2話目
ども。
2話目です。
良かったら読んでやってください(・ω・)
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翌日。
椚田さんは、まあ、普段通りだった。
クラスではどの"グループ"にも属していない代わりに、彼女の悪口を言う人はいない----という不思議な立ち位置の椚田さんは、休み時間の度にさっきまでとは違う女の子達と話している。
僕も他の子に呼ばれて、少しだけ椚田さんと喋った。昨夜のことは夢だったかのように、今までと変わらない笑顔で椚田さんは僕と会話をした。僕はどぎまぎしてしまっていたけれど。
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放課後。
下駄箱で靴を履き替えていると、
「……桜野さん」
椚田さんに声をかけられた。
「一緒に、帰りませんか?」
「あ……え…えっと……」
「駄目です、か?」
「え、あ……う、ううん。一緒に帰ろっか。」
断ったら鋸を出されるんじゃないかと思って、怯えつつも僕はそう返した。鋸……今日も持っているんだろうか。
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通学路を二人で歩く。
もうすぐで、昨夜椚田さんが猫を殺していた場所だ。
「あの、桜野…さん」
「えっ、あ、な、何?」
「昨日の、夜のこと。本当に黙ってて、くれたんですね。」
顔色ひとつ変えずに、椚田さんは言う。
「…ありがとうございます。」
「いや……うん。」
あんな脅され方したら、誰だって黙っているだろう…。
「飼い犬や飼い猫とか、って、法律じゃ所有物扱い……なんです。だから、殺しても、問われる罪は器物損壊…なんですよ。」
可哀想です、よね。と、呟くようにして椚田さんは僕に言った。
何だか……話に脈絡が無いなあ…。
…逆に怖い。
「………く、椚田さん、」
「文目、です。」
「え?」
「…名字で呼ばないで、ください。」
「…?」
どうして名字で呼ばれたくないんだろう…?
まあ、無理に呼ぶ必要もないし…。
「……じゃあ、文目ちゃん…」
「なん、ですか?」
「文目ちゃんは……なんで猫とかを、その……殺したり…してるの?」
「…………………」
「…………………」
「………言いたくない、です。」
「………そっか…」
「……すみません」
「ううん………。えと、こっちこそ、ごめん」
それからは特に会話もなく、僕たちは短く別れの言葉を交わして別れた。
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読んでくださってありがとうございました*^^*
小説はこんなんですが、R:Cは鋸やかんなの扱いが下手くそ過ぎてよく怪我してます。