番外編 宇宙漂流記ルミナス 156 夢色セレナーデ2
とにかく、今は何が出来るか考えよう。
バリグナーのシェーン・アオバ達主役チームはここ日本を中継して、地球軍の基地がある重慶に向かう事になる。
その前にこの京都でギルノスの軍人であるライオ・クラートと京都の竜安寺で出会う事になるのだが、その際に横やりを入れてきたのがギルノスの廃棄物の異名を持つダン・ジェム隊のダン・ジェム大佐だ。
ダン・ジェム隊は左遷されたライオが協力を仰ぐ事になった連中なのだが、軍人とはかけ離れた世紀末なヒャッハー集団丸出しの愚連隊そのもので、出てくるキャラが別作品の四獄隊とどっこいどっこいのキワモノ連中。
そんなのに狙われたのがシェーン達Bチームなのだが、竜安寺に呼ばれたのが正規軍人による一種の脅しとも言える方法なのに対し、ダン・ジェム隊は世界遺産の事ガン無視で京都の町中をMAで走り回って建物を破壊するようなヤツラだ。
という事は、ここでダン・ジェム隊を足止めしておかないと、世界遺産とも言える京都の街並みがメチャクチャにぶっ壊されてしまう!
さて、今やるべきはあまり無い燃料を無駄遣いしない上で京都に現れたダン・ジェム隊の阻止と、重慶基地の前に舞鶴基地に向かい少し補給をしてもらうといったところだろう。
まずは、嵐山に潜伏しているダン・ジェム隊のMAを足止めしないと。
確かシェーン達の乗る輸送艦ルイジアナを狙ってダン・ジェム隊が出現したはず。
という事は、オレ達はその輸送艦ルイジアナが今どこにいるのかを把握した上で竜安寺のライオとシェーンの会合を成功させないといけないわけだ。
人気低迷による後半の路線変更も関わる話なのだが、この作品の真の主役とも言われているのがギルノスの大鷲と呼ばれたライオ・クラートだ。
その彼と一応の主人公であるシェーン・アオバ、彼らのコンタクト無しには物語の解決は困難になってしまう。
今後ギルノス帝国のギルバート元帥は副官であるはずのドラグノフ司令官のクーデターで命を落とし、ギルノス帝国はドラグノフの独裁軍事体制に移行してしまう。
それにギルバート元帥の遺志を継ぐ形で対抗するのがライオ・クラートというわけだ。
最終回はライオとシェーンの主役機とライバル機の二機でギルノス機動要塞を破壊し、ドラグノフ元帥の乗る超大型MAゴシオ・ガンヴァイを倒す事でようやく地球とギルノス帝国の戦争が終わるのだが、その流れに持っていくためには竜安寺でのシェーンとライオがきちんと出会えるようにしなくてはいけない。
それを邪魔しようとしているのがダン・ジェム隊の隊長ダン・ジェムの乗る蛮刀を構えた近接用MAデイザムだ。
オレ達が今この京都でするべき事は、地球連合軍とのコンタクト、それとダン・ジェム隊の阻止だ。
「スターリング、ルミナス号は無補給であとどれくらい航行できそうなんだ?」
「えっと、無補給だと今日の夕方にはガス欠になってしまうので、早くこの世界のどこかの基地に連絡取ってくれよ。このままじゃ墜落してしまうよ!」
まあスターリングの言う通り、このまま航行してもエネルギー切れになってしまう。
それをどうにかするにはやはり今は輸送艦ルイジアナを探した方がよさそうだ。
だがシェーン達を竜安寺に向かわせるためのダン・ジェム隊の阻止も必須となる事を考えると、どうやらチームを二分化した方が良さそうだ。
さて、どうチーム分けをすれば竜安寺の京都防衛チームと舞鶴の輸送艦ルイジアナへのコンタクトを図るチームに分かれるか……。
オレはドローンをセドリックに渡し、竜安寺の方にはセドリックとマルコにウィンセルとガンセルで向かってもらう事にした。
そしてオレはスターリングやジャッキー達と舞鶴に向かう事にした。
とにかくこの世界での補給先を早く確保する事が重要みたいだ……。




