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シーン5ウェアウルフ。

俺の目の前にはあのアルベルトを殺したと食った事を認めた魔族がいる。

そいつはギロりと目を光らせ俺をみている。


『クククッ…!馬鹿なヤツめ………ヒューマンごときがこの魔族相手に真実を問うてきてどうなる?』

『なにっ!?』


魔族はニヤニヤしながらこちらを見ている。


『お前……この部屋で………ある魔導具を見なかったか?』

『魔導具……どういう事だ?』


俺は問う。

すると魔族は続ける。


『ああ……これからお前は死ぬ事が決定している……だから話してやろう……魔神具の事を。』


そういうと……魔族の男は語り始めるのだった。


『はるか昔………我々魔族は非力なヒューマンと精霊達をまとめあげ支配する為我々の魔王様は動いた……が………そこに異世界から勇者が召喚された……そして勇者は力のある我々の同胞の魔神達……やがて魔王様まで魔導具へと封じてしまった……その力を支配し、利用できる魔導具を勇者は『魔神具マジング』と名付けた…我々は……同胞達を封じ込めたその魔神具を回収する事にしたのだ。』

『なんだと?』

『我々の同胞を解放し……やがては……魔王様の復活が望みだ。』

『くっ!?それは、俺たちヒューマン……そして精霊達を支配しようとした魔族……そのBOSSである魔王が倒されたからこそ……今の安定した世界があるんだぞ………それはお前ら魔族のエゴではないのか?』

『フン………非力な人間よ……魔王様が倒され……確かに我々の同胞まで潰され我々は魔王様復活を信じ……闇の世界でひっそりと生きる事にした………だがな…偶然我々はとある行商人と取り引きする事になった……そこで我々は一つの魔神具を目にしたのだ……それは古代の魔神を封じたもの………らしい……。』

『…………………………………』

『我々はその魔神具を手にし……魔王様復活まで力を蓄えようと考えた……その時……偶然……この街の自警団の男に取り引き現場を目撃されてねえ……そして俺達はそいつに手をかけた……ところが……いつしかその男は我々の魔神具を奪っていたのだ……。』


『それは……初めに手をかけた男か?』


俺はそう問いかける。


『ああ……ところが魔神具はどこにもなかった………我々は必死に探したさ………すると………ここの住人の手に渡った情報を得てね…その時は急な呼び出しで魔神具発見にはいたらなかったから……今こうしてここに探しにきた……という訳だ……さあ……ここまで話してやったのだ……答えてもらおう………魔神具は…………どこだ?』


俺はこの時、理解した……そしてこの手紙に同封したのが奴らの追ってる魔神具なのだと言う事を。


(この魔神具という魔導具がこいつらの手に渡ってしまったら更なる魔族の力の増長になってしまうだろう………それを防ぐ為にこの魔神具をあのヤシュア様……そうか、聞いた事がある……思い出したぞ……確かこの世界で魔神具の研究をしている魔道研究者がそのヤシュア様という方だったな。)


俺は拳銃を再び構える。


『やはり……お前らだったんだな……俺の同僚、そしてここに住む優秀な部下を殺したのは。』

『クククッ…それが分かった事で何が変わるのだ?お前は非力なヒューマンだと先程も教えてやっただろう。』


そう話した魔族の姿が徐々に変化していく。

それは身体中から黒く恐ろしげな体毛が生え揃いそしてその口は耳まで裂けていき遂にその全貌を明らかにする。

そう………魔族は恐るべき魔物。

ウェアウルフへと姿を変えていたのだ。


『クククッ…貴様が何も答えずともすぐに答えは出る……………そう………貴様を食い殺すからだ。』


ダンっと飛び出しこちらに飛びかかってくる魔族のウェアウルフ。

俺は銃を構えそして。

眉間に向け銃弾を放つ。

ダンダンダンっと飛び出しウェアウルフの頭部に向かう数発の銃弾。

そして銃弾は頭部を捉える。

頭部の一部が吹き飛び動きを歪ませるウェアウルフ。


『やった………のか!?』


俺は身構えながらそう口にする。

銃弾を頭部にうけ足を止め震えているウェアウルフ。


『このまま決めてやる!!!ロット………そしてアルベルトの仇を今俺が晴らしてやる!!!』


俺はそう叫び再び銃口をやつに向けそして。

ダンダンダンっと銃弾を放つ!!!

銃弾が到達する度、魔族の身体が跳ねる。


『これならどうだ!?一度でダメなら何度でも撃ってその身体が動けなくなるほど…………撃ってやる!!!』


俺はそう叫び構える。

その時。

俺の目の前には飛びかかってきたウェアウルフの姿が俺を狙いその鋭い爪を有した右腕がおれを狙っていたんだ。


(くっ!?これは………………………もう……………ダメなのか!?やはり我々ヒューマンには魔族は倒せないのか!?)


俺はそう考えたその時……奴の右拳は俺の身体を捉えたんだ。

お読みくださりありがとうございました。


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