1話目
ども。
前回のものは一応プロローグなので、ここからが1話目になります(´ω`)
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夜。
本当はこんな時間に外出するのはいけないのだけれど、僕はこっそりとコンビニへ行った。新作のスイーツがどうしても食べたかったのだ。
現在はその帰り道。
人通りは皆無だ。
「……ん?」
道端に、人がしゃがみこんでいる。
どうしたんだろう?
具合でも悪いのかと思い、近付いてみると--------
----そこには、椚田文目がいた。
手には両刃鋸を持って。
足元には、無惨にも首を切られた猫の死骸。
血溜まりが円形に広がっている。
「ひ……ぃっ」
僕が声にならない悲鳴をあげ、逃げ出そうとしたのと。
椚田文目が、両刃鋸を僕に向けたのは、ほぼ同時だった。
椚田さんは僕がクラスメートであることに気が付いたようで、少しだけ目を丸くした。
「……あの、」
小さく、彼女が声を発する。
僕の首筋に、鋸を当てながら。
「………桜野さん。このことは、誰にも、言わないで……ください。」
「………っ」
「黙っててくれないなら、この猫ちゃんと、同じように……しちゃいます。」
上目遣いで無表情に告げる椚田さんに対し、僕は頷くことしか出来なかった。
「ホントに、内緒にして、くれますか?」
「う……うん。」
「なら、良い…です。約束ですよ?」
そう言って、椚田さんは鋸を僕の首から離した。
「………あ、それと。」
「えっ?」
「……こんな時間に一人で歩いてたら、危ないですよ。」
それでは、おやすみなさい--------と、彼女は僕に背を向けて去っていった。
猫の血で濡れた鋸を右手に持ったまま。
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読んでくださってありがとうございました(`・ω・´)
小説はこんなんですが、R:Cは猫も犬も大好きです。…本当です。