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シーン22水龍。

ユーロ、そしてアキニーと共にキリマジャーロへと向かう俺。

登山道から頂上へと向かおうとする俺達。


『ここは何もなさそうな道のようだな。』

『ええ、でもキリマジャーロはこのアフリエイトでも最高峰の山……何が起こってもおかしくないと言われているといる山よ。』


俺達の目の前の山道の入り口はなんとも広大な山がそびえ立つのが見えその山は見ているだけで何かを心に感じていたんだ。


『凄いな……ここは。』


なにかの力を感じる俺達の足取りはいつしか慎重になっていた。


『見た目はなんでもなさそうなのに………確実に頂上に向かっているけど何かがありそう……何かに見られているような視線を時々感じてるわ。』

『ああ……アキニーの言う通り何者かの視線を感じるな…まあ元々……危険な山なんだ………そんな事も……………』


そういったユーロは立ち止まる。


『どうしたユーロ!?』


するとアキニーはフードを外し身構える。


『私にも感じるわ……なにかの魔物の気配ね。』

『ああ…………アキニー……お前も戦えるのか!?』


そう問いかけるユーロ。

するとニヤリと微笑むアキニー。


『二人とも……私は私の中の正義があるの……ただの女だと思わない事ね……私はこのアフリエイト……そしてケニージアで生まれ育ってきたのよ……。』


そういうとアキニーの頭部の角が僅かに伸びた気がする。

そしてその手に握られたのは赤く煌めく美しい弓だった。


『それは!?』

『ええ……そうよレギオン……これは私が幼少期に偶然巡り合った弓であり私に力をくれる私の魔神具『フレアアロー』と……ヤシュア様より、そう名付けてもらったの。』

『『フレアアロー』……………………………。』


すると…………上空からこちらに何かが向かってきたのだ……そして上空から俺達を獲物と感じたのか……………こちらを見ていたのだった。

そしてその魔物は『蜂』型のモンスターに乗った猿の群れだった。


『あれは!?』

『『ビーライダー』だ!!!???』


俺達の進行を足止めするように現れた蜂に乗った猿『ビーライダー』。

どうやら天空の怪物は俺達を敵ととらえたようだ。


『キキーーーーーーーーーーーーーーッ!!??』


一匹のビーライダーが号令の様に声を上げる。

その瞬間。

ビーライダー達が一斉に襲いかかってくる。


『空か!?』

『大丈夫…………私に任せて…………………。』


俺達の前に出るアキニー。

彼女がその弓を構える。

すると彼女の弓から赤い炎がぶわっと広がり立ち込める。

赤い炎は彼女を取り囲みその弓の中へと集約されていく。


『これは私が前進していくための戦い……私はいつかきっとこの国を変えるの……だから。』


ギリリとひいた彼女の弓は赤く輝き光り………そして彼女の背後には赤く輝く炎の鳥が………。


不死鳥フェニックス!!???』

『なんと……アキニー…………君はやはり。』

『そうね……二人とも……私の力はこのフェニックス………でも力はまだまだだけど…………これくらいの敵なら。』


そう言いながら彼女は魔神具を構える。

そして迫り来るビーライダー!!!


『燃え上がる炎は魔物を焼き払う……お願い!!フェニックス!!!』


ドウっと放たれた巨大な炎。

それは迫まりくるビーライダー達を燃やしていく。


『『ききーーーーーーーーーーーーっ!?』』


ビーライダー達は身体を燃やしながら叫び消えていく。


『おお……………』

『これがフェニックスの力。』

『さっ!いきましょう!?』


アキニーは笑顔でそう告げた。

アキニーの力により消えていったビーライダー達。

そして俺達の前からビーライダー達が消え去り目の前には一歩前進したんだ。

そして俺達は多分半分くらいは登ってきたのだと思う。

そこは辺りに深い霧が立ち込めていた。

それにより視界はかなり悪かった。


『随分霧が濃くなってきたな。』

『ええ、そうね……こうも濃いと折角の私の視力でも意味もないわね。』

『そうなのか!?俺はそこまで視力が言い訳ではないが……ちなみにアキニーの視力は!?』

『えっ!?私は3.0だったわね。』

『…………………………………………………』


ユーロは驚きのあまり…押し黙る。


『そ、そうか………さすがだ。』

『えっ!?なんなのそれ!?』

『いや……………別に問題ない。』


俺達はそんな会話をしていると先の方から激しい水の音が聞こえてくる。


『滝なのか!?』

『そうみたいね…………』

『見ろ!?あの音…………凄まじいとは思っていたがあの滝は。』


そして俺達の目の前には物凄い滝が現れたんだ。


『この辺りはまだ………山頂までは距離がありそうだな…』

『ええ、先までは視界が悪すぎて距離も測れないけどまだかかりそうね。』


すると轟々と落ちている滝から何かを感じる。


『なんだ!?』

『滝から何かを感じるわ!?』


次の瞬間。

時が一瞬止まったように感じる。


『あれは!!!???』

『水龍!!!???』


俺達の前に現れたのは激しい滝から現れた水龍だったんだ。

お読みくださりありがとうございました。

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