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マジェスト伝説~古代三大魔神の奇跡~  作者: 黒羽冥


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79/121

シーン79そして彼らは。

ジェイクは自身の生い立ちを語った。

俺達はその現実を聞き押し黙っていた。

そして俺は語る。


『ジェイク………それがお前のうちに入りたいのは魔族への復讐が理由か?』


俺はそう問いかけていた。


『それも大きい…………だけど俺の母さんはあんな酷い生活環境だったのにいつも俺に笑顔をくれた………俺はいつかあんな大人になりたいとずっと思って生きてきたんだ…そんな時………ここアステリオの話を耳にしたんだ……表立っては闇の組織にしか見えない……街中の声ももちろん、誰も関わらないように……存在を隠し皆が口を閉ざす組織……関わらないようにするその姿勢はこの裏の世界にはその防壁として存在していた。』


ジェイクはそう語ると……しばしの沈黙の後、続ける。


『俺はそんなアステリオのBOSSの本当の意味を知った………。』

『どういう事だ?』

『その後ろに見えてる魔神が俺の魔神にそう語り掛けてきてるんだ。』


するとジェイクの背後からはアースドラゴンが現れる。


『俺のアースドラゴンは見る者を気配で捕らえ事に優れている………もちろんそのBOSSの魔神が特殊な存在だという事も知っている………そのBOSSが過去にあった事も………俺は貴方の力になりたい………そしてその目的は魔族……俺も同じような目的がある………どうか俺をここで雇ってくれ。』

『ジェイク………本気なんだな。』

『BOSS…………ああ………もちろんだ。』


ジェイクの目は真剣そのものだ………もちろん俺にその目は彼の言葉が偽りのないものにうつる。


『よし………うちの行動はツーマンセル………つまり二人で一つの任務をこなしてもらう………ジェイク……君にはエルザックと組んでもらおうか………それが出来なければこの話はなかった事にする。』

『『なにっ!!???BOSS!!???』』


皆が一斉に声を上げる。

するとベルーガが珍しく口を開く。


『皆………BOSSの言葉は絶対なんだ………信じろ………そしてもしもジェイクが皆に何か危害をくわえそうになった時はこの俺ベルーガが全責任を追う………これでどうだ!?』


ベルーガの言葉は皆に圧倒的な説得力を生む。

すると一人が口を開く。


『ああ、たしかにそうだな…BOSSとベルーガさんがそういうなら俺達は信じるのみだな。』

『本当だよな……よし!!ジェイク!?何か困ったらいつでも頼れ!!』


皆々がそう活気だって口にする。

俺はこの時……本当にいいヤツらが揃ったと………本当に嬉しく感じていたんだ。

すると……そこへ口を開いたのはエルザックだった。


『BOSS………確かにそこのガキはマジェストなのかもしれないが、僕にそのお守りをしろと?』


俺にそう言い放つエルザック。

するとジェイクは前に出る。


『BOSS………俺も発言しても?』

『ああ………許可する。』


俺がそう返すとジェイクはエルザックに向き直る。


『エルザック……さん………俺はアンタの話を聞いた事がある……確かにアンタはすげえんだってな……このアステリオに入ってきてあっという間にもうトップに並ぶ仕事ぶり……そしてその力もまた一目置かれる存在だとか……確かに俺は今はまだ発展途上中だ…だから一緒に行って足を引っ張るかもしれねえ…………だけどそんな俺は今はアンタの足元にも及ばないだろう……だけどいつか……絶対……アンタの隣に並んでやる!!!だから………だから俺を………連れて行ってくれ!!強さを俺は…………手にしてやる。』


そう言ったジェイクの表情は真剣そのものだった。

するとエルザックは踵を返し歩き出す。


『エルザック……………。』


俺の声にエルザックは立ち止まる。


『ジェイク………だったな……………着いてこい……言っておくが僕は甘くない………あ、BOSS………………………………………。』

『どうした?』

『ジェイクは僕の好きにしても?』

『ああ………………よろしく頼む……お前が適任なんだ。』

『BOSS…………わかりました…………行くぞ…………ジェイク。』

『はいっ!!???』


こうして二人は新たな任務へとこの場を去っていったんだ。

この時の俺の選択は間違いなかった。

彼らはその後。

このアステリオの『ダブルガン』と呼ばれるまでは時間がかからなかったんだ。

『行くぞジェイク!?』

『ああ…エル………行くぞ!!!???』

お読みいただきありがとうございました。


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