星瞬(せいしゅん)
夜空が泣くように散った火花
君の瞳は天球儀みたいだ
一つの星が消える音がして
胸の中で何かが目を覚ます
影絵みたいな街並みを横切り
指で触れた月光は粉砂糖
すれ違う人の息遣いすらも
夜風のカノンに溶け込んでいく
星の瞬きは青春にも似ている
解けかけた地図でも進めるからと
君と歩んだ断片を
夢の中で繋がる星座に変わらせて結ぼう
ガラスの欠片を拾い集め
それでも手からこぼれる砂粒
涙で濡れた手紙の文字が
灯した光は消えることがない
螺旋階段を登り続けて
誰も知らない景色を探す
君がいた匂が
心の奥で何度も蘇る
星の瞬きは青春の証明か
朽ち果てた言葉さえ力を持つ
彗星みたいに一瞬で燃え尽きて
それでも永遠を見ていた
滲んだ空に描くグラデーション
触れられないものばかりに手を伸ばす
火と水が混じり合う境界で
心の鉱石を砕いて瞬こう
彫り込んだ夢の跡を忘れない
君と僕が重ねた呼吸が作る
星瞬
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漉緒さん、改めて使用許諾ありがとうございました。
星瞬という言葉の響き、気に入っています。