第24話 糸口
検査が増えた為に
退院が延ばされてしまったヒロミ
ユージは
必要なことであり
大切なことだからと
ヒロミに諭すが、聞き入れようとしない。
「!!」
その時…ユージはある事を思い出した
手術直後、医師に連れられ
父親が別室に行ってしまったこと…
母親を病室に連れてきたユージもまた
何も知らないまま
時間だけが過ぎている…
父親だけが知る医師の説明。
何か関係があるのか…?
確信の持てないまま発言は出来ない
それに家族なら話をしているはずだ…
命を司る臓器の手術だ…
病院側も安心出来るまで
退院は考えないだろう…
病院に来ればいつでも会えるからと
ユージはヒロミに根気強くいい続けた
ハッと我に返ったのか…
ヒロミはユージを向き
「ゴメンね…
こんなつもりじゃなかった…」
と頭を下げた…
ユージは少し安心したのか、
安心させるつもりだったのか
笑顔を見せた。
また来るからと伝え病室をあとにした
病院のロビーでは
来るはずのないヒロミの父親が
母親と言い合いをしていた…
見つかる訳にもいかず
思わず身を隠すユージ…
「土曜なら来ないはずじゃ…!?」
夕方ともなれば話は別か…と
思い込むしかない。
二人が病室に向かうのを見計らい
入れ違いで病院を出た




