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マジェスト伝説~古代三大魔神の奇跡~  作者: 黒羽冥


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97/121

シーン97アレッタの涙。

アレッタの魔神拳闘士ウェレッタの激しい拳がデビルホエールの胴をとらえる!!!!!

巨大なクジラがその衝撃で跳ね飛ばされる。

それはアレッタの魔神の渾身の一撃だったのだろう。

それはリオちゃんとイシメール君を取り戻すため。

すると次の瞬間苦しむデビルホエールは僅かに口を開けると中から勢いよく飛び出してきたのはミサイルのようになり飛び出すリオちゃんの魔神スクエル。

そして二人はスクエルに捕まり一緒に飛び出してくる。


『うわあああああーーーーーーーーっ!?』

『パパーーーーー!アレッターーーーー!アキニー!ただいまーーーーーっ!!!!!』

『おおおっ!?リオ!!??イシメール君!?』

『フェニックス!!』


レギオンの叫び、そして私のフェニックスは炎を上げ二人を背にのせ戻ってくる。


『よし!!やったぞ!!!???』


何とか二人を救えた事で安堵した私達。

そしてその勢いで吹き飛んだデビルホエールは激しい衝撃でダメージを負ったのかそのまま地面へと轟音を立て沈んでいく。

ズドーンっと激しく大地を揺らす。

その光景を呆然と立ち尽くし見ているベリアル。

するとベリアルの身体は震えだす。


『うおおおおおおおおーーーーーーーーっ………………くそおおおーーーーーーーっ!?』


ベリアルが突然悔しげに叫ぶ。


『なぜだ………なぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだあああーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』


この男。

自分の力を過信しているのだろう。

ここまで怒りを顕にし叫ぶ程のものだった。


『ぜえぜえぜえぜえ……………ふう………。』


ベリアルは落ち着いたように息を吐く。


『クククッ…………そうだったな………俺はかつての部隊では隊長である『ラグナ』よりも上の力をもっていた………だが…………何故か俺はお前達の上には立てなかった…………これがどういう事かわかるか!?なあ………アレッタ!?』


アレッタに突然そんな質問を投げかけてくるベリアル。

リオ………そしてイシメールを抱きしめていたアレッタは二人を抱きしめ微笑むとすくっと立ち上がりベリアルへ目を向ける。


『ベリアル…………あなたは何か勘違いしてないかしら?』

『なにっ!?』

『私達の隊長だったラグナは本当に隊長としてもそして男性としても素敵な人だった………魔族とはいえ………彼は仲間、大切な人達を守ろうという心はしっかりもっていた人……そんな彼に……私は惹かれていた…………そんなラグナだったからこそ私は、あの部隊でもついていったの………。』

『ほお…………やはりな……どうやらお前はラグナによって魔族としての誇りを忘れたらしいな』

『そんな事は関係ないわ………たとえ魔族であっても………私には今も大切な人がいる………私を母親のように慕ってくれるリオちゃん………』


アレッタはリオちゃんに目を向ける。

そして歩きだすとリオちゃんの目の前にしゃがむ。

そしてリオちゃんを抱きしめる。


『リオちゃん…………………私はこれからリオちゃんをいじめようとするあの男を倒してくるわ………だから待っててね。』

『アレッタ……………ダメ…………ダメだよお…………私のママになってよお……いかないでよお。』


大粒の涙を流しアレッタに抱きつくリオちゃん。


『リオちゃん…………………………………。』


アレッタもまた再びリオちゃんの身体を愛おしそうに抱きしめる。

そしてリオちゃんの目をゆっくりと見つめる。


『リオちゃんはこれからどんどん大きくなって成長していくの……そして沢山恋をして沢山色んな経験をしていくの……私はそんなリオちゃんをずっと見ていきたいな……』


リオちゃんをじっと見つめ、そう呟いたアレッタ。


『うん……うん…………だからどこにもいかないでよお………………………………。』


リオちゃんの頭を撫でるアレッタ。


『私………リオちゃんが大好き……………だからリオちゃんとずっといるために頑張ってくるの。』

『私が戦うから!!!私がアレッタをいじめるあいつを倒すから!!!!!だからどこにもいかないでよお…………………あれ。』


突然そう言って突然睡魔に襲われたかのように崩れアレッタに抱きしめられるリオちゃん。


『愛してるわ…………………リオちゃん……………私はあなたの為なら。』


アレッタは再び魔神具を構えベリアルに目を向ける。


『ほお?まだやる覚悟があったか……………アレッタ………………だがさっきのようにはいかない………………。』


するとベリアルに向かい急激に急降下してくるデビルホエール。

そして。

そこには恐るべき力はデビルホエールを取り込んだベリアルが立ち尽くしていたんだ。

◇

◇

◇

お読みくださりありがとうございました。


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