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髪飾り×鋸  作者: R:C
3/9

2話目

ども。

2話目です。

良かったら読んでやってください(・ω・)



+×+×+×+×+×+×+×



翌日。

椚田さんは、まあ、普段通りだった。

クラスではどの"グループ"にも属していない代わりに、彼女の悪口を言う人はいない----という不思議な立ち位置の椚田さんは、休み時間の度にさっきまでとは違う女の子達と話している。

僕も他の子に呼ばれて、少しだけ椚田さんと喋った。昨夜のことは夢だったかのように、今までと変わらない笑顔で椚田さんは僕と会話をした。僕はどぎまぎしてしまっていたけれど。



+×+×+×+×+×+×+×


放課後。

下駄箱で靴を履き替えていると、


「……桜野さん」


椚田さんに声をかけられた。


「一緒に、帰りませんか?」


「あ……え…えっと……」


「駄目です、か?」


「え、あ……う、ううん。一緒に帰ろっか。」


断ったら鋸を出されるんじゃないかと思って、怯えつつも僕はそう返した。鋸……今日も持っているんだろうか。



+×+×+×+×+×+×+×



通学路を二人で歩く。

もうすぐで、昨夜椚田さんが猫を殺していた場所だ。


「あの、桜野…さん」


「えっ、あ、な、何?」


「昨日の、夜のこと。本当に黙ってて、くれたんですね。」


顔色ひとつ変えずに、椚田さんは言う。


「…ありがとうございます。」


「いや……うん。」


あんな脅され方したら、誰だって黙っているだろう…。


「飼い犬や飼い猫とか、って、法律じゃ所有物扱い……なんです。だから、殺しても、問われる罪は器物損壊…なんですよ。」


可哀想です、よね。と、呟くようにして椚田さんは僕に言った。

何だか……話に脈絡が無いなあ…。

…逆に怖い。


「………く、椚田さん、」


「文目、です。」


「え?」


「…名字で呼ばないで、ください。」


「…?」


どうして名字で呼ばれたくないんだろう…?

まあ、無理に呼ぶ必要もないし…。


「……じゃあ、文目ちゃん…」


「なん、ですか?」


「文目ちゃんは……なんで猫とかを、その……殺したり…してるの?」


「…………………」


「…………………」


「………言いたくない、です。」


「………そっか…」


「……すみません」


「ううん………。えと、こっちこそ、ごめん」


それからは特に会話もなく、僕たちは短く別れの言葉を交わして別れた。



+×+×+×+×+×+×+×

読んでくださってありがとうございました*^^*

小説はこんなんですが、R:Cは鋸やかんなの扱いが下手くそ過ぎてよく怪我してます。

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