始まり始まり
※これはおとぎ話や日本昔話し、神話をおもしろ可笑しくしたものです。事実と違うところがいくつも出てきます。
「」←キャラの会話
()←キャラの心の声
〈〉←キャラの行動、動き
『』←効果音
行動と効果音は作者が必要と思ったところにしか出しません。多いと見にくくなるので。
今回これは試しに投稿します。会話だけでどこまでできるかの挑戦ですので、温かく見守ってください。
登場人物。
赤ずきんちゃん…赤いローブにフリルのついたシャツ、赤いロングスカートに茶色いブーツを穿いてる。死んだ魚のような目の少女
狼さん…白い長袖のTシャツに、黒のズボン黒のブーツ。灰色の髪に同じ色の耳と尻尾。イケメン。
神…神
ナ「あるところに、とてもお腹をすかせた狼さんがいました」
狼「あー腹へったー。どっかで肉でも調達しようかなー」
ナ「狼さんが食べ物を探そうと辺りをキョロキョロ探していると」
狼〈木から向こう側を覗く〉「!」
ナ「人を生き埋めにしようとしている赤ずきんちゃんに出会いました」
赤〈スコップ片手に誰かを生き埋めにしようとしている〉
狼(え~~~!!!!!!
なんか凄まじい場面に出くわしてしまった。どうする。関わる前に逃げるか)〈木の枝を踏む〉
「あ」
赤〈首を後ろに向ける〉
狼「ひぃ!!」
赤「見てしまいましたね」
狼「見てない見てない! 生き埋めにしてるとこなんて見てない!!」
赤「そうですか。では……埋まってください」〈スコップを構えて脅します〉
狼(ひぃぃぃぃ!!!!!!)
ナ「狼さんは恐怖のあまり泣き出しました」
赤「たとえ生き埋めにしてるとこを見ていなくても、赤ずきんを見た人は生き埋めです」
狼「ちょっと待てーー! お前見ただけ生き埋めとか、物騒過ぎるぞ!」
赤「見る方がいけないんです。この人と同じです」
狩人「ん~!! んんん!!」
狼「狩人ぉぉぉ!!!」
赤「この人は森で一人でいたところを声かけて来たので、新手のナンパかと思い生き埋めにしてます」
狼「違うから! お前のこと心配してだから! この人いい人だから! つーか狩人死んだらこの話し終わるだろうがぁぁ!! 誰が狼からお婆さんとお前を助けるんだよ!」
赤「その心配ならありません。お婆さんはすでに埋まってます」〈少し離れたところを指差す〉
狼(ババァァァァ!!
なんで埋まってんだよてかなんだその墓標! チェーンソーぶっ刺さってんだけど! ババァ生前何してたんだよ! 赤ずきんに嫌われすぎだろ!!)
赤「お婆さんはジェイソンめぇぇぇ!! と言いながらチェーンソー片手に切り殺して来たので、埋めました。ちなみに切りかかられたのはこれで三十回目です。苦節三十回、やっと埋められました」
狼(そもそもババァのチェーンソーだった! 何こいつの家計物騒過ぎんだけど!)
赤「因みに生き埋めなんで」
ババァ「じぇいそんめ~」
狼「なんか小声で聴こえんぞ! てかどんだけジェイソン引っ張ってんの! どんだけ嫌な目に合ってんの! つーか生きてんじゃねぇぇか!」
赤「ですから生き埋めと」
狼「確かに生き埋まってるけど恐ーよ! せめて埋めたら殺してくれ!」
赤「しかたありません」〈ババァの墓にスタスタ歩く。チェーンソーを持ってモーターを動かしチェーンソーの刃を動かす〉
狼(おいぃぃぃぃ! どんだけ残忍な殺し方してんだよ! ひぃ! 砂が真っ赤に染まって、てかババァァァァ! ババァの手が出てきてるぅぅぅぅぅ!!)
「やめてもうやめて! 狼さんのSAN値が限界~~!」
赤「注文の多い狼ですね。殺してくれと言ったのあなたですよ?」
狼「だからって残忍にも程があらぁぁぁ!!
そもそも赤ずきんってこんな話しじゃないだろ! どうなってんだいったい!」
ナ「すると空から光が降り注ぎ、狼さんと赤ずきんちゃんの前に神様が降りてきました」
神「赤ずきん、狼。お主たちに頼みがある」
狼「あ? 頼み?」
赤〈チェーンソーでババァを殺してます。顔は神に向いてます〉
神「どうやら物語どうしてか繋がり、変な作用を起こしてる見たいじゃ。頼む。世界を巡り、この異変を解決してくれ」
狼「てか神がなんとかすれば簡単に話しが纏まるんじゃ……」
神「……解決してくる。イエス? orはい?」
狼「決定権がはいかはいしかねぇじゃねぇか!」〈赤ずきんのスコップを神に投げる〉
神〈髪に当たり髪がずれる〉
赤「私のスコップ……カムバッーク!」
神〈戻ってきたスコップが髪に当たり髪が落ちる〉
狼「……」
神「……」
赤「私のスコップ。お帰り」
狼「……」
神「……」
狼「……なんかごめん」
神「必ずやりとげなさい」〈髪を拾い帰る〉
狼「…………はい」
ナ「かくして、狼さんと赤ずきんちゃんの、ドタバタ珍道中が始まったのでした」
赤「狩人さん埋めないと」
狼「ぶれねぇなお前は!!」