの持っていないスキルもある。少し見てみるか。」
ギィがクライシスハイザーのプレートにタッチしながらスライドさせる。勿論、ギィ自身の物もだ。クライシスハイザーが、「人のモンに勝手に触れてンじゃねェ」というが、ことごとくカオスのおねだりに負け大目に見ることにした。
☩「雷槍者」ギィ・ネクロンに宿る。☩
能力補助
『次元分断(カット・D)』:対象の次元を切断する。切断された次元は繋がれることはなく、新しい次元が切断部分に埋め込まれる。切断された次元は、他に同じ能力補助を持つ者にしか見えない。この能力補助をしまうと、切断部分は虚無に落ちる。
『次元創造(クリエイト・D)』:次元を基盤とする攻撃スキル『次元崩壊(ダウン・D)』と相対する次元を基盤とする防御系のスキル。物理攻撃と魔法攻撃もLv神までなら防ぐことができる。また、失われた、もしくは想像上でしか成り立たない次元を作ることができる。
『異世界理念無視』:異世界にある理念を無視する。意思発動型。ただし、無視できる理念は最大5個までである。それ以上を無視するとこのスキルは消滅する。
『不死』:このスキルがある限り宿る者は死なず、存在を消されない。最低限不自由のない身体に保つ。常時発動型。
『水操作(コントロー・W)』:名前通り、水を生み出し操ることができる。ただし属性によっては生み出せる量に限りがある。
『超亜生命体操作(コントロー・T)』:名前通り、超亜生命体を呼び出し使役する能力。ただし、所有者が超亜生命体でなければならない。
『機械操作(コントロー・M)』:名前通り、機械を操れる。遠隔操作や自動操作、人造人間など、生物機械兵器などなど、操れる対象は広い。
『魔力吸収(バキューム・M)』:魔法攻撃をされた時、攻撃する魔法を自分が元々持っている魔力の分だけ減らし、吸収し、回復する。それだけではなく、対象に触れることで対象の魔力を吸収し蓄積ができる。上限はなく、蓄積した魔力を他人に与えることや、自らが使える魔力に変換できる。
こんな感じであった。
「なんかすごいな。オレにこんなチカラがあったなんてな。ま、ほとんど使わなさそうなモノだけど。」
ギィは言う。
「いやァ、スキルと能力補助は自身の能力をより強く、向上させるためにあるッて言われてンだからナンカ意味はあンだろォ。今使わなくても、そのうち使うンじゃねェのかァ。」
クライシスハイザーは否定気味に捕捉する。そういい、彼は自身のサブスキルに目を向ける。そのうちの一つをロックし、操縦で見えなくする。
☩「操縦者」クライシスハイザーを救う☩
『能力合成』:他の能力、スキル、能力補助を自身の能力、スキル、能力補助と融合できる。融合した能力は新しい能力として宿り、材料となった能力は元に戻らない。
『悪の美学』:自らが悪党と思う対象が強ければ強いほど、自身のステータスが底上げされる。
『悪党の威圧』:対象全てを跪かせる。そのほか、体調に異常をきたせることもできる。
『悪鬼の威圧』:対象全員の命を消滅させる。そのほか、気を狂わせることもできる。
『怪物の威圧』:対象全ての存在を抹消する。他に、逃れられぬ恐怖を与えることができる。
次にスキル。
『殺戮神』:あらゆる理不尽を支配し、あらゆる困難を打ち砕くスキル。ただし、使うとこのスキルは使用後に消滅する。所有者は孤高であり、何かをつかみ取る決意がなければこのスキルを使えない。
『残虐皇』:自身を暴走させ、自分以外を敵対する者と扱い、より凶悪、惨忍に、非人道的になる。能力も大幅に増大させる。ただし、所有者は孤高であることが条件。
「なあ、めんどくさいから後でいいか。」
ギィは「飽きた」と言わんばかりの顔でクライシスハイザーに言う。こころなしか少し眠たそうに見える。
「今さッきまでスキル見せてーッて言ッたのは誰だよオイ。」
クライシスハイザーは愚痴を言いつつもステータスプレートを閉じる。そして空気の操縦でカオスと勇者?2人を空気の椅子に乗っけると、狂った世界を見据える。ギィもまた同じく世界を見る。
「さァて、滅ぶ世界に最後の全力を見せてもらおうかァ。」
「ネロからだが、『生きている人間もいることだし、有害物質をすべて取り除いてくれるだけでいいよ。』だってさ。」
クライシスハイザーは周囲に風、雷、火、水、氷を出す。ギィは手から雷の大鎌を出す。
「そンなことしたら、この世界の大半が消え失せるぞオイ。」
「大丈夫らしい。ある程度滅ぼしたら、治すって言っていたからな。」
「治すッて、・・・まァいい。」
クライシスハイザーが顔面を手で覆う。
「なら」
ギィが大鎌を振り上げる。
「オレ様を楽しませて貰おうかァッッ!!」
クライシスハイザーは両手で拳を作り、高らかに、狂気じみた笑顔で言う。
ギィは髪をかき上げ、フードを深くかぶる。
「え?・・・何々。材料が、・・・・え、オレに逆らうつもり?こ、・・・・・この、材料がああああああああああ!!オレに対して戦闘態勢ってええええっっ!!ただの戦力がオr
「うるせェ。イイ感じに阿鼻叫喚を再現してもらおうかァ。」
音速で撃ちだされた水素爆弾が異形を蹂躙する。声を出せる異形がいなくなったせいで瘴気男は聞こえない声で怒号を発する。
蹂躙戦争、開始。
なんか、スキルとサブスキルの説明になってしまいましたね。




