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蜃気楼の先へ  作者: ナオクール
25/31

第25話 関係

退院の見通しが付かなくなった

ヒロミ…


たが…病院側から

突然に退院許可が出たのは

それから間もなくのことだった。

通院で検査は対応する…とのこと

夏も終わり

涼しさが心地よくなってきた頃だった


相変わらず…ユージは

仕事と家を往復するだけの

変化のない毎日…

そんなある日の昼間

「ユージ!!…おいっユージ!!」

大声で呼ぶのは

工場の社長だった。

作業の手を止め社長の方へ向かうと


そこにはカオルの姿があった…


「!?」

別々の生活をするようになって

しばらく経ったが…

どうしたのか訊ねると

「友達と外でお弁当食べに行くの♪」

カオルは明るく答えた。

そして手作りの弁当を渡しながら

「どうせ…外食ばかりなんでしょ?」

そう言って…

カオルは社長と目を合わせ

微笑み合い

帰って行った…

手作りの弁当を届けに来たことにも

驚いたユージだったが

中身の好みや量の

絶妙な加減に更に驚いた…


冷やかしもさることながら

社長から意外な話を聞かされた

「うちのカミさんは

あの娘の美容室に通っててな…

休みの日にカミさんの

買い物付き合ったら

スーパーでバッタリだ」

それで話を進めるうちに

ユージの勤める工場の社長であることが

カオルに伝わったそうだ。

もちろん最近のユージが

元気が無いことも…


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