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第十一話 巨大獣バグゲグ 人質の命はあと一分! 3

 まあこの十一話を再現するのは抵抗感があるが、それでも今の三島長官の姿のアイツはどんな事をやらかすかも想像がつかない。


 また、アイツがどの時系列で三島長官の中に入ったのか、それを見極める必要もある。

 つまりは、番組の初期かそれとも最終回前の処刑された後の魂が三島長官に入ってしまったのか、もし後者の場合は……大変厄介な強敵になってしまう。


 しかし、沼に毒水とか幼稚園バスジャックとか人間爆弾とか……アイツは本当に典型的な悪の組織の外道作戦を平気で行うもんだな。

 そんな奴が地球防衛軍の極東司令部長官だなんて……悪夢としか言えない。


 今回俺がするべきは原作でヤツがやろうとしていた政府要人の子供達が乗るバスをジャックする事。

 その目的は、俺が子供達を確保する事であの三島長官の姿のアイツよりも先に子供の保護をする為だ。


 原作の外道作戦をあえて俺が実践する事でそれ以上の被害を出させない事。

 まあ間違ってもあのニセモノの三島長官が人質を交換しろとは言わないだろう。


 だが奴の事だ、何をやらかすかはまるで想像がつかない。


 原作ではこの後地球侵略会議でブキミーダが自ら提案して作戦を実行する流れだが、俺はあえてそれは止めておこうと思う。


 実際誰かが発言した後に自身の意見を言った方が意見は通りやすい。

 俺が前の人生で等身大巨大ガンボーグを作る責任者になった際も、自ら率先したわけでは無く、むしろサポートに徹する心持だったので信頼して貰えた。


 亀木はその際に自らが一番ガンボーグに詳しいとアピールしたのだが、――沈黙は金、雄弁は銀――とは言ったもんだ。

 彼は下手にアピールする事で、原作の指摘点を何度もミスをしてしまい、総責任者になれなかったのだ。


 だから俺は下手に自らしゃしゃり出るブキミーダや亀木のような事は止めておく。

 その上であの三島の姿のアイツにいらない事をされる前に幼稚園バスのジャックを実行するのだ!


「ブキミーダ! ブキミーダはおるか!」

「はい、ここに居ります」

「只今より作戦会議を実行する。すぐに謁見の間に来るが良い!」


 そしていつもの地球侵略会議が始まった。

 侵略会議はいつもの面々、シャールケン提督、バルガル将軍、ミザーリン諜報官、ブキミーダ参謀長(俺)――だが今日はもう一人追加で会議に参加していた。


「皆の者、本日は余の妹エリーザも参加する。エリーザは自ら余を手伝いたいと言ってくれた。それ故にここに同席する事を許した、何か意見のある者はおるか?」

「いいえ、特にございません」

「シャールケン様、エリーザ様がご参加なさるのはわかりましたわ。それで彼女には一体何をしてもらうのでしょうか?」


 これは原作では無かった展開だ。

 だがもし原作の強制力が働いてしまうなら、本来ここにいないはずのエリーザを退場させようという力が働いてもおかしくはない。


 そう考えると、エリーザ様が地球とダバール星の板挟みで犠牲にならないようにするには俺達がサポートする必要がある。


「エリーザには地球に降りてもらい、現地の統括をしてもらおうと考えている。バルガルよ、南方の島に設営中の奇岩島基地はどうなっておる?」

「はっ。奇岩島基地は着々と完成に近づいております。今後はそこから地球侵略作戦を進める事で資源や食料等はそこで賄えるかと……」


 この奇岩島、番組一クール目で出てこなかった理由は、ストレートに……作画が間に合わなかった為だ。

 二クール目以降はこの奇岩島がダバール星人の本拠地といった扱いになる。

 これでわざわざデラヤ・ヴァイデスから機動要塞ドグローンで大気圏突入をする必要がなくなるわけだ。


「奇岩島基地が完成するまではエリーザに現場の責任者を任せる。余は基地完成後地球に降り立つので、各自は己が成すべき事をやり遂げよ!」

「お兄様、一つお願いがあります……」

「何だ、申してみよ」


 ――あ、これ何か嫌な予感がする。

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