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マジェスト伝説~古代三大魔神の奇跡~  作者: 黒羽冥


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99/121

シーン99ケニージアの平和を。

リオちゃんの叫ぶ声。

それはリオちゃんの一大事を物語る。


『リオ!!???』

『『リオちゃん!!!??』』


私達の声もまた彼女の悲鳴に重なる。

すると。

私のフェニックスは羽根を広げ……そして私自身と同化していく。

次の瞬間…………アレッタもまた…………魔神である拳闘士ウェレックと同化していく。

そして怒りの形相のレギオンもまた。

その姿を変化させている。


『パパ!アレッタ!?アキニー!!??』


リオちゃんは私達の名を呼ぶ。

するとベリアルが口を開く。


『そうはいかない………貴様らもその力の解放ができたのは褒めてやろう…………だがそれは既に遅い……貴様らの大切なこの娘の死に様見ているがいいーーーーーーーーーーーーっ!!???』

『リオ!!???』

『『リオちゃん!!???』』


私達が叫んだその時。

リオちゃんの身体が発光していく。

それはリオのピンチに反応した彼女の魔神スクエルだった。


『キキッ!!』


スクエルはそう叫ぶと、次の瞬間。

光と成した一枚のカードが空中に現れる。

そしてカードは空中に滞空すると。

次の瞬間。

一気に加速しベリアルの身体に突っ込んでいく。

カードに重なり見えたのはスクエルだった。

ドゴオオオーーーーーーーーーーーーンっとベリアルの身体、ボディにクリーンヒットする。


『ぐおおおおおおおーーーーーーーーっ!?』


ベリアルの苦しげな叫び。

その瞬間。

ベリアルの魔神具がその身体から投げ出される。

そして、待っていたかのようにアレッタの魔神拳闘士ウェレックの拳は真下からベリアルの顎を捉える。


『私の大切なリオちゃんをよくも…………ベリアル………許さない………いくよ!『聖連拳《せいれんけん》』!!!!!』


するとウェレックは拳を連打!!

激しくベリアルを叩きのめす!!!


『グホオオオオーーーーーーーーーッ!?』


再び宙に投げ出されるベリアルの身体。

すると待っていたかの様にそこに存在していたのはエレファモスと同化したレギオン。


『リオ………お前はあの時、きっとこうして自分とあいつの為に戦ってくれたんだな……今度は俺が魔族から守ってみせる。』


レギオンが魔神具を構えるとそれは一本の剣に変化していた。


『魔象牙杖……………………ツルギ………………………。』


レギオンは剣を構え飛び出す。

そして空中のベリアルへと達する。


『うおおおおおおおおーーーーーーーっ!?』


バババババッと数回の剣の連撃。

ベリアルの身体は切り裂かれる。


『うぎゃああああーーーーーーーーーっ!?』


恐ろしい叫び声を上げるベリアル。

そして私の目の前に落ちてくるベリアルの身体。

するとベリアルは命乞いをしてくる。


『ああ…………アンタ…………助けて…………くれよ……………い、命までは………と…………取らなくても…………………………………。』


涙目で私にそう訴えかけてくる瀕死のベリアル。

私は笑みを浮かべる。


『そうね………………命までは………………たしかに取らなくても………………いいのかもね。』


私の声にニヤリと笑みを浮かべるベリアル。

そのまま落ちてくるベリアル。

すると。

ベリアルが叫ぶ。


『魔神………………デビルホエール…いまこ………なにっ!?』


するとベリアルの反応がおかしかった。

私は答える。


『あら!?どうしたのかしら!?』


私がそういった瞬間。

突然ベリアルの身体は爆炎により燃え上がる。


『うぎゃああああーーーーーーーーーーっ!?な、た、助けてくれるんじゃ……なかった……のか!?』


私は言葉を返す。


『私のフェニックスは確かに再生の象徴でもあるの………ただし………これは私の意思に左右される炎……………フェニックスの炎の力………再生の炎は私が判断し………救いたいと思えば再生される………でも……貴方は違う………私の大切だった人を侮辱し………そして私の大切な人達を苦しめ痛めつけた…………それは決して許されるものではないわ。』


すると燃え上がりながら悶え苦しむベリアル。

やがて彼の魔神具は地に転がり…………そして消滅していく。

そして彼の身体はその存在を消していったの。

◇

◇

◇

数日後。

ケニージアには平和が訪れた。


『ママ!!一緒に帰ろうね!手を繋いでもいい!?』

『ええ……いいわよ。』


リオちゃんと手を繋ぎ歩くアレッタ。

それはまるで本当の母娘のように。

レギオンとも話した結果……裏の世界でレギオンのやるべき事の為にリオと表の世界で一緒にいてやって欲しいとの話になり、アレッタは受け入れたみたい。


『じゃあいくよ……アキニーは大丈夫か!?』

『ええ……マジェスト協会からヤシュア様が助っ人を向けてくれるみたい。』

『そうか……でも、何かあったら駆けつけるからな。』

『ええ………ありがとう………貴方も気をつけて……レギオン。』

『ああ………じゃあまた。』


私達はこうして別れたの。

でもこれが彼との最後に交わした会話になるなんて……この時はまだ、知る由もなかったの。

◇

◇

◇

アキニー編終了です。

お読みくださりありがとうございました。




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