番外編 宇宙漂流記ルミナス184 コング! コング! コング!2
グラングルの肩アーマーから放たれたグラングルランチャーがギルティメカに炸裂する!
そして炸裂したランチャーは周囲のギルティメカを数機一気に吹き飛ばした。
この時代のロボアニメの主役機は遠距離特化型が多いだけに重火器の火力が半端ない。
グラングルもそのリアル系の皮を被ったスーパーロボットの一体だと言えるだろう。
まあ主役機一機で悪の軍団のロボット群と立ち向かうのにある程度の強さが無きゃそりゃあ難しいってもんだ。
グラングルはギルティメカ相手に遠距離、近距離の攻撃を問わず一機で縦横無尽に戦っている。
だがこの26話、その大攻勢の裏でコング基地が壊滅するというシナリオになっていた。
だが壊滅したコング基地の地下から移動要塞コング・ウォーカーが登場、そしてピンチのグラングルに飛行支援メカ・エアロダイバーが登場し、ハイパーグラングルに合体するといった話だ。
つまり、上手く行けばオレ達が加勢する事で戦線離脱するはずのニシ、ヒガシの二人と長官のマイティを助ける事が出来るかもしれない。
さあ、そうなるとこんな所でボヤボヤしている場合じゃないな。
「スターリング、ルミナス号をあの猛攻撃されている基地に向けて移動してくれないか」
「え? じょ、冗談じゃないよ。あんなの死にに行くようなもんじゃないか」
まあスターリングの気弱な性格だとそうもなるか。
ここはエネルギーを使ってしまうがバリアフィールドを展開して移動した方が良いだろう。
「だからバリアフィールドを展開して一気に突入するんだ、それなら危険度は減るだろう」
「そ、そんな事を言っても……」
やはりスターリングが操舵だと思い通りにはいかないか。
ここはMAYAに自動操縦で動いてもらった方が良さそうだな。
「MAYA、頼む。バリアフィールドを展開した上であの基地に向けて移動してくれ」
――了解です。バリアフィールド、展開。――
ルミナス号はバリアフィールドを展開し、コング基地を目指した。
幸い、先程ルミナス号から放たれたマスドライバー・カノンは移動要塞レヴィアタンにかなりのダメージを与えたらしく、レヴィアタンは動けないままだ。
この流れならレヴィアタンからの大攻勢によるコング基地壊滅というシナリオは回避できるかもしれない。
ルミナス号はコング基地の上空に到着、そこからハッチを開き、ランセル、ガンセル、ウィンセルの三機のMVが発進した。
「何だあの見たことも無いロボットは?」
「くそっ、コングの連中め、あんな伏兵を隠していたとは!」
「な、何なの。一体どうなってるのよ」
通信チャンネルの音声がゴチャゴチャにルミナス号に入ってくるが、どうやらコングも秘密結社ギルティもオレ達ルミナス号の突然の登場に驚いているのは変わりなさそうだ。
さて、どうにかコング基地に入ってギルティの工作員達からニシ、ヒガシ、マイティ長官を助けてやらないと。
「セドリック、マルコ、ジャッキー。頼む、コング基地に襲撃してきたロボット群を撃退してくれ」
「わかったぜ、レイジさん」
「了解です」
「おう、やってやるぜ。敵はどいつだ」
ランセル、ガンセル、ウィンセルのリニアレールカノンやショルダーランチャーが放たれ、ギルティメカを撃ち落とす。
どうやら攻撃を直接機体に当てるよりは、タンクやバーニア部分を狙った方が効果が高いようだ。
特に飛行ユニットにダメージを受けたギルティメカは飛行バランスを保てずそのまま落下して爆散した。
これでどうにか第一波の構成は退けたが、体制を建て直した移動要塞レヴィアタンから多数のギルティメカが降下を始めた。
ここを食い止めないとコング基地が壊滅する。
さあ、どう戦い抜くか、ここからが正念場だ。
ルミナス号はギルティメカ群の方向に艦首を向けた。
さあ、もう一丁マスドライバーカノンを撃ち込んでやる!




