中央研究所の企み!!
中央研究所の企みによる反撃で立場危うし!!
※続けて更新予定です!
「ところで・・・
照明事業部は中央研究所からの材料の評価も行っているとのことだったが、
その結果については報告はないのか?」
そこに突然、金沢取締役が口を挟んできたのである。
柊君と川村部長がうなづきあって、
どちらが言うのかを確認して、どうやら川村部長が応えるようで、
「はい、その任も受けております。
ですが、今回はまずは目標は世界一の効率を持つ有機ELの開発です。
そのため効率を報告するのが第一だと思って、今回報告させていただきました。」
「だからといって、なぜ中央研究所の材料評価を後回しにした?」
「主は効率です!
当然、性能向上を主にするのは当然だと思いますが?
それに中央研究所の材料については三日前に照明事業部に届きました。
昨日、一昨日は土、日の休日です。
金曜日だけでは評価をする条件だしすらできません。」
「なぜ土日が休日なんだ?なぜ土日にしなかった?」
「・・・え?」
「土日して3日あれば結果は出せるのではないのかね?」
「・・・。」
何も言い返せなくなる川村部長に更に追い打ちをかけていく金沢取締役。
「これだから照明事業部は開発スピードが遅いと言われるんだ!
私がいた半導体事業部ではこんな遅い仕事しかできないものは
3日で辞めることになっていたぞ!」
その金沢取締役の言葉に、取り巻きの方々がうなづいて同意していた。
更にはなぜか中央研究所の宮本所長と本田さんも同様にうなづいており・・・
「まあ、所詮国立のボンクラ共の集まりだからな。
我々とは考え方が違うのは仕方がないだろう。
宮本!材料については評価できているのだろう?」
「はい。それでは我々の報告をさせていただきます。」
そう言って、本田さんが資料を写し出して、説明を始めていく。
そこには材料それぞれを中央研究所の設備を使って、
有機ELを試作しての評価結果が表示されていた。
「・・・。」
静かに聞いている村中プロジェクトリーダー。
照明事業部の川村部長と柊君は苦々しい顔でその結果を見ていた。
私もその説明を受けているのだが、
1つだけ疑問が湧いていた。
報告では1週間前に各1gができあがったと中央研究所から報告があった。
当初予定していた期間を2週間前倒しで作ってきたとのことであったのだが・・・
これって・・・
もっと早く開発していたのではないの?
前回の報告で照明事業部からは材料評価のスケジュール表も説明があった。
この時、一つの材料評価は前処理と装置に入れての条件だしを含めて
一週間ほどを予定していると言っていた。
その時の報告では中央研究所の方もその意見に同意していたのだ。
だから、材料評価というのは1週間は前段階でかかり、
そこから有機ELへの試作に入るのだとすれば・・・
まったく日数が合わない!!!
そこまでするの!?
今回の発表で説明した材料の数からいって一カ月以上前から準備をしていなくてはいけない。
1週間で出来るわけがないデータを今日報告してるのだ。
私はことの成り行きを見ている。
間違いなく川村部長と柊君は気づいている。
だから、あんな苦々しい顔をしているのだ。
時折柊君が質問をしているがまともな回答は返ってこなかった。
「この材料のデータですが、実測ではなく対比だけしか出されていませんけど、
実測データはどのくらいだったんですか?」
「実測データよりも対比で何倍という方が皆さんに分かりやすいでしょう?
そもそも実測値を聞いても柊君、あなたは分かるかもしれないけど、
他の皆さんにはわからないですよ。
この場はみんなが聞いて分かる資料で説明をすることが必要です。」
「おっしゃる通りです。
ただ、逆に僕にはぼやけてしまうので、できれば後ほどでもいいので
実測データを見せていただけないですか?」
「まあ、前向きに検討しておきます。」
「宜しくお願いします。」
・・・たぶん、実測データはだされないんだろうな・・・
その後も材料データの説明は続いていく。
各材料について、しっかりとデータが揃った状態で・・・
村中プロジェクトリーダーも気づいているが、下手に指摘はできない。
金沢取締役の矛先が自分に注がれるとこのプロジェクトにどんな横入りがされるのか
分かったもんじゃないからだ。
「やはり、中央研究所だな。よくできているじゃないか。」
「ありがとうございます。」
白々しくお礼の言葉を述べる宮本部長と本田さん。
そもそも金沢取締役もこの茶番劇に一枚噛んでいるのだろう。
じゃなければ、自分が担当もしていない一つのプロジェクトに
顔をだす何ってこともないのだから・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




