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32話


 そしてまた、二人並んで帰路につく。


「ところで、ふわりさん。俺さぁ凄く、今。怒ってて我慢してるんですけど」


 唐突に海夏君が言い放った言葉に目を見開く。


――おこ?


「俺さ、義父がふわりに触れてるの見て、結構独占欲強いって気付かされてさー…いつか、ふわりを束縛するかもしれない……。それでも、俺でいいの?」


 この先、義父みたいになるかもしれかい。海夏君はそれが怖い、不安だと。あたしを見る瞳が僅かに揺らいでいた。

 口元に両手を持っていき、少し恥ずかしく思いながら海夏君を見上げる。


「えっとー…強いほうが……嬉しい……デス」


 海夏君が目を見開きながら「そっかー…うん。わかった」と、すこし嬉しそうな口元を手で隠した。


「でも、こんな経験しちゃったら離れたくても、離れられないね」


 あたしが笑いながら思ったことを言うと。


「ふー…ん。ふわりは、この先俺と離れたくなるんだ?」

「ち、違っ! そういうことじゃなくて、何だか運命みたいってことが言いたくて!」


 ちょっと拗ねたようにからかってきた。

 もう、海夏君の意地悪。

 頬をぷくぷく膨らませながらそっぽを向くと、するりと指の隙間に指を絡めてきて口が少し開いてしまう。


「あ、ほっぺた直った」


 驚いて怒ってたことも忘れてしまう。 そして、さらにさらに。じー…と見つめた後。


「このままー…キスしたいくらいだけど、今は歯止めが利かなくなりそうだからお預け」


 ふぅと息を吐き。頭の中を整えたのか。繋いだ手をエスコート。

 もう、あたしの頭からは火が吹き出しそうな勢いで目もぐるぐるさせ心臓が騒ぎきっていた。


――この先もずっと。ずっと。隣りにいて欲しい。


 どんな人と会おうと変わらないよ。

 君と家族になるなんて、思わなかったけど。

 嬉しかった。

 ずっと。


――君と家族がいい。



                      fin.

ここまで読んで頂きありがとうございます(_ _)

初作でここまで長く書いたことは勿論なくて、

何度も何度も息詰まるたび、読者様には助けられました。

本当にありがとう。


高校生編はですね、ぽんぽんぽんぽんアイディアが思いついておりまして……後に書くと、、思われます


自称アイディア王ですから(殴


ちょびっと話すと双子が登場します。


良かったら他の作品も読んで頂けたら嬉しいです!!

励みになります!!


これからも応援よろしくお願いします✨

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