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マジェスト伝説~古代三大魔神の奇跡~  作者: 黒羽冥


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110/121

シーン110ギーガ。

ベルーガの前に沈むベッカ。

そしてそれはあの暴れていたヒュドラにも影響を与える。


『な!?これは!!??』

『どうやらベルーガさんが倒したおかげで…やはりヒュドラは幻覚だったのか。』


巨大なヒュドラはサラサラと消えていく。

そして同時に幻術者であったベッカが消えていく。


『おお……本当に幻術だったんだな……消えていくようだ。』


そういったホーク、そして見ていた仲間達は安堵の声をあげた。

すると何と目の前にあった建物の姿もまた消え去っていたんだ。

そして辺りのこれまでの光景が消え去っていき……目の前には埠頭の建物だけが取り残されていた。


『BOSS……とりあえず何とかここまでは来れましたね。』

『ああ………そうだな。』


そう返事を返した俺。

だが、そこにベルーガがフラフラとこちらに向かってくる。


『BOSS………………ここまではなんとか。』

『ああ……ありがとうベルーガ……あとは休んでいてくれ。』

『ええ………あとはあの…………』


ベルーガがそういった瞬間。

全身にゾクッと感じた何か。

それはこの場に残った埠頭の建物内部から感じる。

次の瞬間。

建物の扉が静かに佇む。

すると仲間の一人ヤームが口を開く。


『BOSS………あそこに何かありますね…………ここは僕が先に行ってみましょう。』

『ま、まてヤーム!!???』


そう声をかけて扉に向かい飛んでいくヤーム。

すると…彼はドアノブに手をかける。

ヤームがガチャりとドアを開けていく。

何事もなくスーッと開かれていくドア。


『よし!!!BOSS!!開きました!!行きましょう!!!』


そういったヤームが振り向こうとしたその時。


『うあああああーーーーーーーーーーーーーっ!?』


突然内部の何者かのように吸い込まれ消えたヤーム。


『『ヤーム!!!???』』


俺達の叫び声が響き渡る。

そしてヤームが引き込まれたその中から………もの凄い気味の悪い気配と魔力を感じる。


『なんだこれは…………中から感じる魔力………これは魔族のそれだ…………………』


ホークの言葉に皆に緊張が走る。

すると……ズーーーーーーーーーーーーンっと大地に鳴り響く地響き。

そしてそいつは、奥から地上にあがって来るのが分かるように足音を立て奥から出てくるようだ。

俺たちは待つかのようにその時を待った。

すると誰かが言った。


『よし…………そいつが出てきた瞬間を狙って一斉にいこうぜ!!???』

『それがいいかもな!よし!それがいい……一斉にかかればもしかしたら、致命傷を与えられるかもしれない……よしやろう!!!

その声にこたえるようにそう叫んだ声。

その瞬間。

その時を凍りつかせる瞬間を目にしてしまう。

『ぐおおおおおおーーーーーーーーーっ!?』


それは大地をも唸らせるように響き渡る声。

次の瞬間。

ごーーーーーーーーーーーーーーーっ!!っという爆風が巻き起こる。


『なんだこの爆風は!!???』

『うぐっ!?それだけじゃない………あれは…………なんだ………………………!?』


その時。

ドオオオーーーーーーーーーーーーーンっと何者かの足音………そしてそこに立ち尽くしていたのはあの太古に存在したとされる最強の肉食獣と言われるティラノサウルスだったんだ。


『あれが…………奴の…魔神……なのか!?…』


そういった俺達の目に見えてきたのは魔神であろうティラノサウルスが目の前に立ち尽くしていたのだ。

ぐおおおおおおおーーーーーーーーーっと叫んだ声は恐怖を誘うもの。

こんな化け物がまさに現代に蘇ったかのような光景に驚きを隠せなかった。

するとそこに立った男が口を開く。


『おまが………このアメリスア、ア、ドにて最近我々のじゃ……邪魔をしてしてしゅている……もの……か………お、おおお、れは……エクス………テ、リオ……の…ボ、ボス………』


目が異様な程ぐるぐると回転し言葉が急におかしくなったその男………………その男は言葉を止めその目の回転が停止する。


『俺がギーガだ!!!!!』


この目の前の男がエクステリオのBOSSであるギーガだったのだ。

するとその手にはキラリと光り輝く大きめの爪が握られていた。


『クククッ…………この魔神具が何かわかるか!!?…………これはなあ………………とある闇の古文書にあったとされる古代の魔神具の一つ……だそうだ……俺の情報にもあったがレギオン……お前らの持つ魔神具……あれは…古代の三大とされてるようだがとあることから本来は四つの古代魔神具だったようだ…その古代四大魔神の四つのうち残り一つが…俺の………。』

『……………魔神具……『ティラノスクロー』である。』


そう言い放ったギーガはニヤリと微笑んだのだ。

お読みくださりありがとうございました。


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