表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/39

このさいそれでいいや

ナ「前回のおとぎ物語。またもや狼さんおこだよ」



シ[昔からオムレツしか作らせて貰えなかったんです。何故か他の手伝いをしようとすると、決まって姉たちが意地悪をするんですよ]


狼(それは意地悪じゃなくて自己防衛だったんだろうな)


シ[その時の事を思い出すと本当にムカつきます。なんでこぞって止めに来るんですかね? 挙句の果てには二度と台所に立つなとも言われましたよ。私だって料理作りたいのに]


狼(きっとその時のお姉さんと今の俺の気持ちは一緒だと思う。


  しかし、料理が壊滅的なのに、自分じゃ本当にわかってないんだな。ここはガツンと本当のことを)


 「シンデレラ。いいか」


赤「きっとお姉さんたちがシンデレラさんの料理の腕前に嫉妬していたんですよ」


シ[嫉妬ですか?]


赤「きっとそうです。でなきゃ作らせようなんてしませんよ」


狼(あ……赤ずきんちゃんさんんんんん!!!!!???? 何をおっしゃっているんですか!? ねえ? 何でなの!?)〈強張った顔で赤ずきんちゃんを見る〉


赤〈狼さんの視線に気づき、凛々しい顔で親指を立てる〉


狼(ナイスフォローでしょ? 見たいにしてんじゃねええぇぇぇぇ!!!! 嫌がらせか! 嫌がらせなのか!?)


赤「ですが。ご飯は狼さんに任せましょう」


狼「え?」(ま、まさか。俺の気持ちを汲んでくれたのか)


シ[どうしてですか?]


赤「下僕には下僕の仕事があると言うことです」


狼「げ」


シ[ぼく]


赤「ですから今まで通り家事全般は狼さんに任せましょう」


シ[まあ、赤ずきんちゃんさんが言うなら。狼さんに任せます]


狼「ああ、うん。もう……このさいそれでいいや」



ナ「着々と下僕への道を歩む狼さんでした」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ