事情聴取、リターンズ
我と猫と、名状しがたい略──魔王というか魔神というか非常に恐怖を覚えるもの──エドワードと床に座らされている。
えーっと、我、何ぞしましたかね……?
小娘様と刃物娘による取り調べらしい……ねぇ、何で?
我まで冷ややかな目で見られる覚え、無いんですが……?
小娘様笑みを浮かべてるけど、一切目が笑ってませんがー。
というか何故、我も一括りなの?
「あんさん、あんさん。小さい娘っ子の隣の……何か見覚えあるんだにゃ」
「……『商事』に居たんなら見たことあるだろうよ……。」
我のとなりで正座というのをさせられてる二人が何ぞ小声で話してる。
我、会話に入れない……しょんぼり。
「……あんさん。あれ秘書課にいた社長の娘に見えるにゃ……。」
「……もう喋んな……物理的に見たままだから」
「どこでそれ拾ってきたのよ」
刃物娘が切り出してきたー。
我はおとなしくしていよう。
「……羽田」
おい名状し難い略。
何故に視線を背けつつ、小声で答えてるのだ。
刃物娘は手に何を持ってる。
チラチラ銀色に光る物が見えるんだがー。
ねぇ何でそんなに危ないもの何時も持ってるのー?
「ふぅん……わざわざ感知されないように小細工までして乗せてきたと」
「……不可抗力」
小娘様の言い方とかっ、態度とかっもアレだけど、エドワードの声が小さすぎるのだが?
小娘様の貫禄が、年相応に見えないんですけど……。
何というか、支配者のそれなんですけど……?
「私が毛玉拾ったとき文句言ったよねぇー?」
「……好きで拾ってきた訳じゃねぇ」
「あんさんーひどいにゃー」
何かさらっと小娘様に、我、ディスられてない?
我に名前つけたはずの小娘様が『毛玉』とか我の事呼んでるのだが。
小娘様、我の名前忘れてませんかー?
「あんな場所で、コイツらに人目も憚らず会話されてみろ!」
「……あー……良く喋るもんねぇ。特にその猫」
「ほめられると、わて嬉しいにゃー」
「褒めてねぇ!」
「褒めてはいない!」
刃物娘とエドワードが綺麗にハモった。
「まぁ、捨ててきても戻ってきそうだから……ま、いっか。使い途はあるでしょ」
小娘様の一言で黒猫までここにいることになった。
我よりキャラが濃くて、我の存在感迷子になりそうなのだが……。
我の存在意義……しょぼん。
というか!
小娘様の言葉が怖いんですけど!
「わて、ケット・シーにゃー」
「猫妖精ねー」
「……すげぇそんな気はしてた」
「化け猫じゃないんだ……」
刃物娘が何ぞ酷いこと言っている気がする。
気がするだけ。
何か言うと我が被害被るから、我は黙っていよう。
我だって、学習するのだ!
「……レインブーツとか履いてみない?」
「姐さん、裸にレインブーツだけって変態にゃー」
「お前ら、うるせぇ!」
「姐さん…裸エプロンとか容認派なのかにゃ?」
「……異世界から跳んできてる癖に言葉のチョイスがおかしいわよ黒猫!」
刃物娘と黒猫はボケとツッコミしとる。
小娘様とエドワードは小声で何ぞ話し合ってるようである。
我?
我、話に入れないからちょっといじけてる。
仕方ないから、小娘様の足元で丸まってよう。
べ、別に構って欲しい訳じゃないのだ!
「あれどう見ても風の増幅器だよなぁ」
「なら、火と風が手に入ってちょうど良いと思うけどー」
「…………ちょっとばかし不憫に思えてきた」
「本当にそう思ってる?」
「………………。」
「本当にそう思ってる?」
「……ノーコメントだ」
エドワードさんの立場が弱いな……。
☆☆☆☆☆をポチポチポチっと押していただけると押せば押すほどやる気ゲージが上がります(*´∀`)♪
今後の更新の栄養源にお願いします♫




