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番外編 宇宙漂流記ルミナス 162 夢色セレナーデ8

思った以上にこの世界での話が長くなりました、次でようやくこの話が終わりそうです。

 ダン・ジェムの乗る超大型MA(マシンアーマー)ゴシオ・ガンヴァイは最強の攻撃力を持つ欠陥機だ。


 圧倒的な破壊力を持つ代わりにこの機体は長期戦に対応していない。

 ゴシオ・ガンヴァイのコクピットに搭載されたバイオコンピューターシステムは乗った常人の倍以上の力を発揮させることが出来る。

 だが、その分脳にかける負担が大きいので長期の戦闘には適していないのだ。


 本編でもその欠陥ぶりはダン・ジェムを錯乱させ、彼は自らの部下と知らずに目の前に現れたMAをニン大尉、ビン中尉ごと攻撃したのだ。

 ニン大尉はからくも攻撃を避ける事が出来たが、ビン中尉はゴシオ・ガンヴァイの巨大な日本刀で真っ二つにされ、ダン・ジェムがそのことに気が付いたのはバイオコンピューターシステムが焼き斬れた後だった。


「デめぇらららぁ ブッコロスススロスッぅうぅ!! ブッコロロシテヤルうぅ!!」

「あーあ、奴さん完全にイっちゃってるねコレ」

「シェーン・アオバ。ふざけている場合か、アレを食い止めなければ京都は焦土と化してしまうのだぞ!」


 主人公のシェーン・アオバとライバルのライオ・クラート、全く正反対の二人が共同戦線を組み、ゴシオ・ガンヴァイを倒すために戦っている。


 オレ達は舞鶴に現れたダン・ジェム隊の追撃を返り討ちにし、ルミナス号で舞鶴から京都に向かっていた。

 ルミナス号が京都に到着すると、B-1カスタムとファルガン・マッフの二機がゴシオ・ガンヴァイを相手に戦っている最中だった。

 ギルノス軍と地球連合軍も一時休戦で共闘しているが、ゴシオ・ガンヴァイの強さは並みのMAではまるで相手にならない。


「ドイツもコイツもミナゴロシだだァァッ!」

「隊長、いったいどうしたってのさね!?」


 ゴシオ・ガンヴァイはダンジェム隊のニン大尉とビン中尉のMAを一気に日本刀で薙ぎ払おうとした。


 危機一髪! その危機を助けたのはなんと、B-2の砲撃だった。


「よっし、あれだけの巨体ならどこを狙っても当たるぜ」

「なめよってからに……このゴシオ・ガンヴァイはそんじょそこらのへっぽこMAとは違うんだぁっ」


 ダン・ジェムがゴシオ・ガンヴァイのミサイルを乱射したが、それは全て発射したはずのゴシオ・ガンヴァイの方に逆噴射で戻ってきた。


「な、なーぜじゃぁ、どーしてじゃぁ!???」

「その種明かしをしましょう、それはボクの機体のおかげです」


 B-3がその特殊な丸い頭部を回転させながら飛行していた。

 なるほど、あの頭部の特殊レーダーでミサイルの人工知能をかく乱したわけか。


「デめぇら許さんゾぁぁぁおお!!」


 ダン・ジェムが半狂乱になりながらやたら滅多に日本刀を振り回してきた。

 それを躱したB-1カスタムとファルガン・マッフはゴシオ・ガンヴァイに攻撃を仕掛けたが、殆どダメージを与えられていない。


「そんな豆鉄砲でワシが倒せるか。なめやがって!!」

「ウッソー、そんなのアリかよ!」

「何をしている、シェーン・アオバ」


 ゴシオ・ガンヴァイとの死闘が続く中、オレ達はルミナス号で攻撃圏内に侵入、ゴシオ・ガンヴァイをウィンセル・ランセル・ガンセルの三機で集中攻撃した。

 ルミナス号は残り少ないエネルギーをどうやってこの状況を切り抜けるか、それを考えていたのだが、ここで思わぬ助っ人が姿を現した。

 あれは、バリグーン?


「ワシはラング・クラ―ト博士じゃ、お前さん達にとっておきの新兵器を届けに来たわい」

「ラング博士?」


 オレ達の元に現れたのは、レンダとライオの父親であるラング博士だった。

 彼はバリグーン数機で何かの細長いデカいパーツを運んでいた。


「そこのデカい船、ちょっと場所を借りるぞ」


 MAYAは突然の事態に混乱したが、ここで出来る手段が限られていることを考え、ラング博士の提案を受け入れた。


「そうそう、そこのMAもどき、手が空いてるなら力を貸してくれ」

「え? 一体どうするってんだよ」

「ワシのとっておきを使ってあの超大型MAに一杯食わせてやるんじゃ」


 ラング博士は楽しそうな表情でルミナス号の甲板に巨大なレールを設置し始めた。


「こ……これはいったい何ですか?」

「よくぞ聞いてくれた若いの。そうじゃ、これぞ新兵器、マスドライバーカノンじゃ!」

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