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ウェイク  作者: タロト
1章 崩壊と後悔
7/8

第6話 真実②

主人公 佐藤冷治 高校2年生


    寺西 真 高校2年生。転校生?


    虎山 咲 高校2年生 冷治の幼馴染

あの強引な裁判から一週間後、俺は身柄を本格的な刑務所へと移されていた。


今までと同じく、面会等はなし。


当然再審を要求することもできない。


どうなってるんだ...。



俺はもしかしてだが、なにか重要な事に関わってしまい、それで隠蔽のために殺されようとしているんじゃないか...?


だとしたらこの不可解な状況も納得ができる。



まず、整理しよう。


おれはあの時、寺西によって脅されたクラスメイトに殺されそうになった。


そして、その後...記憶が曖昧だが何か夢のようなものを見ていて、そこで夢のやつの質問に答えるともう一度夢の中でさらに眠るような感覚になった。


そして、また夢の中で目覚めて、水のような場所から上がると、そこは校庭で、俺は襲ってきていたクラスメイトの頭部を持っていた。



容疑によるとおれはその時までに生徒や教師、警察官に至るまで殺しているらしく、寺西の話は一切出てこなかったところを考えると、あいつがした事は誰にも知られていないということになる。

あの不都合な裁判の証人尋問でクラスメイトが誰一人来なかったのは、もしかしてそれを隠すためなのではないか。


では、何故。警察や他の組織は俺のせいにしたがったのか。


謎は深まるばかりだ。



そんなことを考えていると、誰かが独房のドアをノックした。


ドアを見ると、そこには見慣れないスーツ姿の男が立っていた。

上にある小窓からこちらを覗き込んでいる。


「こんにちは。」


初めての来訪者は、そう言って被っていたハットを外した。


「...こんにちは。」


誰なんだ。


「早速ですが佐藤冷治くん。現時刻を持って君の...。」


君の...?


「死刑を実行する。」


そう言うと、ぎい、という音と共にドアが開いた。

男の手を見ると、拳銃が握られている。


そして、ゆっくりとこちらに向けて拳銃を構える...。


おいおいおいおいおい。


嘘だろ。


「ちょっっ、まっ。」


「3、2、1....」


嫌だ!!!!!!

死にたくない!!!!



パンッッッッ!!!!



あぁ.....



俺は死んだのか....?


いや、違う。


よく見ると、足元に、紙やビニールの、色のついたペラペラの破片が転がっている。


「はい!死刑執行!!


今を持って、君は死にました!


Rest In Peace!!」


大袈裟に十字架を切るような動作をする。

何なんだ、この人は。


全く展開が飲み込めず、ただ唖然とする。


「さて、君には二つの選択肢が用意されている。」


選択肢?


「僕たちの仲間になるか、本当に死刑執行されるかだ。」


ゴクリ、と唾を飲む。


「あの、僕今の状況がよく飲み込めてないんですが、これは一体...。」


「残念だけど、あまり長話できる状況じゃないんだ。

君の説得にかけられる時間はあと1分くらい。

君が決められないようなら、死刑が確定する。


さあ、どっち。

生きたい? 死にたい?」


もう無茶苦茶だ。

ここ最近の目まぐるしい状況の変化に理解が追いつかない。



もう疲れた。



死にたい...。






「決まったかな?」


「僕は....」



だけど。








「いやーよかったよ。君がイエスって言ってくれて。


もし死にたいなんて言ったらどうしようかと思ったよ。はっはっは。」


「...。」


あの瞬間、心では死にたいと思っていたことに間違いはないし、今でも絶望が蛇のように自分に巻き付いているのがわかる。


しかし。



あの瞬間に突如として襲ってきたのは、死への恐怖でも、ストレスからの開放感でもなかった。



このまま、何も知らされずに突然として殺されることへの怒りと、恐怖だった。


死ぬならせめて、きちんと事態を把握してからだ。

俺は、そう誓った。



あの後、車まで連れて行かれ、目的地は不明のまま、この謎の男とのドライブが始まった。


ルックスはよく、カリスマ性を感じさせるオーラを身に纏ったこの男は、ぴっちりした、特注であろう高そうな黒スーツに身を包み、軽くタバコのにおいがした。


軽そうな印象だが、どこかやり手だと言う感じを漂わせていた。


「じゃあ、君の質問タイムを始めよう!

目的地に着くまでまだ時間があるんだ。



...聞きたいことがあるんだろう。」




ようやくだ。



ここ最近の俺に起こった出来事がようやく知れるかもしれない。



「えっと、じゃあまず...。」


男は黙ったまま運転を続ける。



「僕は、一体あの日、何をしたんですか。」

発案した中学生か小学生の頃が懐かしい。

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