番外編 宇宙漂流記ルミナス 150 シリーズ初!? 悪が勝つ3
マルコとジャッキーが平謝りさせられ、セドリックがアルフレッドを叱ったことでこの宇宙人騒動は一旦落ち着いた。
「じゃあ、キミたちは宇宙人じゃないんだね」
「まあ移民惑星テラニアに移り住んだ元の地球人だから宇宙人といえば宇宙人なんだろうけどね」
その時謎のキャラが現れて消えた!
「ゴカイです、五階建て」
何だったのだ? さっきのキャラは??
ゲジゲジかゴカイみたいなキャラが五匹重なって現れて消えた。
このノリがタイムドカンというならもうわざわざ説明するのも馬鹿馬鹿しい……。
まああのキャラを説明すると五階建てのゴカイって奴なんだが、アイツは作中でキャラの会話や展開に行き違いがあった時に出てくるキャラだ。
あんな風に唐突に意味のないキャラが作中に現れるのがタイムドカンシリーズと言えるだろう。
まあ気にしたら負けだ。
「なるほど、それで君たちはコレナンダーの秘宝のパーツってのを探してるんだね」
「ソーデスソーデス、ソーナンデス」
何だか変な子供サイズのロボットがうなずいた。
「何なのそれ?」
「あ、コイツはソーデスっていうアタシたちのロボットなの、この子がコレナンダーの秘宝のレーダーになってるのよ」
「ソーデスソーデス、ソーナンデス」
ソーデスはお腹のルーレットを回すと、何かを始めた。
「わかったソーデス、コレナンダーの秘宝はこの時代のアワテルローのポナレオン・ナポバルトの辞書に違いないソーデス」
「ポナレオン?」
「この時代のプランスの軍人だソーデス。余の辞書に不可能の字は無いと言っていたソーデス」
そうなんだよな、タイムドカンシリーズは何気に歴史を知っていると元ネタのわかるキャラが色々と出てくるのである意味教育番組の一面もあったんだ。
まあ、あまりのドギツイギャグとお色気に当時のPTAのお偉方がカンカンになって殴り込んできたものの、最後にはアフレコを見て大笑いして帰ったという逸話があるくらいだ。
「ではそのアワテルローに行くのが良いのかな」
「いや、確かその前にトラガリガーの海戦があったかと、そこでポナレオンはエーギリスのオキルソン提督と戦ったんだよな。だったら先にトラガリガーに行った方がいいかと」
ここでいきなり謎のナレーションが流れてきた
「説明しましょう! トラガリガーの海戦で敗れたポナレオンは皇帝から失脚し、エルダ島に流された。だがそこの島から脱出して再び皇帝に返り咲き最後に戦ったのがアワテルローの戦いなのだ!」
まあ、こういう話のエピソードは本当の歴史を元に作っているので少し名前に変更は入れているとはいえ、歴史にそこそこ忠実に作っているんだよな。
そんな中でビジョーヌの悪だくみトリオは歴史考証を無視したメカを取り出して歴史を滅茶苦茶にしながらコレナンダーの秘宝を手に入れようとしている。
それを阻止しようとしているのがテッペイとアユミの二人なのだが、テッペイがヤッテヤルマンだとはアユミは気づいていない。
だからいつもピンチの時に姿を消すテッペイとヤッテヤルマンの差に二人の距離は近づかないって悪循環だ。
「ところで今は何年なんだ?」
「えーと、今は……1805年だソーデス」
「1805年って事は、アワテルローの戦いではなく、トラガリガーの海戦の方だから、今からトラガリガー岬に向かおう!」
タイムバッシャーに乗ったテッペイ、アユミ、それにソーデスの三人はポナレオンとオキルソンの戦ったトラガリガーの海戦のあったトラガリガー岬を目指した。
「オレたちもトラガリガー岬に向かおう。MAYA、頼む」
——了解です。トラガリガー岬に向かいます。——
そしてオレたちはポナレオンとオキルソンの対峙しているトラガリガー岬に向けてルミナス号を発進された。




