第2訓 ケチャップが主食のやつに悪いのはいない
続きです。一応、前の話知らなくても読めるようになってます。読んでみてください。
学校
僕はいつも通り地極高校に登校し、1年X組のドアを開ける。
X組と聞いて、全校生徒何人だよ!ってなるかもしれないが、それは違う。
なぜなら最初がW組だから。
なぜこんな事になってしまったのか、分からない。きっと何か伏線なのだろうと、いつか回収すると、信じている。
ドアを開けると、
「ハッスルマッスル!!」
とケツを出し、走り回っている男がいた。
……待って!!!なんであの人いるの!?ダメでしょ……、中の人事務所移動したからって別に旬なネタとかって訳じゃないからね!!
「お、おい…あの人なんだよ…」
僕はこっそりといつもつるんでる漢太に聞いた。
「ん?あぁ、なんでも卒業生らしいよ、おもしろいよなあの人」
ええええええ、いやいや、ケツ出してんだよ!?ケツ!!幼稚園児でもないのに!!面接でも出しちゃう人だよ!??
今すぐ追い出さないと大変なことに…
振り向くともういなかった。素早い。てか、みんなあの人来ても何の変化も感じられなかったんだが、え、これが経験の差?これが童貞と卒業したやつの違い?マジで?
「あっ、ケツと言えば、快太!」
「いや、ケツで思い出す話とか聞きたくないし、切り替え早すぎだろ!」
「最近さ、この辺のコンビニとかスーパーでケチャップとかマヨネーズの容器に切り込み入れるっていうちゃんちゃらおかしい事件が多発してるんだって〜」
「ちゃんちゃらおかしいって他に表現の仕様はなかったのかよ……え?それホント!?」
「なんで俺が嘘つくんだよ〜、そんな奴に見えるのか〜?」
「…おまえ、馬鹿だから嘘つけないよな、思い出したわ」
「なにそれ!!!!!ひどい!!!…俺、泣いちゃ……泣いちゃ……!」
「あーごめんって、泣くなって、な?」
「泣いちゃわない!!」
「泣かないのかよ!一本取られたよ!!!」
そんな朝の時間を過ごし、いつも通り授業を受け、部活に行くわけでもなく、帰路についた。
その夜
「あっ、そうだ。なんか最近、この辺でケチャップとかマヨネーズとかの容器を傷をつけるっていう事件が起きてんだって。
だから、多分あれは父さんの圧力じゃなくて、もともと穴があいててそこに父さんが倒れて、ケチャップが出たみたい」
「えー、そんな稚拙なことをする輩がいるんだね……暇なんだね…」
「そんな暇あったら、今の少子化を止めるために精進しろって話だよな」
「姉さん、今食事中だよ、やめて」
「……いつも思ってたけど、快太のツッコミ、ボキャブラリー無くて今まで食べてた鯵の開きが溢れ出るぐらい吐き気がする…」
「ウソでしょ?それじゃあ、おにぃのアイデンティティ無くなっちゃうよ?ただのお兄ちゃんになっちゃうよ!!すぐに新キャラと入れ替えだよ!!!」
「別に新キャラなんて要らない、とりあえず快太が消えれば………それでいい」
「今日も通常運転だな!!ある意味いいけど」
その時、ふと母さんが何かを思い出したように立ち上がり、言った。
「……今日マヨネーズ買ってきたんだけど、もしかして穴あいてるのかしら……」
ドタドタと約2mの距離のはずなのに駆け足でかけていく母さん。
「……………………………………………………やっぱり穴、開いてる…………………」
顔にピキっと効果音が入るぐらいの顔をしている。流石元ヤン……怖さハンパねーぜ
「絶対………犯人ぶっ殺だわ………滅殺してやんよ………」
…え、嘘?続くのこれ?マジで?3話やるの?マジ?ただでさえユーザーいないのに、三話構成とか誰が読むの?
作:続きます。
ちょっと遅れてしまいましたが、2話目です。続きます。ごめんなさい。今日中に書き上げるので、よろしくお願いします。