柊の相棒 新田さん! ~1~
柊君の相棒となる同期の新田さん登場です!
※続けてもう1話更新予定です!
「・・・怒ってるね、柊。」
「そりゃねー・・・。ああ!めんどくさいことになった!!」
「そういや川村部長は?」
「ああ、あの人は本社に戻るって。だから俺は1人でここに来た。」
そう言って、私は柊からアメリカ土産を受けとる。
「へぇ~、チョコレートじゃん!!」
「いい意味で期待して食べないようにな。」
「?どういうこと?」
私は柊の言葉の意味がわからないまま、
チョコレートの箱を開けて、中身を見る。
・・・特別変わった様子もない・・・・
むしろ、キレイで美味しそうに思える。
私は迷わず、1つをつまんで口に入れる。
・・・
・・・
「・・・甘い・・・」
私のまずそうにする顔を見て満足気な顔をする柊。
「ってか、わかってるんなら早く教えてよね!」
「それじゃあ、新田のそんな顔が拝めないじゃん!」
「・・・ホント、あんたいい性格してるわ。
この残りはこっちにいる同期に配っておくわよ。」
「宜しくー!」
「じゃあ、夕方!いつもの居酒屋で!」
「はいよ!」
そう言って、柊は工場の中へと入っていくのであった。
「それでどうだった?プロジェクトの話し合いは?」
「中央研究所が予想通りしゃしゃり出てきたわ。」
ここは照明事業部の関東工場の近くにある居酒屋。
ただし、人気がないようでお客さんはまばらで、
更には個室が完備されているので気兼ねなく話せる。
「あー、やっぱりでてきたか。」
「ホントにね・・・。どんだけめんどくさいか。」
ビールを飲みながら、唐揚げを頬張る柊。
「あ!?」
私が止めようとする間もなく食べたので・・・
「あつぅ!!!」
「あはははは、どうして自分が猫舌ってわかってるのに
一気に頬張ってのよ!!」
慌てて柊がビールで口の中を冷やす光景が面白い。
「材料提供の話は?」
「それも面倒なことになってる。0.5gを1カ月には提供できるって言ってきた。」
「・・・え?はぁ!?足りないじゃない!!」
「1g作るには2カ月ほどかかるんだって。」
「・・・2カ月間何するつもりなのよ。
・・・材料の物性データはいつくれるの?」
「ないっとさ。」
「はぁ!?・・・はぁ~!?
言っている意味が分かんないんだけど!!
え?何?うちの会社の中央研究所は、
今までないものを作りました~♪
で、終わりってこと?
え?どんな性質かも見ないで?」
「そもそも出来てもない材料らしい。」
「おいおい・・・。それって新手の詐欺じゃない?」
「まさにね。しかもその片棒を気がついた担いでるみたいな?」
「頭おかしいんじゃないの!?
うわ~やだ!
そんな仕事に私も就くって言うのがマジでやだわ。」
「ご愁傷さまでーす!」
そう言いながら私にスッと一枚の紙を柊は渡してきた。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。