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第4話 マメマキ

今回は多少の男女差別発言がありますが、あくまでもフィクションですので、そこは了解しておいてほしいです。それでは

今日は節分だ。


しかし、まさか姉が『豆まき同好会』なるものに入って、近くの公園で豆まきをしているのは予想外だ。


「あれ?あんた、学校帰り?」


「う、うん、そうだけど…姉さんは何してるの?」


「見ての通り、豆まきよ、豆まきよ!!私、今月から『豆まき同好会』に入会したの」


「まだ加入3日目じゃねーか!!!てか、なんだそれ!今日だけじゃん、活動するの!」


「もう……あんた豆まきの素晴らしいが分かってないわね……。あの鬼を追い出す時の快感………もうびしょ濡れものよ…」


「あんた、鬼見えてんの!?しかも、豆まきの良さ、全然分かってないじゃん!!!」


「あれ?その子、綾音さんの知り合い?」


後ろから男が声をかけてきた。


「え…ええ、そうなんです…、弟なんです。浩二さん……」


姉さんの顔が赤鬼の如く、急に赤くなった。……え?…ええええええもしかして姉さん、この人のこと好きなの!?!?処女みたいな行動しやがって……


嘘だろ…………こんなチャラ男のどこがいいんだよ…分かんないな……ホント女は。


「え?そうなんだ。じゃあ一緒にやるかい?」

誰がやるか馬鹿野郎と思ったが、ちょっと初々しい演技をする姉さんを見たかったので、

大きく頷いた。


「それじゃあ、綾音さん……豆まき…しましょうか」


「………え…/////…でも2人だけでやりたいです……」


「いいじゃないですか……しましょ?豆まき…」


「…そ、そんな…豆まきって……連呼しないでください……恥ずかしいです…」


「豆まきって何かの淫語なの!?!?初めて聞いたよ!ていうか、そんな照れるもんじゃねーだろ!!!」


どうしたと言うんだ、姉さん。姉さんがいつもの姉さんじゃない!!!僕的にはこっちの性格の方が好みだけど(早口)、こんなの姉さんじゃない!!!

これもうマジな恋じゃん…………応援するしかないのか……


とまた女の人が1人、また1人と続々とやってきた。


「浩二さーーーん!!!!!こんなところでどう…………」


「奇遇だね!!!浩二さ…………」


「もう遅いから迎えに来ちゃ…………」


浩二終了のお知らせ。

もうここからは女達の猛攻撃。もしかしたら誤解かもしれないのに、遠慮なしにグーチョキパーである。


「ちょっとあんた!!今まで『俺の心を癒してくれるのは、お前という海だぜ』って言ってくれたじゃない!それを…それを!!」


「あの時言ってくれた『お前の心にある欲望という名の落ち葉……俺が全部拾ってやるぜ』っていうのは嘘だったの!!!?」


「『お前の五月病直してやんよ』って私にか言ってないって言ったじゃない!!!!!愛するお前にしか言ってないって言ったじゃない!!!」


「なーにが『俺の愛の豆……全部お前に当ててやるよ!』じゃ!!全部ラケットで打ち返してやるよ!!!!」


なんてカッコ悪いセリフだ!!よくそんなの決め顔で言えたな!!!でも、それに引っかかる方も考えちゃうけどね!!!


まったくアホらし……帰ってサンデー読も……

4話目です、よろしくお願いします


では。

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