マイ・エネミー
俺が決めた敵は全て倒す。
MyEnemy
この世界において己の敵はすべて悪である。
世界に秩序は無く、力だけが物を言う。
過去の人類が残した建造物でさえ、時折牙を剥く。
心を休める安全な場所など無い。
ただ唯一この場所を除いては。
昔の大都市東京、その荒れ狂った町並みを横目にいっそう目立つ建物がある。
第4層安全管理局である。
安全管理とは層内の事の安全で日本とは関係ない。
街を歩けばギャングに遭遇するそれが今の当たり前だ。
つまり力がなければこの街を歩くことすら出来ない。
だからといって層内の暮らしが良いわけでもない。
俺は層内の暮らしにもギャングにも慣れ下がるつもりはない。
俺は一人で生きていく、そう決めたからだ。
街を歩けばギャングに会うといったが
ギャングもそう簡単に街をうろつける訳では無い。
というのも、暴走したAIが街を巡回しているからだ。
一度安全管理局の連中との戦闘を見たが
戦車12台を一瞬で葬っていた。
つまりめちゃめちゃ強い。
さて、また一体俺の縄張りに入ってきた。
「ID照合、チェッ、こいつもチゲぇなぁ。」
俺はある個体を探している。
すべてのAIにはIDが振ってありそれを調べることで個体を見極めている。
同じ見た目をしていても、動き方が違うのがみそだ。
「今回のは面倒だな。二足歩行型に多様な武器その上重装甲。ふーん、まぁ、俺の460ミリ口径の主砲で終わらせてやる。」
2時間かけて登った鉄塔からAIめがけ身を投げた。
同時に460ミリ口径の主砲も落とした。
主砲は重心で後ろへ一回転、銃口が敵を向くと同時に引き金を引いた。
その日一番の爆音が世界に響いた。
「よーし、瞬殺」
もう使い物にならない主砲を横目に倒したAIから武器などを奪い始める。
「何かいいのはねぇーかなー。お!これは…」
見つけたのはカードだった。
「こりゃいいぜ、安全管理局の人間のIDカード!」




