我、キャラ喰われる。
日数開きました(´・ω・)
「……最近、神社でお祓いして貰うべきじゃ無いだろうかと思うんだが」
名状し難い以下略の魔王ことエドワードが呟いている。
お祓いとは良く解らんが、寧ろ魔王を避ける気がするのだが?
「あんさん達に拾ってもらってよかったにゃー。女王が送り返す言うてたから、どないしよかと思ってたんにゃー」
二足歩行する黒猫。
ほっとくとすたすた二足歩行で歩きだすので、取りあえずエドワードが文字通り首根っこを持っている。
「なぁなぁーわての名前、まだ聞いてもらてへんよー」
「……。」
「……。」
妙にキャラが濃ゆいんだが……。
「お前がキャラ濃いとか言うな……」
何故、我の考え読まれた?
「わてはなー。我輩は猫であるっ!」
「名前はまだ無いとか言うんじゃねーぞ?」
「先に言われたにゃー」
何か、我だけ仲間外れにされた気分……。
我、いじけようかなー。
ちらっと可愛らしく魔王を見上げてみる。
「あんさんー。何か毛玉っぽいのが会話が解らなくていじけてんねん」
「……つーかお前ら。もう喋んな。人が来ると不味い!」
「誰が毛玉だ!」
我と猫と魔王は車まで戻ってきた。
小娘様達はまだ戻ってきてなかったようだ。
我漸く、寛げる。
一緒に連れてこられた黒い猫の様なものは、聞いてもいないのに身の上を滔々と語り出した。
「わての名前は佐川大和っちゅーねん。女王に『お前、もう元の世界に帰れ!』って帰されたねん。どないしろとー?」
お前……“にゃー”って付けてた語尾どこ行った?
「わて、天涯孤独やねん!つーか、住んでたマンションどーなってんだろーか?」
魔王が頭を抱えてるのが横目に入るが、我は何も言わない方が良い。今までの経験で学んだからな!
「……同じ世界線の出身かもしれないとかすげぇ嫌な予感しかしねぇんだが」
エドワードが車のハンドルを抱え込みぐったりとしている。
まぁ……気持ちは解らんでもない。
黒猫のオンステージは結構厳しかった。
我……我……だいぶ疲れた。うん。
ちまちまとエドワードと黒猫が自分が知っている限りの過去の歴史を擦り合わせていった結果──エドワード曰く、ほぼ同じ世界線だろうと結果を出したようだった。そして、顔をハンドルに伏せてぐったりとしている。
「わて、所謂異世界転生ってやつだのー。わて、旧帝大から霧坂商事っつーとこ入ったんだけど残業中にぽっくりー。運悪く周囲に誰もおらんかったみたいでなー。気がついたら黒猫ですがな!」
悲壮感皆無だな……。
うん、半分くらいしか言ってる内容解らんが、頑張れとしか。
ん?
のそのそ顔をあげた魔王の顔色がちょっとばっかし悪いんだが?
「……『霧坂商事』って本社京都の?」
「せやでー。似非関西弁面白いって採用されたー」
「似非……」
「似非……?」
「わて、関東県内の人だからー」
何ぞ……?
エドワードが遠い目しとるがな。
「……どういう基準で採用してんだ人事部。仕事しろ」
「ちな、面接官ってのが直属の上司やったで」
「……あいつかよ!」
「あんさん、知ってるんか……御愁傷様やで」
我。
話に入れない。
しょんぼり……なぞしてないんだからな!
その後もエドワードと黒猫のお話し合いという雑談は小娘様達が車に戻ってくるまで続いた。
我は……我はその間放置された。
べっ……別に寂しいとか、そういうのじゃないぞ!
断じて違うんだからな!
違うんだからなーーーーーーー!
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