表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

631/646

番外編 宇宙漂流記ルミナス177 ムーのマシンダー4

 ムーのイースター神殿でオレ達はラ・ムールの歓迎を受けた。

 見たことのあるような、無いような料理でもてなしてもらったオレ達は、神殿の広い客室に案内された。


 そこにはテレビやゲームらしい娯楽みたいなものは当然何もなかったが、反対に今の時代でも見かけないようなオーバーテクノロジーの寝具や健康器具などが備え付けてあった。

 流石は古代ムー帝国というべきか……。


 設備的にはルミナス号よりよほど健康的ではあるが、やはり娯楽みたいなものは無さそうだ。

 そんな中でツルギ・ヤマトの持っていたトランプがかなりみんなにはウケが良かったらしい。

 どうやら話を聞くと彼は修学旅行の最中に何かの声に呼び寄せられて岬のところにある祭壇跡からこのムー大陸に召喚されたようだ。


 その声の主がラ・ムールだったというわけだな。


 ムーの戦士の末裔とルミナス号の子供達は年齢が近かったのですぐに仲良くなれたようだ。

 一方、保護者的立場のオレやケイトさんはラ・ムールに呼ばれて今の状況を話し合っていた。


「そうでしたか、貴方がたはこの地より遥か彼方の時代の異なる星からワープという技術でこのムーの地に来られたというわけですね。そして、クエンタの遺跡という場所とこのムーの祭壇がつながり、あの大きな白い船ごと現れたのですね」


 流石はロストオーバーテクノロジーの塊ともいえるムーの巫女だ。

 ラ・ムールはオレ達の話を難なく受け入れた。


「申し訳ございません。あの白い船がわたし達の守り神である白き鯨に似ていた為、貴方がたに混乱を起こしてしまったようですね」


 いや、似ているのも仕方ないだろう。

 ルミナス号のモチーフは大昔の冒険小説の十五少年漂流記と白鯨だったわけだから。


 つまりルミナス号は白鯨、モビーディックをイメージした巨大宇宙船なので彼女が見間違えたのも仕方ない。

 ムーの守護神である白鯨はモビーディックとは違ったシロナガスクジラのイメージなので正式にはイメージも異なるだろうが、白い鯨モチーフという点では被っているだろう。


「お願いです、貴方がたのお力をお貸しいただけますでしょうか。ゴルランティスの侵略を止めるには白き鯨と神像マシンダーの力が必要なのです。ですが神像マシンダーと白き鯨はまだ眠ったまま、その力を発揮出来ていません、このままでは神像マシンダーと白き鯨が目覚める前にムーの地が滅びてしまうのです」


 つまり、オレ達は神像マシンダーと白き鯨が始動するまでゴルランティスが攻めてきたら食い止める役割を頼まれたというわけか。


「そう言われても、オレの独断で決めるわけにはいかないからなぁ……。ルミナス号のみんなの意見も聞かないと」

「わかりました、無理強いはしません。貴方がたの中で話して結論を出してください」


 ラ・ムールは美少女といった雰囲気だがなんというか感情や人間味が無い。まるで作り物の人形のようだ。

 確か、この作品、CSの再放送で見たような気がするが、彼女はサイボーグかアンドロイドだったような気がする。

 そう考えるとこの無表情さや感情の無さも仕方ないか。


「ラ・ムール様、大変です! ドラゴ兵が再び攻めてきました。今度は骸骨のような巨人兵と頭の二つあるトカゲのような巨人兵の二体です!」

「わかりました、すぐに住民を避難させてください」


 どうやらまたドラゴ兵が襲ってきたらしい。

 こりゃあ協力しないって言うわけにはいかないな。


「ラ・ムールさん。今は考えてる場合じゃ無い、あんたはマシンダーと白い鯨ってのを用意しないといけないんだろ。ここはオレ達で食い止めるから早く準備してくれ」

「わ、わかりました。すぐに準備します」

「それで、一つ頼みがあるんだが、ルミナス号のエネルギーだけすぐに用意してくれないか、このままでは戦うどころか飛ぶ事すら出来ないんだ」

「わかりました、オリハルコンのエネルギーを貴方がたの船に注ぎ込みましょう」


 さて、戦闘開始だ。

 あのドラゴ兵をどうにか追い払わないと。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星★★★★★よろしくお願いします! していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません! ぜひよろしくお願いします!

ゆーたん(たけのこ派)

別作品です、こちらもどうぞよろしくお願いします。
双子が姉妹の令嬢として再度生まれて人生を入れ替えてやり直す話です

運命のゆりかご・生き別れの双子令嬢は猫に導かれ互いの人生をやり直す



魔族の男がポンコツ女達に振り回されるギャグです

魔王軍最強触手幹部 左遷先の不毛の地で困窮する食糧事情を解決、なし崩しに出来たハーレムで本土に逆襲大作戦!!

元ゲームクリエイターが転生して救世主になるファンタジーです

『転生クリエイターのマップチェンジャー』圧倒的な魔力でチート能力を使い一瞬で天変地異を巻き起こす元ゲームクリエイターの転生者はハズレスキルの地面作成(マップチェンジ)を使いこなし救世主となる!

改心したワガママ令嬢が人生をやり直す話です。

ワガママ令嬢は挫けない 〜傾国の悪妃として処刑されましたが、今度こそ誰もに愛されるよう努力します〜

ダンジョン配信でミミックが悪人を退治する話です。

社会のゴミ箱DQNイーター 元ラストダンジョン裏ボスつよつよピザ好きミミックが移動先のダンジョンでよわよわヒーロー仮面配信者と世直し配信!

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ