どうする?
狼「で? どこにいけばいいんだ?」
ナ「狼さんは途方にくれていました」
赤「なんであなたと一緒に行くことになっているんですか? そもそもなんで埋ってくれないんですか?」
狼「スコップをこっちに向けるな。しかたないだろ、神が命令したんだから」
赤「私は髪を落とした神など信じません」
狼「いや俺だって信じたくないけどさぁ。任されたからにはなんとかしないと」
赤「私は神になど屈しません。だから家に帰ります」
狼「まてまてまて。さすがに何もしないのはまずいだろ」
赤「構いません。とゆうかなんで付いて来るんですか? ストーカーですか?」
狼「いや、俺帰る家ないし」
赤「なるほど、ホームレスだったんですね」
狼「間違ってないけどさ」
赤「ですがそれと付いて来ることは違いますよね?」
狼「え? いや……その……できれば拾って欲しいなと」
赤「…………拾うとは、誰を?」
狼「どう考えても俺だろ。いちよう野良狼だし、お前とは異変解決しないといけないから、家があるなら住まわせて貰おうかなって」
赤「住まわせてあげることには反対はしません」
狼「なら!」
赤「ただし私はあなたを動物とは認めないので拾いません」
狼「……え?」
赤「なので住みたいならちゃんと家賃を払ってください」
狼「……でも俺動物」
赤「私はそんなけも耳男を動物とは認めません。次いったら埋めますよ?」
狼「……はい」
ナ「赤ずきんちゃんは、自分の考える動物の定義をしっかりと持っていました」
赤「月三万でお願いします」
狼「案外安いんだな」
赤「そしてここが私の家です」
狼「へ~。一軒家なんだな。これで月三万はだいぶ安いな」
赤「まあくつろいでくれて大丈夫です」
狼〈キョロキョロしてます。するとお婆さんと厳つい外人の写真に目が止まります。〉
「なあ赤ずきんちゃん」
赤「なんでしょうか?」
狼「これはいったいなんですか?」
赤「お婆さんとジェイソンさんです」
狼(ジェイソンかよ!!
俺の想像のジェイソンじゃなかった! 13日の金曜日じゃなかったよ!)
「……んっ? そう言えばなんでお婆さんプライベート写真があるんだ? ここお前の家だろ?」
赤「ああ。お婆さんから奪ったばかりなので、私物があるのはしかたありません。今すぐ片付けましょう」〈片付け始める〉
狼「ふ~ん。そうだな」〈片付けを手伝い始める〉
赤〈無言で片付けてる〉
狼〈同じく片付けいる〉
赤「………」
狼「………………」
赤「……………………」
狼「……………………」(あれ? なんか凄いことサラッと言わなかった?)
ナ「狼さんの疑問が晴れるのは、まだ先の話しです」