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第十一話 巨大獣バグゲグ 人質の命はあと一分! 4

「お兄様、実はお願いとは……地球侵略作戦にブキミーダを貸していただきたいのです」


 ――やっぱりそれかー!


 つまり……エリーザ様の本当の目的は、俺を奇岩島に連れて行く理由がテレビの設置だというのはもう見え見えだ。


 また下手すれば地上のスイーツだのなんだのを買ってこいというのも言われかねない。

 現にコマーシャルで見たお菓子を買ってきてくれと言われてミザーリンに頼んで鬼面ライダーチップスやチョコピッキー、はっぱえびせんといったお菓子を大量に手に入れてもらったくらいだ。


 地上から遠く離れた宇宙空間のデラヤ・ヴァイデスですらこれなんだから、それが地球上の奇岩島基地になれば普段以上の使いっ走りが確定する……。


「良かろう。ブキミーダよ、エリーザの事、お前に任せた! そして、バルガルよっ」

「はっ! 何でございましょうシャールケン様」

「そちが今管理してる地球人共の捕虜だが、全員奇岩島に連れて行け。この要塞も手狭になっておるので部下から苦情が出ておったのだ。地上の島なら何処でも捕虜を使えるだろう」


 これは良い展開かも知れない。

 北原みどりさんの生存のおかげで、今のところダバール星人と地球の間には決して埋められない溝は存在しない。


 原作では地球側はみどりさんにケン坊、ダバール星人側はエリーザ様、そして双方の多くの一般人や兵士達の犠牲、これらが存在した為、決してお互いが和平で歩み寄る事は出来なかった。

 本来のシナリオでは浜野監督ならではの前半の重い展開で、お互いが大事な肉親や身内を失っている。


 こんな状態でお互い歩み寄りを考えるのは、よほど頭のおめでたい奴かお花畑くらいのものだ。

 現に原作ではこの後の展開でミザーリンが平和活動家のフリをして――ガッダイン5がいるから地球が攻められるんだ! ――と糾弾するシーンが出てくる。


 コレってまさに当時の時代背景を意識しているなと今だから理解できるが。


 しかし今の流れでは地球とダバール星人にはそれほどまでの大きな隔たりは存在しない。

 ダバール星人は人工太陽の暴走からの移住先を求めているだけであり、本来は地球侵略そのものが目的ではない。

 また、地球側もダバール星人が攻めてきたから防戦しているだけであり、殲滅や乗り込んでまでの鎮圧を目的としているわけでもない。


 だが、懸念事項があるとすれば……ダバール星の皇帝と、三島の姿のアイツだ。

 あの二人は野心で多くの犠牲を払っても自身の野望を叶えようとしている。

 それは俺がこの作品を最終回まで見たからわかる事だ。


 それ以外の人物は自身の大事なものを守る為、お互いが戦っているわけなので、それを守る事が出来れば歩み寄りが出来る。

 だからロボットシミュレーションゲームでシャールケンやミザーリンを展開次第では説得可能だったわけだ。


「承知致しました! 直ちに地上へ向かい、奇岩島基地建設作業に入ります」

「うむ、バルガルよ。任せたぞ!」


 これで捕虜の問題はある程度に解決できそうだ。

 この要塞もはっきり言って何時まで食料や燃料が持つかわからない状態だったのだから。


 アニメ本編ではそういう部分までは見えないが、この要塞維持の為には莫大なエネルギーや食糧が日々消えている。


 その為、表には見えないが俺達はダバール星からの輸送団を待つ以外には地上侵攻の際には避難民が置いて行った食料や資源を確保していたのだ。

 綺麗ごとでは戦争は出来ない、――腹が減っては戦は出来ぬ――のだ。


 早くこの戦争を終わらせない事には、無駄に資源やエネルギーが消費される。

 それを解消するには一日でも早い解決方法を見つけ出さないと……。


「ブキミーダよ、何か意見は無いのか?」

「はい、シャールケン様。ワシにとっておきの策がございます」

「何だ、申してみよ」


 俺は原作の幼稚園バスジャック作戦をシャールケンに提案した。

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