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第十一話 巨大獣バグゲグ 人質の命はあと一分! 1

 竹千代の放った超電磁スマッシュは巨大獣ゴミンゴを仕留めた。


「やったぜ、竹千代!」

「すごいわっ! 竹千代くんっ」

「フッ、やるじゃねえか……」

「お見事ですたい、竹千代どん!」


 ガッダインチームの仲間達に褒められた竹千代は何だか照れ臭そうだった。


「何を照れておる、皆竹千代くんの活躍を評価しておるんじゃぞ」

「ありがとう、ケン坊くん。でも……キミ、何だか雰囲気変わった?」

「!? そ、そんな事は無いぞっ! ワイはいたって正常だ!」


 本編でも三島長官は嘘が下手な人物だった。

 それが子供のフリをしているのだからそりゃあギクシャクした違和感があってもおかしくはない。

 だがガッダインチームによる勝利の雰囲気はそんなケン坊の違和感を吹き飛ばした。


 巨大獣ゴミンゴを倒したガッダインチームは北原未来要塞ベースに帰還し、竹千代とケン坊の姿の彼は二人で川に釣りに出掛けた。


「アイツ、もう溺れる事は無いだろうかな?」

「大丈夫だろう、その為におれ達が見守ってるんだからな」

「まあ黙って見ていんしゃい。二人とも楽しそうでごわすな」


 ガッダインチームは遠目から川遊びする二人を見ていた。


「ほれ、見ておれ……釣りというものはフナ釣りに始まりフナ釣りに終わるんじゃ。昔取った杵柄って物を見せてやるわ!」

「ケン坊くん? 何言ってるの??」

「あ、こ、これはワイの爺ちゃんの受け売り、そう爺ちゃんが言ってたんだ」

「そうなんだね」


 ――三島長官、流石に無理あるだろうに……。

 まあ中身の違う人物の中に入り込んだ俺が言えたタチではないが……。


 俺は今度こそ気を付けて、スパイドローンを飛ばして様子を見ていた。

 次見つかったらこれが昆虫で無いとバレてしまうかもしれない……。


「む、何者じゃっ!」


 カーンッ!


 ケン坊が小石を投げてスパイドローンに直撃させた!

 何というコントロール!? 川辺からここまで数十メートルはあるぞ。

 不具合を起こしたスパイドローンはフラフラと動きながら水の中に落ちてしまった。


「ザザザッ、ザ……ガガッ」


 ダメだ、壊れてしまった、どうにか収音マイクだけは最大音量で拾ってみたが。


「――ケン坊……く……あれを……ろいに行くのは……ヤメ……」

「わっはっはっは、あん……虫……わざわz……拾……しないわぃ」


 どうにか聞き取った音声では、竹千代が川に入らない方がいいと忠告したのに対し、ケン坊はわざわざ拾いに行く事をしないと言っていたようだ。

 コレが本物のケン坊なら間違いなく虫型スパイドローンを拾いに来ただろう。


 とにかく一旦このドローンを回収してここは撤退だ。

 俺はフラフラに飛ぶスパイドローンをどうにか機動要塞ドグローンにまで回収した。


 さて、今後の侵略がますます難しくなりそうだ。

 機動要塞ドグローンは大気圏を離脱し、デラヤ・ヴァイデスに帰投した。

 そこで俺は自室に戻り、スパイドローンの修理をすることにした。


 幸い、機体自体にはそれほど大きなダメージを受けていなかったので次回出撃時には問題無く出撃させられるだろう。

 俺は出撃の疲れをとるために休む事にした。


 マーヤちゃん、テレビはほどほどに、今やっている――必殺隠れ人――を観終わったら寝るんですよ。


 次の日、俺はもう一体の残っている北原未来要塞ベースに潜入させたスパイドローンで基地の中の様子を探る事にした。

 どうやら朝早くからケン坊が自転車でリヤカーの魚を北原未来要塞ベースに持ってきたらしい。


「おやおや、ケン坊じゃないかい。今日はお父ちゃんは一緒じゃないのかい?」

「おばちゃん、今日からワイがお父ちゃんの代わりにここに魚持ってくることになったんだ。これからよろしく頼みます」

「そうかいそうかい、それじゃあ代々木博士に挨拶しておくんだね」


 ケン坊の姿の三島長官は、基地の最高責任者である代々木博士に会って話をした。

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