表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

628/646

番外編 宇宙漂流記ルミナス174 ムーのマシンダー1

 オレ達がワープした先はどこかの神殿のようだった。

 本来は遺跡と言えるのだろうが、ここには人がいるので遺跡ではなく神殿と言った方が正解だろう。


 オレ達のルミナス号は神殿の広場といった場所に着陸している。


「これは……白き鯨……違う、何なのですかこれは?」


 どうやらルミナス号を白い鯨と勘違いしていたらしい少女は警戒モードになっているようだ。


「答えなさい、貴方がたは誰なのですか? もしやゴルランティス帝国の者ですか!」


 ゴルランティス? 確か昔の作品に出てきた悪の帝国の名前だよな、という事はやはりここも昔のロボアニメの世界なのか。


「違う違う、オレ達はゴルランティスなんて連中とは関係ない、だから武器を下ろしてくれ!」

「信じられません、貴方がたが私達ムーの敵でないと言うなら、姿を見せるのです」


 ムーだって!? ひょっとしてここは伝説のムー大陸だというのか??

 という事は……ここはエメラインか何かの世界か?


「わかったから、今から外に出るから少し待っていてくれ」


 そう言ってオレ達はルミナス号に乗っていた全員で外に出る事になった。


「子供達……貴方がたはムーの戦士の生まれ変わりでは無いのですか、ツルギ・ヤマトはどこにいるのですか?」


 ツルギ・ヤマトだって? ってことはここはエメラインの世界ではないのか。

 確か王者エメラインの主人公の名前とは別のヤツだったはず。


「誰なんだよ、そのツルギ・ヤマトってのは?」

「ツルギ・ヤマトは後の時代から私が呼んだムーの戦士の末裔、白き鯨のリーダーにして神像マシンダーの乗り手の名前です。ああ、私の召喚に彼は応えてもらえなかったのですね……」


 どうやらこの巫女らしい少女はツルギ・ヤマトという人物をここに呼ぼうとしたが、それが転送事故でオレ達のルミナス号がここにワープしてしまった為に召喚に失敗してしまったというワケか。


「ラ・ムール様! ゴルランティスのドラゴ兵が! このままではムーの民達に大きな被害が出てしまいます!」

「仕方ありません、ここはムーの戦士無しで私が戦うしかなさそうです……皆の者はすぐに避難しなさい」


 ラ・ムールと呼ばれた巫女の少女は煙の上がっている神殿の下の方にある街に向かうため、目を光らせて空中に舞い上がった。

 あの娘、一体何者なんだ? まるで人間とは思えない能力だ。なんというか、サイボーグかアンドロイドとしか思えない。


 だがどう考えても巨大ロボか怪獣らしい相手に女の子一人で戦うのは無理がある。

 そこでオレは彼女に問いかけてみた。


「ちょっと待ってくれ、オレ達に協力してくれるならアイツらを吹っ飛ばしてやるから!」

「何を言うのですか、普通の人間にドラゴ兵を倒せるわけがありません。貴方がたも早くここから離れるのです」


 あーあ、こういう頭の固いタイプは一度決まった考えをなかなか変えようとしないんだよな。

 だからってこんな女の子一人だけをあんな怪獣ともロボットとも言えないバケモノ相手に戦わせるなんてできるかっての。


「出来るかどうかはオレ達の力を見てから決めてくれればいい。一つだけ頼みを聞いてほしい」

「何をしようというのですか、もう時間が無いのですが……」


 オレは何かタキオンエネルギーに代わるエネルギーが無いかをラ・ムールに聞いてみた。


「エネルギー、ですか。それでは私の生命エネルギーを分け与えましょう。本当にそれであのドラゴ兵を倒せるというのならですが、もし出来なければ全員死が訪れる事になるでしょう」


 ラ・ムールは渋々ながらもルミナス号のタキオンエンジンに触れ、エネルギーを充填してくれた。


――タキオンエンジン始動、エネルギーの大半をマスドライバーカノンに充填します。――


 MAYAはバリグナーの世界でクラート博士に設置してもらったマスドライバーカノンにエネルギーを集め、一気に放出した。


――マスドライバーカノン、発射!――


 その辺りにあった岩石と瓦礫を弾丸代わりにしてマスドライバーカノンが発射された!


 マスドライバーカノンの威力は数機いた巨大なドラゴ兵を一瞬でまとめて吹き飛ばした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星★★★★★よろしくお願いします! していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません! ぜひよろしくお願いします!

ゆーたん(たけのこ派)

別作品です、こちらもどうぞよろしくお願いします。
双子が姉妹の令嬢として再度生まれて人生を入れ替えてやり直す話です

運命のゆりかご・生き別れの双子令嬢は猫に導かれ互いの人生をやり直す



魔族の男がポンコツ女達に振り回されるギャグです

魔王軍最強触手幹部 左遷先の不毛の地で困窮する食糧事情を解決、なし崩しに出来たハーレムで本土に逆襲大作戦!!

元ゲームクリエイターが転生して救世主になるファンタジーです

『転生クリエイターのマップチェンジャー』圧倒的な魔力でチート能力を使い一瞬で天変地異を巻き起こす元ゲームクリエイターの転生者はハズレスキルの地面作成(マップチェンジ)を使いこなし救世主となる!

改心したワガママ令嬢が人生をやり直す話です。

ワガママ令嬢は挫けない 〜傾国の悪妃として処刑されましたが、今度こそ誰もに愛されるよう努力します〜

ダンジョン配信でミミックが悪人を退治する話です。

社会のゴミ箱DQNイーター 元ラストダンジョン裏ボスつよつよピザ好きミミックが移動先のダンジョンでよわよわヒーロー仮面配信者と世直し配信!

― 新着の感想 ―
[一言] ゴッドマジンガーだった。 そうだよな〜ゆーたんさんが素直に単体作品だけで済ますわけないもんな。 そりゃあまぜこぜにしてくるわ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ