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6,人がいるってよ



日が傾いてきた、もう夕方かな。

僕が洞窟を出たのは、まだ日が昇ってすぐだったと思うので、結構な時間がたったということになる。

まあ僕は絵を描いていたので、気がついたらって感じなのだけど。


さてさて、外に出て暗くなったら、やってみたことがあったんだ。

先程からせっせと描き貯めていた絵を最後まで描き入れて、どんどん完成させていく。

もちろん実体化させるのは地面に置いてからだ、地面に傾斜があるのか先程ぶちまけた大量の水は、どこかに流れていった。

気温が高いので、結構乾くのも早いしね。

クマジャナイもぺったりと毛が張り付いていたのが、ふんわりしてきてる。


よし、沢山の薪を実体化させたよ。


「ここをこうして、こうしてっと・・・できた、組み上がりっと!」


僕が組んだのは、三角形の薪タワーである。

細いのと普通のと太いのを組み合わせてみた。

着火剤には松ぼっくりが良いって漫画で見たので、真ん中に沢山詰め込んでいる。

松ぼっくりは描くのが地味に大変だったので、是非ともちゃんと燃えて欲しいな。


「そしてー文明の利器ー!」


手に持ったのはガスバーナーである。

前にキャンプで使ったので使い方はよく知っているのだよ。

しゅごー!っとね。


「おおー!ついたついた!いいね松ぼっくり、めっちゃ燃えるぞコレ」


あとは火を絶やさないように育ててっと思っていたら、


「・・・たのしそうだな」


後ろから声がかかった。


「お、クマジャナイもそう思う?一緒にやる?」

「・・・ちがう、おまえがたのしそうだと、いったんだ・・・」

「そりゃ楽しいよ。クマジャナイも焚き火しようよ!」

「・・・こまかいことはにがてだ・・・それより・・さっきからなんだその、くまじゃないというのは・・・」


おおっと、頭の中でそう呼び続けていたので、ついそのまま呼んでしまった。


「いやーついつい。そう言えば名前は何ていうんだい?」

「・・・なまえ・・・は・・ない・・・」

「そうなの?それって不便じゃない?」

「・・・・もう、いなくなった・・」


どういうことだ?

僕の頭にハテナが沢山浮かんでいるのを見てか、クマジャナイは言葉少なに語り始めた。


クマジャナイの種族はつがいになるオスを幼少の頃から、大人のメスが守り育てて共に生きるらしい。

オスは成長してもあまり大きくはならず肉体的には弱いままだが、精霊と交信出来るようになる。

その精霊からオス、メス共に名前を授かれば一人前で晴れて夫婦と言う訳だ。


「・・・つがいをうしなった・・・ゆえになまえは・・ない・・・」

「ーええ、メスだったの!?」

「・・・あたまに・・かじりつくぞ・・・」

「スミマセンでしたっ!!」


どう返答したらいいか分からなかったので、少しちゃかして答えてみたら、なまえナイはとても恐ろしいことを言ってきた。

いや実際にメスであることにびっくりはしている、声の野太さからして意外すぎるよ。

まあこれ以上何とも言わないけど、頭をかじられたくないし。


「じゃ、じゃあさクマジャナイって呼んでも良いかい?もうその呼び方に慣れちゃっててさ」

「・・・・・」


まなえナイはこちらをジッと見つめてきた。

やめろ、僕の頭はきっと美味しくない。だから、かじらないでおくれ。


「・・・そうか。そうだな・・それでいい・・・」

「おお!良いんだ。じゃあこれからもクマジャナイって呼ぶな」

「・・わかった。・・・ただし、わたしはめすだ・・それはだけはおぼえておけ・・・」

「あ、はい」


オスだと思ったのがよほど気に入らなかったのだろうな。

でもそんなに、すごまなくて良いじゃないかとは思う、こんどから気をつけることにしよう。


「・・・おまえには、なまえはあるのか」

「僕かい?僕の名前は、角野 かくのよしって言うんだ、よしっていうのが名前だね」

「・・・なるほどよしか・・・」

「そう、よしだ。よろしくなクマジャナイ」

「・・・ああ・・・よろしく・・よし」


それからクマジャナイと僕は、焚き火を眺めながらまた少し話しをした。

僕は目がさめたら密林にいたこと、絵を描くのが好きなこと。

クマジャナイは自分の生い立ちや、死んでしまったつがいのこと。

つがいとは1ヶ月ほど共に過ごしたらしい。

可愛くて仕方なかったと、つらそうに語ってくれた。


まあ聞くだけで楽になるなら聞くよ。

ここに来て初めての話し相手だ、僕も会話ができるのは嬉しいしね。


・・・

・・・・


「さてと!焚き火の本命いきますかー!」


あたりが真っ暗になったし、お腹も減ってきたので肉焼きタイムを始めようと思う。

まずは大きめなお肉の塊を描き出す、もちろん持ち手となるのは上下に貫く骨だよ。

そう、これはマンガ肉だ、誰もが知っていて殆どの人が体験したこと無いであろう、素晴らしきお肉なんだ。

もちろん僕もはじめてだよ。


このワイルドかつロマンあふれる食べ物を、ゲームで初めて見たときからずっと食べてみたかった、けどあの穴蔵ではそれも適わない。

なぜなら、この肉は焼き上がりをポンと出しても意味が無いからである。自らの手で上手に焼けました!するのが何より重要だからだ。

穴蔵で焚き火なんかしたら、酸欠で死ぬかも知れないので、お預けをくらっていた。


だがしかし、ここは屋外である。

時はきたのだっ!!


「回せるお肉焼きマシーンにセットして〜。おお、それっぽい見た目だ!」


僕はいそいそと、マンガ肉を焚き火にかざした。

もちろん味付けは塩のみ。野外といったら塩だよね。


パチパチと爆ぜる焚き火の熱に炙られて、実に香ばしい匂いがし始める。

今回実体化させたお肉は、牛肉の赤身だ。

表面をしっかり焼けば、中が多少生焼けでも食当たりには、ならないだろうという理由からだ。

まあ牛肉が超好きだからという理由もあるけど。


「くーーいい匂いがしてきたーー!!クマジャナイも食べるかい?」


僕はテンション爆上がりでクマジャナイにもすすめる。


「・・・い、いいのか・・・」


満更でもないご様子だな。

いや気持ちはわかるよ!

この魅惑的な匂いに、抗えるはずもないからね。

その証拠にクマジャナイの目線は、くるくるしているお肉に釘付けだ。


「うんうん、この幸せを分かち合おうじゃないかっ!」


よし、おっけー。

もう一本セット完了だ。

そうしている間に最初にセットした方はもう良いかな?

表面は理想的な感じに仕上がっている。


「ではでは僕は先に食べてるよ、いただきまーす!!」


そう言って、焼きたてお肉にかぶりつく。

サクッカリッとした歯ごたえから、程よい弾力を経て口の中に肉の旨味が広がった。

薪の燃えた香りが鼻に抜けて、何と香ばしいことか。

塩加減はちょっと強すぎる上に少し焦げている気もするけど、だがそれが良い。実にワイルドっ!!


「うっまあああいい!!」


これはヤバい!脳が多幸感に満たされちゃう。

現代人が忘れていた原初の喜びがここにはある!

今回は特にお肉にこだわったからなあ、100gあたり1000円ほどをイメージして描いた牛のお肉はやっぱり違うぜい。

100g1000円の牛肉なんて、原初には無い気もするけどそんなのは知ったこっちゃない、原初と現代のハイブリットな喜びサイコーである。


・・・おおっと、一口食べた所より中はまだ生だなコレ。

5分以上は焼いたのに中心部は全然焼けてない、ゲームだと10秒くらいで焼けてたのにな。

表面をかじり取りながら食べたら、またくるくる焼いて食べていく感じにするか。


「・・・ぬ・・ぬうう・・・むううぅぅ・・・」

「うおっ!?」


憧れのマンガ肉に全力集中していたら、いつの間にかクマジャナイの鼻先が真横にあった。

目を見開いて口は半開きになっており、荒い息を吐いている。


「ちょ、よだれかかってる!肩によだれが!」

「・・・はやく・・・・はやく・・にくを・・・」

「わかった、わかったからほら!」


焚き火に置いていた方の肉を手に取り、クマジャナイに差し出した。

まだ2〜3分ほどしか焼いてないから表面もきちんと焼けてるか怪しい。


ーバクゥ!


差し出した肉に凄まじい勢いで喰らいついてきた。手ごと持っていかれそうで、めちゃくちゃ怖かったよ。

そのまま骨ごとバリボリという音を立てて咀嚼している。

そして、ピタリと止まった後、小刻みに震え始めた。


「どうしたんだ?」


僕の言葉に反応して、クマジャナイは呆けたように返答をした。


「・・・あ、ああ・・うまい・・・な・・・」


そうか、クマジャナイも美味しかったのかーと思いホッコリとした。

ーー次の瞬間、僕の頭の中に大量の意識がなだれ込んできた。


(あああああ!!うめーーじゃねーーーかああああ!!!なんだこれ、まじしんじられねえっ!!!

くちのなかがとけるっ、いやあたまのなかがとろけそうだぜ!!ぜいたくにもやいてるからか?

いやにくじたいがいいのか?いやわかんねーけど、まじでやべえなこりゃ!!

よしは、いつもこんないいもんくってるのか!?うらやましい、ちょっと、ひっつかまえてつれていこうか・・・・)


「おわっ!?」


僕はびっくりしてクマジャナイの方を見て後ずさった。

なんかこう、頭の中に直接言葉が流れ込んできて止まらなくなったのだ。

通訳首飾のクマジャナイリンガルが暴走したのか?


「・・・ぬ・・・どうした・・」


クマジャナイが声をかけてきた。


「いや、どうしたじゃないよね!?頭ん中でひっ捕まえて連れて行ってやろうとかとか思ってるだろ!」


寡黙な感じかと思いきや、実は心の中ではめっちゃ喋っていた。

やっべー、腹黒いタイプか?


「・・・あたまのなか?・・・くちにだしていってるいる・・・めしうまい・・・つれていきたい・・・」


ど、どういうことだ??

・・・あ、まさか。


僕は焚き火を頼りに絵を描き始めた。

見た目もしっかりと、かなり真剣に思いを込めて描き込んだ。

よし出来た!


「クマジャナイリンガルⅡー!」


今回も首飾りタイプで、よりクマジャナイの言葉やイメージを、正確に伝えてくれるのを目的に描いている。

穴蔵で実体化させたものは、意思疎通出来たら良いな〜とかいう程度の、あやふやな想像で描いてしまっていた。

こんなにクマジャナイと会話するとは思ってもみなかったから、翻訳の性能はきっと玩具程度だっただろうね。


さて今回は、より明確に会話出来るようになったはず。

僕は首にクマジャナイリンガルⅡを付けてみた。


「おー。まーた何か作ってんな〜。どーなってんだソレ?何で浮かび上がってくるんだ?良くわかんねーけどスゲーなお前!でも、そんなんよりさあ、折角そんことが出来るんなら、食えるもん出そうぜ!さっきの肉なんて、今まで食ったモンの中で最強に旨かったぞ!!」

「めっちゃ喋ってる!?」


声の主は当然クマジャナイだ。

でも、イメージが全く変わっている。

低くガサガサした声質は、なんか若い女の人っぽくなってるし、話し方もフレンドリーなマイルドヤンキーみたいだな。

クマジャナイリンガルⅡの精度が高すぎて完全に別人格みたいに感じる。いや、今のこの感じが実際のクマジャナイに近い・・・はずだ。


「いやーすんげー美味いもんもあったもんだ。間違いでぶっ殺さなくて本当に良かったぜ!しっかしアレだな、量が足りないぞ量が!もっと沢山だしてくれよ、な?いいだろ?・・・ってどうしたんだ?おい、ヨシ?」

「・・・うわー」


なんて言えばいいんだろうか、6メートルの白熊っぽい生き物が、女子ヤンキーみたいな感じで喋っているのだ、違和感がとめどない。


「うわーって何だよ、ちょっとムカつくぞ。ここはやっぱり頭からかじりつかなきゃか?」


そう言ってクマジャナイはにかーっと笑った、笑顔は初めて見たな。

うん、なんて美しい歯並びでしょうか。大ぶりなナイフのように鋭く、陶器のようになめらか白い歯が沢山並んでいる。


「ちょっとまて、悪かった!悪かったって!!肉出すから許して!!」

「おん?そうかー!そりゃもう、ゆるすゆるす!」


カツアゲされてる気分だけど、頭からかじられるよりはマシだろう。

僕は紙にお肉を描き始めた。




・・・

・・・・・・

全自動肉焼きマシーンになった僕は、ずーっとお肉をクルクルしている。

ちょっと調子に乗ってお肉を沢山描きすぎた、数を描けば描くほど、さらに上手に描けるようになって楽しくなっちゃったんだ。

でも、お肉を焼く作業は別である、自分が食べないのにお肉を焼くのは面倒くさい。

クマジャナイの大きな手ではクルクルを回せないので、全部僕がやらなくちゃならないから余計にだ。

焼けたお肉は1口で平らげられていく、1個の肉塊は3キロ位あるんだけどなあ。

この肉塊をサイコロステーキ感覚で食べてるぞ。


「マジうめー!っはー、ヨシお前すげーな!こりゃもうサイコーだよ!!」

「そうか、そりゃよかったよ」


ーははは・・・

テンション爆上げで超美味しそうに食べているクマジャナイを見てると、まあ良いかという気分になってくるね。

これだけ大量に食べるのを見てるのは気持ちがいい。

僕なんて、最初に焼いた肉塊を三分の一ほど食べたあたりでギブアップした、食べ残した分はクマジャナイの腹の中だ。











・・・

・・・・・

あれから、ちょっと焼いては待ち受ける口に放り込み、ちょっと焼いては放り込みを繰り返してた。

結局20個ほど描いていたお肉が、全てクマジャナイのお腹に収まってしまった。

今は収めたお腹を擦りながら、仰向けなって寝転がっている。

僕はそんなクマジャナイの近くで焚き火を見ながら地べたに体育座りをしていた。


「ぷは〜くったくった〜腹いっぱいだ」

「まさか全部食べきるとは」


僕がつぶやくと、クマジャナイは顔だけでこちらを見た。


「腹へってたんだよ、最近あんまり食えてなかったしな」

「ええ?穴蔵の前からいなくなってた時は、ご飯食べに行ってたんじゃないの?」

「まあそうだけどよ、よしを逃さないために近くしか探せなかったんだ。体もボロボロで全然動かなかったから満足に食いモンなん手に入らねえ。最後に肉食ったのなんて、死んだつれあいの肉だけだぜ?」

「ーえ?つれあい食ったの!?埋めたりとかはしなかったのかい!?」

「はぁ!?そんな薄情なことするかよ失礼な!ちゃんと食ったぞ!まあ、ブチキレ過ぎてて味なんて覚えて無いんだけどな」

「そ、そうかー食べるのかー・・・」


い、異文化だー!

なるほど、クマジャナイにとっては食べるのが正しいのか。

いやでも同族食うって大丈夫なのかな?病気とかさ。


・・・うん!これ以上は詮索せずにおこう!!


「そうだよね、要は気持ちが大事だもんな!あははははー」

「なんだぁ?変なやつだぞ」


じとっとした目で見てくるクマジャナイに誤魔化し笑いをしながら、僕は目線を空に移した。

つられてクマジャナイも空を見上げる。

夜空にはこぼれ落ちそうな程に真ん丸で、大きな青い月と白い月が2つ、並んで浮かんでいた。

神秘的なその光は、僕達を青白く照らし出している。

驚くほど沢山見える星々の瞬きも相まって、慣れ親しんだ夜とは全く違っていた。


「はー。ここは一体どこなんだろうか」

「そーいや、なんか迷子とか何とか言ってたな」


うーん、僕は迷子なのだろうか?・・・まあ、間違っちゃいないか。


「そうだね、迷子みたいだ。これからどーしようかな」

「アタシが送りとどけてやる!」


クマジャナイが急に上半身を、がばりと持ち上げて言った。

な、なんだ!?

いきなりだったのでビクッてなったじゃないか。


「間違ってぶっ殺そうとしちまったし、超美味え肉もたらふく食わせてもらったし・・・すること何も無くなっちまったし・・・・・・まあ、何だ!アタシがヨシの帰りたいところまで送り届けてやんよ!」

「え、ああ。うん・・・えええ!?いやでも・・・」

「んだよ、ハッキリしねー奴だな」

「いやだってさ、普通の迷子じゃないんだよ、さっきも話ししたじゃないか」

 

・・・あ。

クマジャナイリンガルの性能が、低い時に話したから伝わってないのかな?

 

「僕は今さ、分けの解らない感じの迷子でさ、多分普通には帰れないんだ」

「おん?解んねぇんだったら取り敢えず、解るこを全部やりゃいいんだよ!アタシが手伝ってやるっつてんだろ!」


おおう。

男らしいなクマジャナイ。

いや、でもそうか、考えた所で答えなんて出ないもんね。


「・・・そうだね、それじゃお願いしようか」

「うっし、んじゃ決まり!そいじゃアタシは寝る」


そう言ってクマジャナイはまたゴロリと横になった。


「ええ、ああうん・・・唐突だな」

「明日からさ、だーっと走ってヨシに似た奴らが沢山いる所まで連れて行ってやるよ、だから体力つけねーとな」

「えっ!?僕に似たって!人間が近くにいるのかい!?」

「わっかんねーよ、アタシにゃ区別が付かねーんだもん、似てる気がするってだけだ」

「そうか・・・でもほら、特徴とか教えてくれたら僕なら違いがわかるかも!」

「うっせーな、行きゃハッキリするっつーの」

「でもすんごく気になる!」


突然の情報でテンションが上った僕に、クマジャナイはこちらへ片腕を広げて言った。


「はあ、肉もたらふく食わしてもらったし仕方ねぇ。そんなに気になるんなら、添い寝して寝物語で聞かせてやるぞ」

「・・・・え?」


クマジャナイが寝てる横で寝ろと?

・・・いやまて、おまえさん体重何トンだね。寝返り1つで即死するわっ!!


「いやー、良いかな。確かに行けば分かるもんね!今日はもう寝ようか、おやすみクマジャナイ!」


そう言って僕は回れ右して穴蔵へと向かった。


「・・・?んだよ、せっかく添い寝してやるって言ってんのに・・・」


後ろでクマジャナイがぶつぶつ言っているけど、聞かなかったことにする。


・・・人間に会えるかもしれない。

そう考えると興奮してか、穴蔵に戻っても寝られる気がしなかった。








読んで頂きありがとうございます。


最近はコーヒーを飲みまくっておりまして、文字を書く時には無くてはならない存在と化していまて。

程々にしないと腰と共に胃までブレイクしそうですけど、今日もコーヒーブレイクと洒落込むといたしましょう。


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投稿日2024年3月5日

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