05.学園に編入した結果1
「忍さん、これから私達が向かう学園の名前は覚えで?」
「確か、『アーヴァント魔法女校』だよな…?」
「はい、そうです、正式名称は『私立高等部学園 対魔生物対策分校』です」
え、今この人なんて言った??、私立高等部学園 対魔生物対策分校…!?うぇえええ!?ただの学園じゃないの!?と俺は突っ込みたかったが、押さえた。
「それ冗談ですか?」
「はい、冗談ですよ、けど私立高等部までは合っているですよ、ですが、本当の女子学園なので男性が着替えるスペースを作るのが大変だったんですよ~」
「あ…あははは…;」
さすが名門校、男子の隙なんてこれぽっちも無いことが判明された、今。ここで!!
「あ、着きました。」
「ええっ!?早くないか!?」
「いえ、このリムジン…でしたっけ?それが時速700で走ったので五分も掛かりませんよ、フフフ♪」
「何処の地球外生命体ですか…?」
無論、リムジンでもそんなスピードを出せない、殺○んせー(ちゅうがいせいめいたい)でもない限り、けど着いたはいい、だが本当に速かった。サングラスを掛け、厨二ティックな成人男でも驚きであろう、
「待って居ました、貴方が春碑忍様ですね?、私はこの学園の高等生徒会長、朝陽 流菜です、以後、お見し売りお気を。」
門前で長髪の女の人が立ってた、名前は朝陽流菜だそうだ、理事長とは親が知り合いらしく、今回の男子も入れるって言う提案したのは彼女らしい、
「朝陽さん、宜しくお願いするぜ!、あ、俺は春碑忍だ、そこの理事長さんに選ばれたサンプル品…みたいな物だ」
「ふぅん、けどまだ礼儀がなって無いわ、私のお兄様に礼儀正しさを身に付けて貰いましょう、」
「よ、流菜、俺に用が有るなんて、…忍じゃねぇか、」
流菜の後ろから歩いてくる男が居た。俺は最初誰かと思ったが…小学校に出会った元俺の親友、朝陽流紅が来た。
「お前が流菜の学園に来るなんてどんな風の吹き回しだよ?」
「あら、流紅さん知り合いで?」
「もう随分前に仲違いした元親友ですよ、その後は、結構噂で小耳に挟んだ程度ですよ、まぁ、また宜しくな、忍、…忍?」
名前を聞いてもピンとは来なかった。流紅?会った事あったか…?と思いながら流紅との礼儀正しさを教えられる羽目になった