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蜃気楼の先へ  作者: ナオクール
17/31

第17話 約束

病院についたユージ…

手術の時間までは

あと30分くらいか…

病室へ向かう途中

「あれっ?ユージくん!?」

呼び止めたのはヒロミの母親だった。


付き合っていた頃に

何度か会った程度だったが、

ハッキリとユージを認識していた

「ありがとう…あの娘も喜ぶわね~」

命をかけるほどの内容だからなのか

表情というものが見られない…

麻酔の前に会って欲しいと

病室へ案内された。


この前会った時より更に

やつれた様にも見えるが

ユージは重い口を開く…

「待ってるから…」

ヒロミは横になりながらも

頷き…かすかな声で

「…ありがとう…」と答えた。

何人かの看護師が

ヒロミのベッドを取り囲み

手術室へと向かっていく…


家族のためなのか…

待機室が用意され

ヒロミの両親と共に

ユージもその部屋に通された。


初めてヒロミの父親を見た…

ユージが言葉を取り繕う前に

「君のお陰だったんだな…」

ヒロミの父親が発した言葉は

ユージへの感謝の言葉だった。


何年か前まで

いつも君の話を聞かされてね~

あの娘はホントに明るかった…

いつしか…何も言わなくなってしまって

具合も悪くなって、何かされたのかと…

私は誤解をしていたよ

ホントにすまない…と。


ユージは別れた後のヒロミに

少しだけ触れた気がした。

アイツも自分で背負ってたんだな…


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