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竜のおつとめとこれから

ええとこんな妄想全開のO721小説にブックマークやぽちられた方が居て (´Д`;≡;´Д`) アワワしております。

誤爆とかじゃないのでしたら読んで楽しんでくれたなら幸いです。(自分は間違えてぽちったことありますOrz)

内容が長すぎじゃないかと自分でも思ってますが省略できる部分がなさすぎなんです、文才がないと言えるかもしれませんが脳内の妄想をカタチにして文章で現すって大変だなと実感してます。

完結まで行くか物理的に続けられなくなるまでは続けていきます。(読まれなくても自分の妄想をカタチにしてみたいので続ける予定です)

感想とかポチリは無くても平気なので暇つぶし程度に見てください。

気付けば俺はベッドの中に居た。


 「どこだここ・・・」


どこかの・・・と考えるまでも無く教会の一室だよな。


 「ワイズ、状況分かるか?」


 「把握してます、なにかをする前に言っておきますが人前で私を呼ぶのはやめたほうが良いでしょう。独り言をいう痛い人になってしまいますよ?」


ソウデシタ・・・


 「でだ、ヴァイスはどこにいる?」


 「外ですね、教会専用の倉庫で大勢の人の対応をしています」


よく分からん。


 「私でも居る位置と数くらいしか把握しておりません」


 「行って見るか、話をしないと状況もわからん」


ベッドから降りて部屋を見回すと俺の外套(マント)が壁にかけられていたので羽織る。


 「ドアにカギとかかけられてないよな・・・」


ドアノブを回すとあっさり回り扉が開く。


 「そーっと・・・」


ドアの先にある廊下を警戒しつつ頭をだして観察する。


 「なにしてるんすか・・・」


ドアの脇には副長のアンサムが立っていた、視線が重なって俺の動きが止まる。


 「状況がわからんのだから警戒くらいしたっていいじゃないか」


アンサムが「変な人だな」とつぶやいたのを聞いたが大人の対応でスルー。


 「で、状況が知りたいんだけどヴァイスのとこ案内してもらえないかな」


アンサムは気を取り直してこちらを向く。


 「もうすこしあとでいいっすかね、そうしたら今日のおつとめは終わりですから」


オツトメ?


 「なんだそれ?」


 「聞いてないんすか?ヴァイス様が教会とかに来られたら宿代代わりにおつとめをするって言ったんですけど」


ますますワケわからん・・・


 「あとでヴァイスから聞くことにする、んじゃ終わるまでどうすっかな」


 「それならこっちの用事を済ませてもらっていいっすか?司祭様がお話を聞きたいそうで起きたら連れてきほしいって言ってたんす」


 「そうだな、ここの責任者・・・で合ってるよな?」


 「そです、柔和な人で人気あるんすよ」


アンサムは「こっちです」と歩き出す。


 「なんで司祭様は出迎えに来なかったんだ?」


 「司祭様は1年ほど前に足を患ってまともに立てないんす、部屋の外にでなきゃならないときは付き人の助けがないと移動もできないくらいにね」


アンサムの表情は悔しそうだった。


 「なにか理由でもあるのか?」


 「原因がわからないんすよ、(やまい)だとかケガだとかなら納得もできるんすけどね」


そういえばこっちの病気関連はどうやって治療するんだろう。


 『気合と根性と薬草関係ですね、あとは生きる意思をどれだけ強く持てるかでしょう』


 『おいい・・・それ手の打ちよう無くない?』


 『はい、なのでなにも出来なければその人はずっと動けないままです』


ふむぅ・・・と唸ってるとアンサムの足がひとつのドアの前で止まる。


 「ここっす、司祭様起きてらっしゃいますか?目を覚ましたお客人をお連れしました」


すると部屋の中からどうぞと小さく聞こえてきた・・・女性のようだ。


 「失礼します」


アンサムがドアを開け入っていくのでそのあとに続く、部屋に入ると質素ではあるが整えられた室内のベッドの上にはすこし歳を重ねている女性が身体を起こしてこちらを見ていた。


 「ようこそお客人、ベッドの上からごめんなさいね。私の名前はマーニ、この教会の司祭を任されています」


マーニはそういうと柔らかい笑みを浮かべる。


 「初めまして、私はホルスと言います。神託があったとはいえ受け入れてくださり感謝します」


 「そう硬くならないでくださいな、あなたとともに白竜様が来てくれたおかげで街の暗い雰囲気が薄れていて助かっているのですよ」


 「暗い、ですか?」


街に入る直前で意識が飛んだから分からんのよな・・・


 「ええ、程度の差はあるけれど私と同じ症状が街中に出てるのよ。何かの呪いが蔓延してるのではと噂されてるわ」


呪い、ねぇ・・・


 『ありえませんね、見る限り『呪い』の痕跡はありません』


 『その辺はまぁ置いとこう』


 『分かりました』


俺が唸っているように見えたのかマーニ司祭は慌てて謝ってきた。


 「ごめんなさいね、来たばかりのあなたに話す内容ではなかったわ。ホルスさんのこれからですが先ほど寝ていた部屋を使ってください、質素ですが食事も朝と夜の2食を出します」


 「宿泊代はいくらになりますか?」


 「取るつもりはないのだけれど・・・白竜様のおつとめもありますから、なによりホルスさんはお金を持っていないと聞いています」


そうは言うが・・・おんぶ抱っこは(しょう)に合わん。


 「たしかにいまの私では代金を支払えませんが稼ぐ手段をなんとかしたいとは思っています」


 「それならちゃんと職なり稼ぐ手段を見つけてから考えましょ」


マーニさんのニッコリした顔は反論を許さないチカラを持っていた・・・と思う。


 「わかりました、ではしばらくの間厄介になります」


素直に頭を下げる。


 「はい、じゃあ今日はこのくらいにしましょうか。ホルスさんお暇が出来たときにでも外のお話を聞かせてもらえるかしら?」


 「ええ、大した話は出来ませんがそれでよろしければ」


 「アンサムさん、そろそろ白竜様のおつとめも終わる頃でしょうし案内してあげてください」


 「了解っす」


アンサムはそう言うとドアを開けて「こっちっす」と俺を促す。


 「では、失礼します」


そう言って俺は部屋を出て先を歩いているアンサムについて行く。


 「どうっすか、この街じゃマーニさんは教会の母って言われてるんすよ」


 「確かに穏やかで優しそうだったな」


しかし同様の症状が街中でねぇ・・・考え込んでると大きめのドアというか扉の前に着いた。


 「ここから外にでるっすよ、外套(マント)もってるし大丈夫だと思うっすけど寒いんで気をつけてください」


 「わかった」


外套を羽織りなおし、外に出ると冷たい空気が顔を叩く。


 「ホルスさんあっちっす、それと皆お疲れ~」


アンサムはまわりで警戒しているであろう団員たちに声をかけつつ先へ歩いていく。


 「警戒してもヴァイスがその気になったらなにも出来ないと思うぞ」


 「警戒してる対象が違うっすよ?ヴァイスさんをどうこうするんじゃなくて目当てで来てる街の人たちにっす、(ドラゴン)なんてみんな初めてっすから最初のときは皆興奮しっぱなしで大変だったんすよ」


 「怖いもの知らずか・・・余計なことして不評を買わないためにいるってことね」


そして教会の裏手に着くと大きな倉庫があり、その中には若干お疲れ気味のヴァイスが寝そべっていた。


 「ヴァイス、平気か?」


 「ホルスか、人が群れを成して迫り来る状況を舐めていた・・・あれは我も脅威を感じたぞ」

 

 「たぶんそれはヴァイスという存在に対する好奇心、恐怖や畏怖を忘れるほどに夢中になった人たちが我先にと集まってきただけじゃないか?」


 「見世物扱いされたと言うのか?」


 「ぶっちゃけるとそうなるな・・・第一おつとめとかいうのをやってる時点で内容次第じゃ見世物扱いじゃなく立派な見世物だろ」


うぬぅと唸るヴァイス。


 「それはさておき、今後のことも含めて話がしたいんだが平気か?」


 「問題ない」


 「で、ここでの滞在にどういったことを話したんだ?ヴァイスのことはマーニさんから聞いて分かってるが俺の宿泊分まで含めてあるとか聞いたぞ」


 「無論、聞いたとおり我のおつとめで賄えるからそう言ったまでだ。それにホルスとて今後のことは考えているだろう?」


 「そりゃな」


 「だから今回だけだ、あとは非常時でもないかぎりこのような事はせん」


 「わかった、ヴァイスの顔を立てておく。んで話かわるんだが『おつとめ』ってなんだ?」


 「創造主(あのおかた)との取り決めだ『人の世に降りるのであればどんな形にせよ俗世に関わらなければならなくなる』と言われてな、しかし我は数百年もの間外界と接触していない故に俗世との関わり方なぞ知らぬ」


 「それで?」


 「その懸念を率直に伝えたら『おつとめという形で人と関わるように神託を下ろす、教会などで私の使徒として人と相対し融和に努めよ』とな」

 

 「言い方は丁寧だけど内容を曲解すりゃやっぱり見世物だと公言してるぞ・・・」


ヴァイスはマジで!?的になっている。


 「ぐぬぅ・・・だが言っている言葉も納得できるだけに・・・」


 「で、やってるのは質問に答えるとかそのくらいなのか?」


気を取り直すヴァイス。


 「基本はそうだ、あとは祝福を授ける事とマナによる治癒の促進があるな」


マナによる治癒の促進はわかるけど祝福を授ける?


 「祝福を授けるってなにするんだ」


 「改めて言っておくが我は眷属になっているのだ、創造主(あのおかた)の代理として()()()()()()を名実ともに行使できる」


 「効能とか興味があります」


 「大したものではない、時折『よどみ』とでもいうのかマナの流れが悪くなった部分を整え、死霊の(たぐい)が気付かずに憑いていたりするのを祓い清めることだ」


ふわっとした内容じゃなくガチでした・・・


 「でもそれなら悪いものを祓い清めるって言ってもいいんじゃ?」


 「我が言い出したことではない、信仰をはじめた初代教皇が言いだしたと聞いた。それに我の場合は人が行う程度と明確な差が出るのでな、来たもののほとんどが求めてくるので正直参った」


それもそうか・・・人と(ドラゴン)じゃ比べようもないか。

 

 「で、そんな人多かったか?」


 「死霊の類は居なかった、ただよどみを抱えていたのはかなりの数が居たな・・・」


 「なんか気になることでもあるのか」


 「なんというか来たもの全員を『視た』のだが違和感がな、なにかあるような気がするのだが分からんのだ」


 「悪いものか?」


 「それも分からん、創造主(あのおかた)ならともかく我は万能ではない」


あーこれフラグだぁ・・・いまはそれより今後のこと優先!


 「その話は終わりにしよう、で俺の生活基盤をどうするかなんだが」


 「我には人の世のことは分からん、そこに居るアンサムやここには居ないマーニやデリム辺りにでも聞くのが良かろう」


 「わかった、それとヴァイスはここで寝泊りなのか?」


 「ほかに場所もないからな、正面にある礼拝堂なら入れるが常に人が集まる場所と聞いては居座るわけにもいかん」


ごもっともと納得してからアンサムへ顔を向ける。


 「相談も含めて時間もらえないかなアンサムさん」


 「いいっすよ、じゃあ食堂にでも」


 「明日来るときにはどうするかメドをつけておくよ」


ヴァイスにそう言って俺はアンサムと一緒に食堂へ向かう。


 「我はしばし寝るとしよう」


そう言うが早いか頭を下ろし目をつぶるヴァイス。


 「おつかれ」


聞こえないだろうが俺は軽いねぎらいをつぶやくと屋内へ戻った。



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