表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

別れの夜に (4)

*****

その後、一人で何度も考えた。

 

 二人にとっての幸せ、僕にとっての幸せ、岳にとっての幸せ…。


 現実として、高校生がそんな簡単に逢いに行ける距離では無かった。

 

 考えれば考えるほど、分からなくなった。

 

 今までは当たり前に知っていた、僕が一緒にいた岳の毎日が、僕には分からないところで進んでいく。

 

 僕とは違う誰かと岳は過ごす。ただの友達だとしても、僕は耐えられるのだろうか?

 

 友達であったとしても、僕たちだって友達だった。

 

 今までずっとずっとずっと、岳の隣は僕だった。


 岳の隣は僕の場所なのに…。

 

 まだ始まってもいない遠距離に不安が募る。

 

 まだ岳の隣に誰かがいるわけでもないのに、僕は見知らぬ誰かに激しく嫉妬していた。

 

 

 

 ふと、自分中心でばかり考えを巡らせていたことに気付いた。

 

 僕だってそうなるのかもしれない。

 

 岳から見たら、同じかもしれない。

 

 僕の隣に岳では無い誰か——。

 

 

 

 僕はこれから先毎日この気持ちに苛まれるのだろうか。岳を好きだからこそ、耐えられる気がしなかった。

 

 岳だって…。僕が遠くへ行ってしまって、こんな苦しい気持ちを毎日味わうのかもしれない。

 

 僕が岳を辛い気持ちにさせる原因になるなんて耐えられそうにない。

 

 僕は岳を幸せにしたい。そう、幸せにしたい…。

 


 僕なりの岳への愛は別れだと思った。

 

 

 




いいね、感想、リアクションあると励まされます!

よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ