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第1話 ケチャップのΨ難

「さて、それでは第1回『ケチャップの容器ってお父さんのお腹の圧力でも割れるの?』検討会ー!!!!!!!」


「イエーーーイ!!!!」

ドンドン!!!パフパフ!!!!!


なんでこうなった……こんな第2回なんて2度と行われないような討論会………


「なんで始まったーーーーーーー!!?」


話を遡ると、こうだ。


父さんが飲み会という事で僕と姉と妹と母さんは先に晩御飯を済ませ、床についていた。


僕はトイレに行くために(1時ぐらいだろうか…)起きて、無事に尿を済ませ、さて寝ようという時に玄関に何かが倒れているのに気づいた。……恐る恐る近づくと泥酔してうつ伏せで倒れてる父さんだった。ホッと胸をなでおろし、起こそうとした時、父さんのお腹から赤い液体が出てるのが分かった。


「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


きっとこんな大声で叫んだのは赤ちゃんの時の夜泣き以来だろう。

しかし叫ばずにはいられなかった。何せ血を出して倒れているだ。初めての死体が父さんだなんて……


「父さん!父さん!!!起きてくれよ………父さん……」


こんな冒頭から殺人が起きるなんて誰が予想しただろうか。


「もうどうしたの……快太」「な〜に?テクノブレイクでもしたの?」「快太……うるざいです」


ゾロゾロとみんな起きてきた。


……てか、なんだ、二人のコメントはテクノブレイクって…悲しい、僕は悲しい!いつでも童貞を見下してくるその痴女スタンスに姉がつくなんて………弟、泣いちゃう!!


しかも妹よ、今なんて言った。うるざいって言ったよな? うるさいとうざい、組み合わせたってか。しかもそんなゲス顔でおにぃをみないで!!!!


「は?誰が痴女だ?あ?ちょっと周りの子より発情期が長いだけだ、バカ野郎」


「ゲス顔とか……いつでも江頭みたいな顔してる快太に言われたくない…」


あれ!声に出てた!?マジで!?


「いや、お前は心の中で喋ってるけど、私たちに聞こえるってだけだよ?」

「俺の人権は!?迫害とかの域じゃないよ!?もはや存在してないもん!迫害のしようがないよね!!」


「…はぁー……快太と同じ空気を吸うの、我慢してたら私死んじゃう、死んで」

「ナチュラルに死ね言われた!!!!!!!

なんでそんな嫌いなの…にぃのこと………」


「なんでだと思う?自分の胸に問うてみよ、愚民」


☆次回!超展開!!!妹が兄を嫌う本当の理由とは……!?ついに明かされる過去!!!


※来週は作者取材により休載です。


「週刊連載の漫画みたいな展開にしてんじゃねーよ!!!どこで覚えたの!?小学3年生がネタとして使うものじゃないよね!!?」


「あーもう本当にうるさいわね。眠いんだから静かにしてよ。ううん、静かにしろ」


なんで最後高圧的に言い換えたの……っじゃない、

「あっ、そうだ、みんな。親父が!親父が!!」「ふあぁー…」


バッと後ろを見ると、父さんが起き上がって、背中をポリポリかいている。


「あれ…?みんなどうしたの?もしかして僕が帰ってきたから集まってくれたの?嬉しいなぁ〜〜、あれ……服にケチャップが付いちゃってる……どこかにこのケチャップの汚れを落とせる女神様みたいな人いないかなー……!?こんなところにいたー!いやー女神様と間違えちゃって気づかなかった☆」


「うざい」ドスッ!!!バタッ!!


ええええええ…かわいそうなお父さん……こんな不甲斐ない息子でゴメンネ…父さん…おやすみなさい


僕達はまた、寝た。

そして今日。


「いやーほんとに昨日は辛かったよ、あの時間から洗濯して、コンビニまでケチャップ買いに行ったんだもん…」


「僕だって驚いたよ、父さんが血を流して倒れてるって思ったら、ケチャップだっ………昨日市販されてるケチャップ買ったの!?お弁当やさんでもらえるヤツとかじゃなくて?」


「え?そうだけど……はっ!」


「え、どういうこと?」


3人はキョトンとしている。フフ、分からないのか、こんな簡単なことなのに。


「んふ!んふふふ!!えー簡単に……」

「変な咳払いすんな、金玉、円周率と同じ数にするぞ」

「キモい、江頭」


「…ち、調子に乗ってごめんなさい……さ、さて!僕が疑問に思ったのは、父さんはそのケチャップを潰してワイシャツを汚したってことだけどさ、考えてもみてよ、普通に倒れたからってケチャップのケース、潰れる?」


「……ワンチャンあると思うわ」

「…ツーチャンぐらいあると思うけどっぱい」

「スリーチャンぐらいあると思う」

「なんで『ディズニーシーがあるなら、エーもビーもあるよね』感覚で言ってんの、聞いたことないよ、ツーチャンとかスリーチャンとか!

だからさー、そういう事じゃなくて…」


「そういう事もあるってことじゃない、早く朝ごはん食べちゃいなさい」

母さんがまとめる口調で言う。


「……分かった、いただきます」



僕のこの疑問は思わぬ形で収束を迎えることを僕はまだ知らない。

おはようございます。こんにちは。こんばんは。そしておやすみなさい。環です。たまきです。

ちょっとギャグが書きたくなったので、書いてみました。面白いか面白くないかはあなた次第です。僕は……まだ面白くできるんじゃないかと、書いていけば面白くなる手応えはあります。どうぞお付き合い下さい。

さて、これから毎日500字から1000字ぐらいでお送りしていこうと思いますので、よろしくお願い致します。

それでは。

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