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第一話 巨大獣ドドンガー 東京侵略作戦! 6

 マジで時間が無い。

 俺一人だけで東京侵略作戦を進めなくてはいけなくなったのに、シャールケン提督以下バルガル将軍、ミザーリン諜報官は俺に一切協力をしないと言っている。

 今存在する戦力は巨大獣ドドンガーとミニ円盤のグローン十数機。


 このグローン、ロボット系ゲームではゲージ貯め用の雑魚でしかなく、コイツを数機倒す事で必殺技超電磁スマッシュが打てるようになるフィールド用雑魚というべき存在。

 アニメ本編ではファントム戦闘機くらいなら余裕で倒していたがそれでもガッダイン5の超電磁プロペラで一気に全滅させられる程度の弱さ。


 こんなもんでどうやって地球侵略作戦を進めろというんだ!

 そしてメインの巨大獣ドドンガーだが、第一話の敵というだけあって……弱い。


 通常戦車やファントム戦闘機、米軍のフリゲートくらいなら余裕で蹴散らせるが、合体したガッダイン5には殆ど成すすべもなくサンドバッグ状態で最後は超電磁スマッシュで爆発。

 どう考えても詰んだ……。


 ああ、俺なんでこんな世界に、こんな超絶不人気悪役になって転生しちまったんだ……?


「ご主人様、ご主人様……どうなされましたか?」

「あ、ああ。マーヤか。明日俺は地球に向けて出撃しなくてはいけなくなった。お前は俺についてきてくれるのか?」


 マーヤはニッコリと笑うと着ていた服をはだけて、俺をギュッと抱きしめてくれた。

 大きな胸が顔にうずもれてなんとも心地よい。


「勿論ですわ。マーヤはご主人様の命令に従うメイドロイドです。どのようなご命令もお聞きいたしますわ」


 この胸の感触、正直言ってかなり癒されるが、コレって放送コード的に問題無いのか?

 放送の外側の事だからそれは気にしなくても良いのか? だがブキミーダよ、お前マジでけしからん物作ってたんだな。

何だよ! この男の願望むき出しなマーヤの献身、この子を不幸にしてはダメって思ってしまうじゃないか!


「マ……マーヤ、もういい、もう良いぞ。お前の気持ちはよーくわかった。だから、もう胸をしまえ」


 マーヤはきょとんとした表情で命令に従った。


「おかしいですね。いつものご主人様なら胸を何度も何度も揉み続けるのに……何か調子でも良くないですか?」


 マジでブキミーダ殺す! あ、今は俺がブキミーダだ……。


 あのクソ野郎、このメイドロイドのマーヤすら最後には見捨ててアンドロイド爆弾として使ったからな。

 最終回一歩手前で生首の壊れかけたマーヤが機械むき出しの顔半分で、――ご主人様……ごしゅジン……サ……マ――と言って機能停止するシーンなんてグロ通り越してトラウマもんだぞ。


 何気に原作の隠れファンの多かったマーヤを爆殺した事で、俺にとっても導火線は完全に爆発してブラウン管テレビにパンチを入れたくらいだ。

 今のテレビと違い昔のテレビは硬かったので俺の手の指の方が骨折してしまったけどな。


 とにかく俺はマーヤと二人で地球侵略作戦をドドンガーで進めるやり方を考えないといけないわけで。

 あのクソ雑魚よわよわのドドンガーで何が出来るのか?


 王者エメラインの一話に出てきた復活獣バズゴゴンよりはマシだが、ドドンガーの武器は火炎弾とカギ爪だけだ。

 これでロボットシミュレーションゲームでは射程が3だったのでガンボーグ系のマシンスーツの射程6から一方的にフルボッコにされた上、ガッダイン5のビッグミサイルで瀕死にされてから次のターンでおびき寄せられて超電磁スマッシュというのが毎回のシリーズの出番というくらいだ。

 なお、バズゴゴンは古代の剣という射程1の武器しかないのでもっと悲惨だが。


 ドドンガーとバズゴゴンに共通するのは、オープニング映像でやられる第一話の敵というところだ。


 仕方ない、ここはロボットエンジニアの俺の腕の見せ所で、出撃までにドドンガーをロボゲームで出てきたら初見殺しになるくらい魔改造してやるか。


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