第6話 あな……あな…………(ry
5話から読んでくれたら嬉しいです。
前回のあらすじ:
漢太は、突然サッカー部に入りたいと言い出し、入部。快太と健一は色々理由を考えたが、これといった答えは出なく……。
そして漢太が告ってくるぜと言って、床をぶち破った!!とうとう彼の入部した理由が、告る相手が判明する!!
「なんでお前はことごとくぶち破ってくんだよ!!!そのまんまだと、ぬりかべもぶち破るだろ!!!」
「……さて、僕らも見物しに行こうよ」
「え?嘘、こっからいくの?なんで?階段あるよ?別にここからじゃなくてもぉおおおおぉおおぉおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ……」
僕は健一に襟をつかまれ、1階まで落ちてきた。こんなに階段が恋しいのは初めてだ。
周りを見回すと、漢太が女の子を連れて出ていくところだった。
「行くよ!!快太!」
「なんでそんなにいつもより生き生きしてるの!」
「だって……あの漢太が告白するんだよ!?見なきゃ損損!」
「イヤだからって…」
「しっ!!!!」
……そのしっ、結構でかいぞ。
そこは体育館の裏側、もはや、告白する場所の代名詞と言っても過言ではない体育館の裏。
そこで、漢太と女の子が向かい合っていた。
「あの……あの!!!僕!!!あな…あな……るっ!」
緊張で震え、舌を噛んでしまい、言った言葉がそれだなんて……恥ずかしすぎだろ…
隣で健一が腹を抱えて笑っている。
「え……?いきなり連れてきといて、下ネタなんて…君面白いね!僕は、演劇部の甲斐田麻里奈。
君、演劇部入らない?」
……ん?なんだこの流れは……
どうせ作者の頭からひねり出せるもんなんて、実は男でしたー とか きゃあああああああああ!!!変態!!ばちーーーん!!みたいなものかと思ったのに……………………
なんだこれは………………なんだこれはーーーーーー!!!!!
校庭裏で僕達は発狂したのは言うまでもないし、午後の授業に遅れたのは尚言うまでもないだろう。
漢太君にはこれからも頑張って欲しい限りですね。
それでは。