漫才【野球】
ゲラゲラコンテスト２ 応募作品
漫才【野球】
2人「「どうもーよろしくお願いします」
ボケ「大体の人相だけでも覚えてください」
ツッコミ「いやはっきり覚えてもらえよ！ といかまずは名前だろ！
ボケ「いや名前はいいだろ」
ツッコミ「なんでだよ」
ボケ「だって知らねえやつの自己紹介なんか聴いてらんねえじゃん」
ツッコミ「そんなことないだろ』
ボケ「いやいや、知らねえやつの自己紹介なんて、女の子にプロ野球の話するようなもんだって」
ツッコミ「全然聞いてねえじゃん。マジかよ。女の子が一番聞いてねえやつじゃん」
ボケ「話題が出るだけで舌打ち千本ノックだからな」
ツッコミ「それ、無視を通り越してぶち切れてるじゃねえか。怒りすぎだろ。てか、お前は野球のことどこまで知ってんの？ 俺は結構好きだけど」
ボケ「俺？ うーん。野球はまぁ、大谷翔平入れとけば勝てるってことくらいかな？」
ツッコミ「全然知らねえじゃん。なんだその適当な認識。ゲームみてえに言うな。大谷翔平を取るのなんて凄え難しいんだぞ」
ボケ「だろうな。結構な回数ガチャ回さないと出ねえだろうな」
ツッコミ「それゲームじゃねえか！」
ボケ「大谷みたいなＳレア出そうと思ったら、結構な量の魔石いるな」
ツッコミ「完全にゲームアプリのしてるよな！？ プロ野球にSレアとかねえから！ 魔石とか集めねえから！ 出すとしたら現金だから！」
ボケ「現金？」
ツッコミ「何億とかって金を用意してトレードしたりすんの！」
ボケ「億！？ すげぇ課金するじゃん！」
ツッコミ「課金じゃねえよ！ 契約金だよ！ 野球知らねえじゃん！」
ボケ「そういうお前はちゃんと知ってんのかよ？」
ツッコミ「俺は野球やってたからな」
ボケ「あ、やってたの？ え、攻撃？守備？」
ツッコミ「……はい？」
ボケ「いやだから攻撃する人？ 守備する人？」
ツッコミ「いや、野球って攻撃も守備も交代でやるから。どっちとかじゃないねえから。だからまぁ、場合による」
ボケ「あ、そう。じゃあ表？ 裏？」
ツッコミ「いやだから、それも場合によるって。どっちとかじゃないの。表のあとに裏やるから」
ボケ「えー？ んじゃあ、バット持つ人？ グローブ持つ人？」
ツッコミ「それも場合による！」
ボケ「それも！？ 場合によってばっかりだな！ なんなの？ そんなに場合によるの？ 野球ってそういうもんなの？」
ツッコミ「いや、だって質問が……」
ボケ「（野球中継風に）打ったー！ 大きい！大きい！ 入るか！？ 入るか！？ これは……（小首を傾げて）場合による！」
ツッコミ「言わねえよ！ いやどっちだよ！ってなるだろ！」
ボケ「（野球中継風）入ったっちゃあ、入ったし、入ってないと言われたらまぁそうかな？ってなるような……」
ツッコミ「そんな曖昧な解説するか！ どんなスポーツだよ！」
ボケ「だって場合によるばっかりだから」
ツッコミ「お前がどっちとも答えられない質問するからだろ！」
ボケ「答えられないって、ほんとに野球知ってんのか？」
ツッコミ「少なくともおまえよりは知ってる」
ボケ「じゃあ野球の流れをやって見せてよ」
ツッコミ「流れ？ えーと、ピッチャーが投げた。バット振る。それで打った、そして走る」
動きをつけながら説明するツッコミ。走る動きをしたところで、ボケが後ろから襟元掴んで引っ張る
ボケ「どこ行くの」
ツッコミ「痛ぁ！ なにしてんだよ！」
ボケ「いや、どっか行こうとしたから」
ツッコミ「どっかってなんだ！」
ボケ「なんか用事思い出したのか？」
ツッコミ「このタイミングで急に出かけるわけねえだろ！ 馬鹿か！ え、なに？ もしかして、プロが走ってるの見てどっか行ったと思ってたの！？」
ボケ「うん、みんな忙しいんだなぁって」
ツッコミ「そんなわけねえだろ！」
ボケ「あんな走り回って色んな会場行って、みんな売れてるんだなぁ」
ツッコミ「タレントか！ テレビ局回る売れっ子か！」
ボケ「巨人やりながら空いた時間は阪神行ったりしてんだろ？」
ツッコミ「バイトか！ バイトの掛け持ちじゃねえんだから、一人1チームだよ！」
ボケ「じゃあ、なんで走ってんの？ サッカーでゴール決めたときみたいに走り回ってんの？
ツッコミ「打ってはしゃいでるみたいな言い方すんな！ 走り回ってんじゃなくて、目的持って塁に向かって走ってんだよ！」
ボケ「塁？ あぁ、一塁とか二塁とか？」
ツッコミ「そうそう」
ボケ「何塁まで走んの？」
ツッコミ「それは、場合による！」
ボケ「もういいわ」
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