2話 『血継の儀式2』
「さて、着きましたね」
そんなことを話しているうちに食堂についた。
「うん。早く終わらせたいね」
まぁ、具体的に何が起こるのかは知らないんだけど
「コンコン ……ディフェクト様、ユージュアル様を連れて参りました」
「ああ、入れ」
中から返事がする。
「失礼します」
「入るよー」
「ユージェ、よく来たな」
入るなり、そう言われた
「呼ばれたからね」
「そうか、まぁいい。儀式を始める」
ん。質問してきた割に興味薄く無いかなぁ
「え?いきなり?」
……早く終わるならなんでもいいけどさ
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「さて。フラン、水晶を」
「はい、ここに」
水晶?何に使うんだろう
「では、ユージェ。これに触れてみなさい」
「え?なにこれ」
何に使うか言われてないけど……
「……ユージュアル様。吸血鬼としての素質を得る儀式に使う水晶でございます。
これに触れて魔力を通すと、どんな素質があるのかをはかり、
水晶によって選定されたのちにそれを自分自身の力として得られます。」
「今までユージェがどのような鍛錬をしていたかによってスキルの種類も変わってくるぞ」
「ああ、なるほど」
そう言って私は水晶に触れた
……そっか。儀式始まるんだからそりゃ水晶はそれ用だよね
「じゃあ、ユージェ。魔力を流してくれ」
「わかった」
言われた通りに私は魔力を流す。
私のステータスはこんな感じらしい
ユージュアル・ヴィクトリア 女 13歳
LV.1
吸血鬼:克服者
ステータス
HP 500/500
MP 500/500
STR 250
DEF 170
INT 800
MEN 400
AGI 210
スキル
〈アクティブスキル〉
【霧操作】【霧操作LV1】【霧生成LV1】【霧化LV1】
【血液操作】【血液操作LV1】【血液生成LV1】【吸血LV1】
【襲流・剣技LV5】【薄氷】【風鈴】【釣瓶落し】【鯨】
【襲流・弓技LV5】【陽炎】【青鷺】【桐一葉】【蛍雪】
【魔術】【水魔法LV-99999】【火魔法LV3】【風魔法LV6】
〈パッシブスキル〉
【自動回復】【体力回復LV1】【魔力回復LV1】
【魔法耐性】【水属性LV-99999】【全属性耐性LV1】
【物理無効】
【吸血鬼】【流水弱点LV10+α】【吸血衝動LV0】【聖属性弱点LV0】【陽光弱点LV0】
【吸血衝動克服】【吸血衝動弱化LV10】【代償弱点強化LV10】
【太陽光克服】【陽光克服LV10】【代償弱点強化LV10】
【聖属性克服】【聖属性克服LV10】【代償弱点強化LV10】
【記憶LV-2】
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……あ、しまった。平均がどのくらいなのか聞きそびれた。
これってすごいのかな?
「ふむ。ステータスは他の吸血鬼よりも平均して高いな。」
「ええ、all200ぐらいが平均ですので、防御力以外なら全て上回ってありますね」
あ、そうなんだ。結構いい方なんだね
「スキルは……俺の物と似てはいるが、かなり変則的なスキルが多いか?
未知なスキルもあるな」
「【霧操作】や、【血液生成】などは吸血鬼としてかなり有利に働くでしょうね。
あとは……99999という規格外のスキルがある程度でしょうか?」
「へぇ〜。そこらへん以外は割と普通な感じ?」
ちょっと安心かな
「いえ、標準からするならばスキルも含めてかなりの高水準です。
記憶力もスキルとして認定されたせいで矯正しやすくなりましたしね」
……え?矯正するつもりなの?
「そうだな。ステータスについては同年代の頃の俺よりもだいぶ高い。
防御力が不安ではあるが、【物理無効】がある時点で物理攻撃を防ぐためのステータスである“防御力”はほとんど意味はないから気にしなくていいだろう」
「ふーん。で、次がお父様の能力の引き継ぎ?」
「いや、その前に今手に入れたスキルを実践してみてくれ」
「えぇ〜?なんで?」
「なんで……そう言われると回答に困るな。
俺の時もそうだったし、そういう慣習があるとしか言えない」
「少なくともやるまで終わりませんよ」
「フランって時々容赦ないよね」
力尽きました。
今回出たスキルはこの水晶に触れるまで手に入っていません。触れてステータスを見たことでユージェが使えるようになりました
編集:襲流についての説明はですこれくと!にあります。
同じ世界だということにさせてください。
もしくは今からでもローファンタジーに変更するか